月別アーカイブ: 2016年12月

街中で・・・

先日、用事で、左京区に向かっていた時のことです。

天気も良く、寒さも和らいでいた、日曜の午後。

主人が運転、私が助手席。これが、いつもの位置です。

助手席から、何気に私は外を見ていました。

私の視野に、数分、並走している車があって、一人の男性が運転しておられるのです。同乗者はありませんでした。

何気に目が合う?・・・

でも、じっと見ては失礼かも・・・

チラ見をする・・・

ん・・やはり、知ってる人・・・

向こうも私のこと、知ってそうな雰囲気かも・・・

すごくよく知っているような、でも、名前が出てこないから

お産された人のご主人?それにしては、年齢いかれてるし・・・

どこかのお店のシェフっぽい?そんな顔覚えるようないきつけのお店ないし・・・

どこかで一緒に働いたドクター?それなら、名前出てくると思うし・・・

ん・・・わからないまま。

誰だろう?誰だろう?でも、絶対知ってる人なのに。

えーと、えーと・・とグルグルいろんな事考えました。

偶然にも、信号が赤になって、並走したまま、こちらもあちらも車を停止。

チラ見頻回の私。車の窓ガラスはあるものの、すごく近い。

やはり、絶対知ってる人だ。

でも、名前わからない。

無視も失礼だし、一応、目を伏せる程度に会釈してみたものの、あちらは、気付いておられない様子。

なおさら、誰?だれ?どなた?と知りたくなる。

右にいる主人に、

「マジマジ見ないでいいから、左の車の運転手のおっちゃん、見て。知ってる人やと思うねん。誰やったけ?患者さんのご主人?それか、どこかのドクターかな?」

と聞きました。

主人もチラ見して即答!

「山中教授や」と。

「あーーーーーーー!!!!ほんと!!!まさに、そう!!!!」

となりの車に聞こえてしまうんじゃない?というほどの大声で絶叫しました。

知ってる人とは、知り合いではなく、テレビの中で見かけた人だったのです。

iPS細胞で、ノーベル賞を受賞された、京都大学の、山中伸弥教授。

すぐさま、スマホで「山中教授」と検索し、写真をみて、ぶったまげました。

スマホの中の山中教授のお顔、世界の山中教授が1mほど隣におられる!!!

どこかで見た人、いやいや、私の心の中では、

「知ってるひと、このおっちゃん」のレベルで

本当に申し訳ない思いでした。

目が合ったなんて、思い上がり。

iPS細胞が、産科の臨床で、結びつくことは少なそうですが、

「あ~あ、声かけて、お産の異常が起こる前に検知できる何か、開発してください・・って言えばよかった」

と、つぶやいてしまいました(笑)

私たち産科と、iPS細胞を研究されている山中教授と関係はなさそうですが、

ドラえもんがいたら、こんなお願いするのに・・というような、

そんなテンション上がった発想、でした。今思えば笑えてきます。

何年か前に、友人のご主人が、田中耕一さん【島津製作所】(現役サラリーマンのノーベル賞受賞者)とデスクを隣に並べていた!という、話を聞いたことがあります。

その話を思い出し、立派な方でも、すごく普通に生活が垣間見えるところにおられることを再認識。
ノーベル賞を受賞される方は、遠い存在で、同じ空気を感じるところにはおられない、という勝手な想像。それは、根拠のない思い込みなのかもしれません。

でも、なんとなく、ハッとする、目を引くオーラ(私も、どこかで見た!と言うオーラを感じたには間違いないし)があることには間違いないです。

産科の分野でも、大きな発見、発明がなされることを日々願っています。

それが、すごく身近の方であるかも、と思うと、違う意味でもっと嬉しい。

なんだか、胸が高まる赤信号の一瞬でした。

eri.hosoda

 

クリスマス・・・

 

 

世の中の雰囲気と景色が季節を表していますが、年々早くなっているのをみんなが感じています。

ハロインが終わると、一気にクリスマス。

並行して、ひそやかにおせちの広告が広がり、クリスマスが終わるころ、

バレンタインのチラシ。

ついていくのに必死であり、気ぜわしくも感じることも。

クリニックも、11月中にクリスマスツリーを出しました。

同時に、小さなクリスマス小物もお目見えさせ、一気に12月モード。

毎年、ツリーのきらびやかさには、小さな子どもたちに人気はありますが、

中待合のソファーの壁側にある絵も人気です。

絵の中にある小さなLEDのライトの色がほんのり変わり、それによって、

絵の雰囲気も違って見えます。

高かったでしょ?

とか、

何十万してそう・・・

など言ってもらってますが、

実は、お小遣いで買えそうな値段なんです。

(ご想像にお任せします(笑)!!)

もちろんスタッフも、ふと立ち止まり、目をそこに映す・・・。

小さなくらい絵ですが、なごみます。

それから、11月の半ばから、一つの花を飾りました。

外来の3か所。

「クリスマスブッシュ」です。

あまり、日本の花屋さんでは見かけたことがなかったので、

ふと立ち寄った花屋さんで見かけたときには

悩まず、買いました。

クリスマスブッシュ。

本来は、オーストラリアの夏のクリスマスを告げる花なのです。

だから、寒い雪がちらつく日本のクリスマスには、向きません。

つまり、クリスマスと名がつく夏の花なんです。

(正確には、赤く花に見えるのはガクだそうです)

すごく、綺麗で、ほの暗い中待合の片隅とエレベーターの前と内診室の正面。

3か所に置きました。

ほとんど、枯れてしまいましたが、まだ、中待合にひっそりと。

もう、ドライフラワーみたいで、タイムリミット・・という感じですが(笑)

何年か前から探していた、クリスマスブッシュを買った!!という満足が

私はうれしかったのですが、もっとうれしかったのは・・・・

スタッフが、すごく、このクリスマスブッシュに興味を持ってくれたことです。

一人二人ではなく、何人ものスタッフが

立ち止まって、時には、しゃがみこんで

「これ、きれい!!」

「これ何て言うの?」

「見たことな~い」

と、眺めてくれたこと。

片隅に置いてある、クリスマスっぽい、この見たことのない花。

そこに気付いて、興味を注いで、聞いてきてくれたこと。

スタッフひとりひとりの女性らしさ、気配り、やさしさを感じました。

一つの花をみて素朴に何か感じること、思うこと、その感性は

すごく人として大切だと思うからです。

そんなスタッフが細田クリニックにいてくれることは、すごく自慢です。

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数日前、3才くらいの女の子がこの花の脇に

しゃがんでいました。

ママが「触ったらだめよ」

と言うと、その女の子

「見てるだけ」と。

その女の子、この花をみて、何を思っていたのでしょうね。

eri.hosoda