月別アーカイブ: 2012年10月

ありがとう

今日、10月29日は、院長の誕生日です。
はぁ・・、いくつになったのでしょうか?!ここでは、敢えて触れません・・。
一昨日、スタッフ全員そろって、院長のお誕生会&ボーリング大会を計画してくれました。
その間、お産の方がいらっしゃったら、院長不在のお誕生会ってことも想定していたのですが、
幸いにも、赤ちゃんたちも、その時間を避けてくれ、未分娩の方がいらっしゃらない状況でのお誕生会となりました。
まず、院長のあいさつ。
「こんなにたくさんの女性に囲まれて、祝ってもらえることは、日本一です!ありがとうございます!」
そう、言ってました。
そうなんですよね。
誰からも祝ってもらえない人もいるはずの今のご時世。
ありがたいですよね・・。
同士に祝ってもらえるなんて・・。
会費制で集まる人気のある芸能人の会や、義理で集まる国会議員の会より、一番、身近な人たちに普段着で、何でも話せる仲間から「おめでとう」と言ってもらえるのは、誰より幸せなことです。
メッセージカードをいただきました。
一人ひとりからの、バースデーカード。その人その人の顔も性格も笑顔も忙しい勤務の必死の顔も浮かびます。いつものみんなのカルテの字です。いつものみんなの伝言メモの字です。
これから1年間、このバースデーカードを時々引っ張り出して、栄養ドリンク剤の役目のように、読み返すことでしょう。
プレゼントもいただきました。
冬の夜中の呼び出し時、必需品のマフラー。
ちょうど、今年は新しく買わなくては・・と話していました。(実は、数年前に買ったマフラーを2年前洗濯機で洗って、縮んでしまったのです。犯人は私ですが、去年の冬は、その若干縮んで、強張ったマフラーを使ってました)
ケーキ50
幹事さんHさん、Sさんのデザイン案のケーキもいただきました。
マフラー50
素敵でしょ。院長そっくりのクッキーは、院長自ら一番に口にしました。
日本一のお誕生会。
「超、超、うれしい時間をありがとう!!!!」by院長
eri.hosoda

おめでとう

ここ1ヶ月、全体の8割以上の出産が、夜中・・という慌ただしさ。
また、昼間の出産が続くこともあるさ~(by院長)って、感じです。

さて、金曜日の夕方、一人の赤ちゃんが生まれました。
これから、書こうとすることは、もちろん、ご本人に了承済み。
「ブログに書かせてもらったてもいい?」
「全然、いいよ(^。^)」と、満面の笑顔で了承してくださいました。

そのママさんは、今回、3人目さんの出産。
1人目さんは、他院にて、出産のことはわかりません。元気なお兄ちゃんです。
2人目さん。2年前、細田クリニックで出産されました。
しかし、産声が聞こえない死産でした。
ある日、胎動がないことに、ママは気づきクリニックへ。
その赤ちゃんは、お腹の中から、直接、天国に行ってしまったのです。
原因はわかりませんが、赤ちゃんが何らかの理由で、天国行きを選んでしまいました。

今でも、覚えてます。
胎動のない、心拍の聞こえない、超音波の画面をいっしょに見つめながら、その診察室にいた私。
私の体にぎゅ~としがみついて、ママの目から涙が溢れ出て、でも、表情は放心状態。
最初は声も出ないママでした。
「何と言ってあげたらいいのか、わからないけど、悲しいね・・」
他は、何を話したか覚えてないけれど、二人で泣きながら、パパが来られるのを待っていた記憶があります。
翌日、産声を上げない女の子が生まれました。
・・おっぱい飲みたかったね・・。
・・お兄ちゃんと遊びたかったね・・。
・・いつでもいいから、また、帰っておいでね・・。
いろんな思いを声に出して語ってあげて、天国に送り出してあげました。
パパも、ママも、そしてスタッフも、ちゃんと天国に行けますように・・と合掌しました。

そのあと、ママさんとは、何度か外来でお会いしました。
1ヶ月検診の時は、まだまだ、涙で、復活しきれなかったママ。本当に、辛そうでした。
夜も寝れなかったでしょうし、食事も美味しくなかったでしょう。
もうすぐ生まれる喜びが、一瞬にして、受け入れ難い悲しみに変わったのですから、落ち込んで当たり前です。
それでも、ママは、少しずつ時間をかけて、立ち直ってくれていました。
そして、
「大分元気になったよ。」
「頑張ってるよ。お兄ちゃんがいてくれるから、救われるわ・・」と笑顔が戻ってこられました。
何回も、お話しました。
最近では、廊下を行ったり来たりする私に「元気?忙しい?」と逆に声をかけて下さいました。
そして、待望の3人目さんの妊娠。
嬉しい!その思いは、百も承知。
でも、嬉しさの影には、やはり、不安や怖さも喜びと同じくらいあったことでしょう。
2年前のことが、頭をよぎったことでしょう。
10ヶ月、無事に過ぎ、そして、陣痛が来ました。
担当助産師は、2人目さんの時と同じ助産師。縁なんでしょうね。
さすが3人目さん。陣痛が強くなってから、3時間ほどで、出産になりました。
元気な弟くんです。
1番目のお兄ちゃんと2番目のお姉ちゃんが、しっかり、生まれる道を作ってきてくれたから、
3番目の弟くんは、通りやすくなっていたんだね。
クリニックに向かうパパが間に合わないスピード出産でした。

今日、ママと一緒に沐浴をしました。
元気よく、おっぱいを吸うところ、見ました。
お姉ちゃんの代わりでもなんでもない。
ちゃんと、ママの3人目さん。

お姉ちゃんの分も幸せになってね。
お兄ちゃんに負けないよう、たくましく育ってね。
そして、元気に生まれてくる奇跡を私たちにも思い出させてくれてありがとね。

にっこり笑って授乳をしているママが見られて、ホッとしました、ありがとう。

eri.hosoda