月別アーカイブ: 2012年4月

お礼 思い

先週末、私は誕生日を迎えました。
いくつになったかは、別にして、祝福してもらえることは、うれしいことです。
スタッフからは、大きなホールケーキとプレゼント、そして、スタッフ全員からのメッセージカード、しかも、全員の似顔絵付き、をいただきました。
スタッフに囲まれて、ハッピーバースデーの歌を歌ってもらい、クラッカーをならし「おめでとー」と言ってもらい、涙がウルウル出てくるのをこらえるのに必死でした。悲しい涙ではなく、うれしい涙が流せるその時に、
大げさですけど、(私って、幸せ!うれしい!生きててよかった!!)と思えました。
この場を借りて、スタッフみんなにありがとうと感謝を伝えたいと思います。

先週、とても悲しい、すごく悔しい事故が起こりました。
祇園での事故です。
事故?事件?か、かわかりませんが、運転手も亡くなっており、真相は想像しかできない状況です。
亡くなられた方の中に、知っている方が含まれていました。クリニックで知った方です。
詳しくは、書きませんが、私たちは、悔しくて、悲しくて、いたたまれなくて、残された方の置かれた立場を考えるとすごくすごく苦しくなってきます。何か手を差し伸べたい、何か声をかけてあげたい、と思うものの、何もできません。
身内の方は、想像しないありえないことが襲ってきて、自分が自分じゃないような、嘘でしょ夢でしょ、と問いただす、そんな、今を過ごしていらっしゃる事でしょう。
しかも、今回の事故は、あと1m後ろにいたら、あと10歩前を歩いていたら、事故に巻き込まれていなかった、という現状。運命なのでしょうが、それだけでは納得できません。

自分の誕生日と重なって、思ったのは、生きていけるのは、奇跡なんだ・・ということです。
お腹の中で、ドクドクと心音が聞こえたそのときから、一生は決まっているのかもしれません。
でも、本人も家族も友人もそれを知らずに生きているのです。
(逆に自分の運命を知って生きていくのは、怖くて、行きていけないですね。)
自分の一生がわからない、明日がないかもしれないなら、何をしなくてはならないのか・・。
考えられないくらいたくさんあります。やりたいこと、いきたい所、言いたいこと、見たいこと、聞きたいこと。
40才なりに、50才なりに、60才なりに、その時々の自分に置き換えて、たくさんあります。
これで、明日いなくなってもいいよ、なんてことは絶対にありません。
それなら、少なくても、自分の思いは日々しっかりと伝えようと思います。
特に、ありがとう・・を。
スタッフにも、家族にも親にも、ありがとう・・って。
なかなか、ありがとうの言葉は、親しい中では、言い忘れがちです。
特に、親や夫、子供には、不満や自分のわがままは、はっきりツラツラでてくるのに・・。
それはそれで、家族なんだから、OKなんでしょうけど、「ありがとう」をもっともっと言っておこうと思います。
外人なら、「愛してるよ」「I LOVE YOU」をハグしながら普通に人目も気にせず出来るのでしょうが、日本人は、まだまだ、そこまでする習慣、勇気がないです。
でも、本当に明日がないかもしれないから、言葉だけでも伝えることを忘れないよう・・、そう心の底から、思いました。

最後に、謹んで亡くなられた方のお悔やみを申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
eri.hosoda

大小悲喜こもごも・・

4月になりました。
春の気配を感じながらも、まだ、冬のコートを着なくてはいけないほど肌寒いです。
昨日は、特に異常な天気。台風のようで、吹き飛ばされてしまいました。街の人も、自転車で横滑りに移動している危険な場面、傘が裏返り泣いてる女性も見ました。
それでも、天神川の桜は、遅れながらも咲こうとする準備中です。
楽しみ・・。

さて、ここ最近の悲喜こもごもをいくつか短く書いてみます。

数日前、あるA先生B先生とお話する機会がありました。
A先生 「相変わらず忙しい?」
私 「はい。忙しさは日によって違いますが、最近は夜が忙しいです。」
A先生 「え?夜もあるの、お産。そうなんだ、夜も普通にあるんだ・・。大変だね。その分、お昼は休めるの?」
と驚かれてしまいました・・・。
医療関係じゃなくても、お産は夜も昼も関係なくあるのは、周知の事実と思いきや、立派な内科の先生に、「夜もあるの!」と言われて、がっくりしてしまいました。

B先生 「相変わらず忙しい?」
私 「はい。忙しさは日によって違いますが、最近は夜が忙しいです。」
B先生 「そうか・・。産科はそれが大変だよな。細田先生ももう○○才でしょ。もう、体労わらなくてはいけない年齢だから、体壊さないようにね。」
B先生には、院長の代わりに「ありがとうございます、まだまだ働きますけど・・」と笑ってお答えしました。
プライベートでお会いした先生に、渇をもらうと同時に、ほっとした限りです。

数日前の外来。
妊婦健診がいつものように10数名以上あったかと思います。
そのうち、経産婦さん7名。みなさんお子さん連れ。
全員が、細田クリニックで生まれたお姉ちゃんお兄ちゃんでした。
春休みで、幼稚園、保育園がお休みだったのか、みんなママと一緒に検診。
大きくなっていて、普通にお話ができ、抱っこさせてもらい、楽しいひと時でした。

日曜日、スタッフの一人が結婚式を挙げました。心からおめでとう!!!
スタッフと、私、院長とご招待いただき、御祝いに行かさせていただきました。
本人のプロフィール紹介で、「現在の職場、細田クリニックは、すごく家庭的で、いい環境の中で働いています」
と言っていただきました。
すごくうれしかったです。そして、そのとき、横と前にいるスタッフ、その時も病棟で働いてくれているスタッフ、みんなスタッフの顔が浮かびました。本当にありがたい幸せな瞬間をいただきました。ありがとうね。

昨日の突風の雨の中で、出かけていた私はタクシーで帰宅することに。
手を上げて、タクシーを止める私の2mほど前に、サラリーマン風のおじさん(私と同じくらいの年かな)がタクシーを止められました。内心、「仕方ないな・・。次、止めよう」と思った瞬間、「ねーちゃん先乗り!」と、飛びそうな傘を手にしながら、振り向いて言ってくださいました。
世の中、まだまだ優しい人いっぱいだな、と、身に染みて感じ、遠慮なく乗っちゃいました。
それから、何年ぶりかに、「ねーちゃん」と言われた!
「そこのおばさん、先乗り!」と言われなかったのも、ひそかに、うれしかった単純な私。

悲喜こもごも・・と題にしましたが、悲、は殆どないことは、ありがたいことです。
喜がどんどん増えていって欲しい、そんな、新年度のスタートに思う今日です。
eri.hosoda