月別アーカイブ: 2015年2月

ちょこ

2月14日、今年もスタッフ一同からいただきました。
絶対、妻からはもらえない&手の届かない、憧れるチョコ。
2年ほど前、京都にオープンしたお店「MARIE BELLE」のチョコでした。 
お店の外観は町屋そのもので、その一角を利用して、細い路地のようなところを入っていく京都ならではの、雰囲気です。
でも、本店はNYなので、お店に入ったら、京都なのに、外観とは打って変わって海外の雰囲気。

実は去年、院長と街中を歩いていて、目に入り、雑誌などに掲載されている気になるお店だったので店内に足を踏み入れたことはあります。
それに、お店の付近では、トレードマークのブルーの紙袋を下げた、カップルや観光客を見かけたものだから、
ちょっとした軽い気分で。
ところが、売られているチョコは、売られているという感じではなく、展示品。
チョコと言うか、芸術品。値段も、高級品。
一粒で、ランチ食べに行けるやん!という値段を見て、鑑賞だけで終えたお店訪問でした。
自分用に買うことないよね・・・
このチョコの価値の知らない人 (たとえば、こういうことに疎い息子とか田舎の父母とか・・) にプレゼントして、スーパーやコンビニに売っているmeijiや森永のチョコのようにパク付かれたら、ちょいショックだよね・・・
なんて、話しながら退散した記憶。
そんな夢のようなチョコをいただいたのです。
青い紙袋に入った、青いパッケージ。
まさに、MARIE BELLE。
院長、誇らしげに帰宅し、私に自慢。
(いやいや、でもね、スタッフからは、えりこさんも食べてね!とメール、もらってるし(笑)・・)
14日の夜に、濃い目のコーヒーを入れてもらって(←我が家のコーヒーを入れる担当は院長ですので(^_-)-☆)、まず、1粒を半分、口にしました。
とろ~とする、中身をたっぷり味わって、残りの半分をいただきました。
ギュッとした濃い味かと思って口にしましたが、想像よりマイルドで、あっという間にサラッといい具合に溶け、口の中でなくなりました。
ほっこりする感触。表現するなら・・・・・、お・い・し・い~の言葉。

世間では、本命チョコだけでなく、義理チョコならぬ義務チョコ?や女子同士の友チョコ、が、広がっています。
また、女の子のいる家庭では、数日前から、クラスメートと交換する友チョコ作りで、(母親が)大変です。
娘も数年前まで、タッパに山盛り作って、山盛り持って帰ってきていました。

高嶺の花と思っていたチョコをいただけて、何より、スタッフみんなの義理じゃない魂チョコがもらえて、うれしいうれしい14日でした。
院長が・・・・・です(^◇^)

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eri.hosoda

正しいことを教える

昨日からテレビは、イスラム国による人質事件のニュースばかり。
一人のジャーナリストが殺害されました。
全く政治や宗教を知らない私たちでも、卑劣極まりない行為だと感じます。
同じ人間のやることではないし、なぜ、こういうことが起こるのか、理解に苦しみます。
お金や死刑囚と命(日本人人質)の引換、その思考回路。
犯人も同じ人間であるのに、どこで、そういう思考回路が生まれたのでしょうか?
もし、もし万が一、その犯人?テロリスト集団?の一人が生まれた直後に、日本のどこかの家庭で育てられていたなら、きっと、テロリストなんかになっていなかったはずです。
周りの環境、親の影響、友達の影響は、怖い・・と思い知らされました。

このニュースが騒がれ出した時、ふと、思い出したことがあります。

数か月前、ある患者さんのお子さんがキッズコーナーで遊んでいました。
その時のお子さん(男の子)の言葉を思い出したのです。
私は、診察の順番が来たママに「先に診察室入っていてください。お子さん、お連れしますよ。」とお伝えして、なかなかキッズコーナーから動こうとしないお子さんをなだめて、靴を履かせようとしていたのです。
キッズコーナーは、数人遊んでおられたので、プチ保育園状態。
ままごとセットのくだものをその男の子は握っていて、他のお子さんが「それちょうだい・・」みたいな会話がなされたのです。そのお子さんは、それを渡すのが嫌だったのか、「それちょうだい・・」と言った子にパンチしたのです。
幸い空振りっぽい感じというか、握りこぶしはそのお子さんには届いていないので、ケンカにはなりませんでしたが。
その時一応大人である私は「あ、(笑)、お友達、叩いたらダメだね・・」と言いました。もちろん、よそ様のお子さんですので、ニコニコして、軽くですが。
そのお子さん、すかさずこう言ったのです。
「でもな、アンパンマンもいいもん(正義の味方ってこと)やけどな~、パンチするで~」って。
そうなんです。
みんなちびっこが見ている正義の味方、アンパンマンも、自分の敵とみなした相手には、暴力を振るっているのです。
私は、どう返したらいいのか答えられず、何も言わずに、お子さんと手を握って、診察室に入りました。
そのお子さんは、すごく良い子。このアンパンマンの暴力を引きずっていくとは思えないし、一緒に来られていたママも礼儀正しい方だから、まっすぐに育てられるだろうと思うので、全く不安はなかったのですが。
子供たちは、見ているのです。
テレビの中のアンパンマンのやっていることを。
人気があるアンパンマン、激しい戦闘ものでもないし、それを見せておいたら子どもは静かだし、どこのママも見せておられることでしょう。
その映像の中の正義の味方は、暴力を振るっていたのです。
だから、自分も同じことをする・・、当たり前ですよね。
それでもって、お友達には暴力はいけないよ、とか、人を叩いたり蹴ったりしたらだめよ、と教えていかなくてはいけない矛盾。
アンパンマンは正義の味方だけど、アンパンマンだけはパンチしてもいいのよ・・なんて言うのも説得力ないし。

多くのちびっこたちはこのアンパンマンを見ていると思います。その年代は、アンパンマンの世界も今の世界も区別を知りません。だから、その発想は正常。
でも、ちびっこ達は、アンパンマンとは関係なく日常の中で、暴力はダメだということを親や周りから教えられます。
そして、アンパンマンの暴力は忘れて、あれは、テレビの中の話、漫画の世界と区別できて、大きくなっていくのでしょう。

話を戻すと・・・
イスラム国の犯人は、きっと、正義の味方は、暴力を振るってもいいのだ、正義の味方なら人を殺してもいいのだ、と信じて育ってしまったのでしょう。
正義の味方は、そんなことをしない!ということを知らずに、そのまま、後藤さんに手を挙げてしまった・・・。
なんと、幼稚な!!!
なんと、未熟な!!!
なんと、バカげた!!!
アンパンマンを見て、かっこいいと思っているのと同じやん!!!

4,5才の男の子の一言。
今回の人質殺害事件のニュースを見て、私の中で蘇りました。

アンパンマン、どんどん子供たちのとりこになっていくし、微笑ましいし、全然OKだと思うけど・・。
強烈パンチだけでなく、話し合いで解決?!なんてストーリーも、作ってほしかったな~(笑)
eri.hosoda