年別アーカイブ: 2006年

なべ

今日は水曜日。クリニックの夜診がない日である。
だから、いつもより早く夕飯になる我が家。
早いといっても、普段が8時半だから、7時半くらいでも早いなあ~と感じるだけであるが。
今日はさっそく、この秋初の鍋に挑戦。
私の料理は同じように作っても日によって味が違う。主人や子どもたちは、まずい、こそ言わないが
「今日のこれ、すごくおいしい。でも、次は、同じ味じゃないよなあ~」
と当たり前のように言う。
だが、鍋のだしだけはいつも同じ味で、おいしくできる。
いつも、自画自賛。
今日も、だしを最後に飲み干す主人と子ども。
今日も満足な私だった。
鍋に限らず、家族がそろう夕飯時は私は好きだ。
もちろん、テレビに釘付けになる子どもに注意し、また、行儀の悪い食べ方をしていれば間髪いれずに「何してんの!」と小言はつき物であるが。
夕飯は、子どもたちが成長していくにつれて、さらに親が産婦人科という環境であれば、4人そろって食卓を囲むことは減ってしまう。
日によっては、みんなばらばらという日もある。
先日スタッフの一人と話しをした。
「家族で食卓を囲むのは、すごく大切と思うけど、子どもが小さいから主人の帰りは待ってられない。」と。
そう考えると、家族全員がいただきます、と一緒に食事ができるのは、一時のことかもしれない。
我が家では、少々の待ち時間は平気になっている。
もちろん、日によっては、待ちきれないくらいおなかが空くこともあるが、お産ではなく夜診だけで帰宅するであろうという日は、主人を待つ。私の考えが、働いてくるお父さんを待ちなさい、とずっと思っているから、子どもにも自然にそう思っている。
先に食べる日はお産で何時になるかわからない日だけ。
私はぎりぎりまでクリニックにいるので、予想して(これは、帰ってこれないな)という日だけ、子どもたちだけで先に食べる。
私は10時でも11時でも夕飯だけは主人を待っている。「先に食べてていいよ」と言われると私はすごく悲しくなる。
みんなそろってという夕飯時がいつまで続くだろうか。
あと何年か先には、夫婦二人分だけ作って食べていることであろう。
でも、その何年か先には、息子夫婦、娘夫婦が孫を連れて帰ってきて、食卓を囲むのを想像し楽しみにしている私である。
                    eri.hosoda

散歩

やっと夜は涼しくなり、汗を掻かずに過ごせるようになった。
それどころか、肌寒く感じられる日もある。
こんな日を待ちわびていた。
なぜなら、日ごろ運動らしき運動は全くしていないわたしたちにとって、
涼しくなってからの散歩を楽しみにしていた。
スタッフの何人かに、夫婦で夜な夜な歩いてるんですよ、という話しを聞いていた。
私たちも夏でも、真夜中なら散歩くらい出来そうな時間はあったが、汗だくになったときに
「お産ですよ~」と呼ばれたら、申し訳ない。
それで、この涼しさを待っていたのだ。
先日は、家から桂川へ向かい、川原を歩いて、五条通りへ、それから、西京極球場を一周して中を通って自宅へ、30分歩いた。
2回目は、クリニックで仕事を終えて、家に向かわず反対方向へ。
遠回りして30分歩いた。
いろいろな西京極が見える。
真っ暗な道。
夜も遅いのに、ウオーキングやジョギングをやっておられる人。
犬の散歩中の人。
最終電車で帰宅なのかスーツ姿でコンビニの袋を持って急ぎ足の人。
バイト帰りなのか大学生風の人。
患者さんにも暗闇で出会ってびっくりした。
昼間ほどではないが、夜中でもこんなに人と出会うことに驚いた。
私たち二人はなんと思われているのだろうか。
別にスポーツをする服装でもないし、かといって、仕事帰りにも見えないだろう。
30分の気分転換、体のリフレッシュ、西京極の探検・・・。
携帯を握り締めながらではあるけど、何だか今の楽しみだ。
             eri.hosoda

ブログ1周年!

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ブログを書き始めてちょうど1年。
去年の9月14日から書き始めた。トータル何回のブログを書いただろうか。
というより、書きたいことがこんなにあるとは思わなかった。
今となったら、もっともっと書きたいことはある。
毎日いろいろな思いを書き込めたら良いが、時間がないことと、名前など出せない制限があることという問題がある。
それがなかったら、毎日毎日たっぷり話題提供できるのだが・・・。
クリニックの出来事、患者様との出来事、スタッフとの出来事、院長と私の出来事、クリニックを離れて家庭での出来事・・・・・。
たくさんの読者の方から、コメントをいただいたり、出会ったときに感想や意見を言ってくださったり、ありがたいことだ。
ここ2~3日肌寒いくらい気温が下がったし、日が沈むのも早くなった。このまま秋に突入とは思えないが、確実に季節は進んでいる。
それを改めて感じると、もうすぐ1年という実感がわいてくる。
まだ1年。何か成長したかな、とか、しっかり出来ているか、と不安や反省ばかりが頭に浮かぶ。以前、他院の開業しておられる先生からは、
「1年目はまだまだ駆け出しだよ、不安や疑問しかないはず」と言われ、
「やっているという実感や新しいことを始めるパワーや発想が出来る余裕までは3年はかかるよ、場合によっては5年はがむしゃらに患者様のことを考えるだけ。」
と教えられた。
この1年は、しっかりと土台を作ることにした。まだまだであるが、入院患者様や外来患者様への医療とサービスを怠らない努力をやってきた。
というより、スタッフはやってきてくれたと思う。
何もなかったところから、半年で1000人をこす患者様に来ていただけるようになった。
一人ひとりには話す時間もなく、話しべた(でしょ?私・・)だし、日常に追われている中では中々伝えられない。スタッフには本当に感謝している。このページを通して伝えたいと思う。
受付の3人さん、いつも丁寧でやさしい対応ありがとう。裏方では院長も気づかないコンピューター上のことも的確に指摘してくれて3人あっての経理です。新人さん1人入ってこられた。3人の今のスタンスをしっかり伝授してあげてください。
セクレタリー3人さん、縁の下の力持ちだけでなく、患者様と直接接ることが1番多いことから、クリニックのイメージを上げてくれていると思います。尊敬です。私の知らないこともたくさんきり回ししてくれて感謝です。
厨房さん、一人であの人気ある食事を提供してくれてありがとう。食事はばっちり患者様の注目ですよ。ずっとよろしくね。
助産師、看護師のみなさん、内覧会のときと同じ笑顔を絶やさずにいてくれてありがとう。院長の信頼は100%です。これからも、助けてくださいね。


まだ、1年経ってませんよね。ブログ1周年でしたf^-^;
あと2ヵ月半ありました・・・f^-^;


追伸:前回のブログコメントで、フィギアの写真をアップしてください・・ということでした。・・のでやや写りがわるくますます似ていませんが、話題のねたに。
                                eri.hosoda


フィギア

今日より受付カウンターに、フィギアをひとつ置いてみた。
それは、院長のフィギア!
スタッフの評価は、「雰囲気似てる~でも、どこか違う」と・・・。
そうだ。似てるけど院長そっくりではない。
どこが違うのか・・・。
まず口。フィギアはしっかり白い歯が見えている。
実物院長は、歯は見えない。笑っても見えない。
口が小さいのか、歯が奥にあるのか、レントゲンを撮ったわけではないからわからないが、生の院長は歯が見えない。
だから、真っ白な歯が印象的なフィギアとは、似てるけどそっくりではない、という印象をあたえてしまう。
そしてネクタイ。フィギアはネクタイをしている。
院長は内覧会の日以外はネクタイをしていない。暑がりの院長にとってネクタイは苦痛そのもの。いつも道行くネクタイ姿のサラリーマンをみて尊敬しているぐらい嫌らしい。
実はオープンして間もない頃、フィギアは出来上がってきた。
それを見たうちの子が
「お医者さんの格好した人形があるんだ」
だけの反応。
「これ誰かわかる?」
と聞いたら
「誰って、誰かに似てる人形なん?」
という反応だった。
申し訳ないが、フィギアの製作会社に作り直してもらった。
わが子にも認めてもらえなかったのでは、患者様にはきっとわからない。そしたら意味がない。
受付に置く理由は、
待ち時間があってもすいません、中で一生懸命診察してます、という笑顔。
もし、分娩などがあって外来待ち時間が少々延びた場合、フィギアに「只今分娩中」の札を持たせようか、と思う。
このように、いろんなアイテムを考え中。診察室でもいくつか子ども受けするものが増えてきている。買い物へ行くたびに見つけてくる。子どもたちがそれを喜ぶのがうれしいのだ。
ひそやかな院長の楽しみだ。
                            eri.hosoda

午前0時過ぎ

今帰宅。
時計は0時を回り、25日に変わっている。
一週間に何回かある。夫婦そろって、仕事終了が午前様という日。
最初の頃は、時間を気にして、こどもたちの夕飯は・・・とか、スーパーがしまってしまう・・・とか気にもなっていた。
しかし、今では、少々のことではこどもたちも平気になっている。
お産か、緊急入院か、私たち二人とも遅いということは、何かあったのであろう、と推測できて、前日の残りのおかずをすませたり、みそ汁くらい作ったり。
それなりにこどもたちも、少しはたくましくなったものだ。
その反面、私は、全く成長していない。
経営者としての私、まだまだ、スタッフに満足いく気配りができていない。物の管理、お金の管理、人の管理、建物の管理、外での交渉や接待、一生懸命やっても全く力及ばず。どんなに、スタッフに嫌な思い、我慢をしてもらっていることであろう。書き上げられないくらいあるに違いない。
助産師としての私、産婦さまがお産に満足してもらえているのか、日々自問自答。元気なお母さんと赤ちゃんの顔だけが私の助産師精神を維持してくれているような気がする。
としての私、義父母とも入院しているにもかかわらず、毎日行くことができない。私の携帯に義父母から伝言が入っているが返事すらできずの毎日だ。自己嫌悪の毎日。
としての私、自分の親だと全くこちらからは音信不通状態。こどもだけがおばあちゃんとメールのやり取りをしている現状。音信がないのは元気な証拠、と偉そうに言いのけている。
としての私、ダメに決まっている。余裕を持って手をかけてやることはできない。(そんな年ではないが・・)まだまだ子供はこども。どこまでわかっているか疑問だが口だけはうるさい母であろう。
としての私、全く0点かも。心身(?)とも弱い私は1日のうち寝ている時以外フォローをしてもらっている。家事もかなり手伝ってもらっている、というより、やってもらっている。・・のに、文句を言ってしまう。ダメに決まっている。
こういう私。今、帰ってきていきなり座り込む私の横で
娘が私の白髪を抜いてくれている。
私「苦労してるから増えるんかな?」
娘「そういうことにしといたら・・。」
私が少しは苦労してることはわかってくれているのだろうか。答えは、何年かしてからわかるのであろう。
それまで、ダメな私が、少しは成長したと思える私にならなければ・・・。
               eri.hosoda