細田クリニックのひとりごと

お礼 思い

先週末、私は誕生日を迎えました。
いくつになったかは、別にして、祝福してもらえることは、うれしいことです。
スタッフからは、大きなホールケーキとプレゼント、そして、スタッフ全員からのメッセージカード、しかも、全員の似顔絵付き、をいただきました。
スタッフに囲まれて、ハッピーバースデーの歌を歌ってもらい、クラッカーをならし「おめでとー」と言ってもらい、涙がウルウル出てくるのをこらえるのに必死でした。悲しい涙ではなく、うれしい涙が流せるその時に、
大げさですけど、(私って、幸せ!うれしい!生きててよかった!!)と思えました。
この場を借りて、スタッフみんなにありがとうと感謝を伝えたいと思います。

先週、とても悲しい、すごく悔しい事故が起こりました。
祇園での事故です。
事故?事件?か、かわかりませんが、運転手も亡くなっており、真相は想像しかできない状況です。
亡くなられた方の中に、知っている方が含まれていました。クリニックで知った方です。
詳しくは、書きませんが、私たちは、悔しくて、悲しくて、いたたまれなくて、残された方の置かれた立場を考えるとすごくすごく苦しくなってきます。何か手を差し伸べたい、何か声をかけてあげたい、と思うものの、何もできません。
身内の方は、想像しないありえないことが襲ってきて、自分が自分じゃないような、嘘でしょ夢でしょ、と問いただす、そんな、今を過ごしていらっしゃる事でしょう。
しかも、今回の事故は、あと1m後ろにいたら、あと10歩前を歩いていたら、事故に巻き込まれていなかった、という現状。運命なのでしょうが、それだけでは納得できません。

自分の誕生日と重なって、思ったのは、生きていけるのは、奇跡なんだ・・ということです。
お腹の中で、ドクドクと心音が聞こえたそのときから、一生は決まっているのかもしれません。
でも、本人も家族も友人もそれを知らずに生きているのです。
(逆に自分の運命を知って生きていくのは、怖くて、行きていけないですね。)
自分の一生がわからない、明日がないかもしれないなら、何をしなくてはならないのか・・。
考えられないくらいたくさんあります。やりたいこと、いきたい所、言いたいこと、見たいこと、聞きたいこと。
40才なりに、50才なりに、60才なりに、その時々の自分に置き換えて、たくさんあります。
これで、明日いなくなってもいいよ、なんてことは絶対にありません。
それなら、少なくても、自分の思いは日々しっかりと伝えようと思います。
特に、ありがとう・・を。
スタッフにも、家族にも親にも、ありがとう・・って。
なかなか、ありがとうの言葉は、親しい中では、言い忘れがちです。
特に、親や夫、子供には、不満や自分のわがままは、はっきりツラツラでてくるのに・・。
それはそれで、家族なんだから、OKなんでしょうけど、「ありがとう」をもっともっと言っておこうと思います。
外人なら、「愛してるよ」「I LOVE YOU」をハグしながら普通に人目も気にせず出来るのでしょうが、日本人は、まだまだ、そこまでする習慣、勇気がないです。
でも、本当に明日がないかもしれないから、言葉だけでも伝えることを忘れないよう・・、そう心の底から、思いました。

最後に、謹んで亡くなられた方のお悔やみを申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
eri.hosoda