月別アーカイブ: 2018年10月

最近の外来

最近、外来を見ていると、思うことがあります。

がん検診の受診の方がすごく、増えたこと。

テレビの健康番組で、納豆が体に良い、と言えば、翌日スーパーの納豆が売り切れる、、、
ウォーキングが良いとなれば、翌日、家族や職場で「ウォーキングしようね」と話す、、、
芸能人ががんの告知をすれば、みんな、がん検診を受けようとする、、、

テレビの影響はすごいものです。

でも、テレビの影響だけではなく、個人の意識が高まっているのかぁ、とも感じます。
産婦人科では、子宮がん検診(子宮頸がん検診のこと)がメインとなりますが、
市町村の割引や優待などを利用し、安く検診を受けることともいきわたってきていました。
友達同士で来られる方、姉妹で来られる方、ご近所の主婦友同士で来られる方、も増えています。
一人で来る勇気がなかったら、それでいいと思います。
中には、仕事帰りに独身の方一人で!という方も、どんどん増えてきています。
もちろん、妊婦健診の一番最初の検査に、子宮がん検診は含まれています。

がんは、早期発見が大切。
もし、異常な細胞が発見されても、早期に発見されれば、命を脅かすことはありません。
検診を受けていて、本当に良かった、とプラスに考えて、手術、治療に進めることができます。

そんな、がん検診の患者様が20代から年代問わず、60代、70代の方も多く来られるようになったのが最近感じる、嬉しいこと、すごいなあ、と思う第一です。

 

 

そして、次に感じること。

妊娠で来られる方も日々日常なのですが・・・

妊娠が分かった時の女性の表情は、本当に複雑です。
やったー!と、夫婦で満面の笑顔、
そんな、幸せを感じている方ばかりではありません。
今は産めない、産みたくない、産ませてもらえない、
産むのが怖い、もしかしたら何か異常があるかもしれない、
中には、誰の子かわからない、
どうしたらいいのかわからない、などなど。

妊娠だけではなく、
閉経を迎えた女性のキモチも様々です。

月経痛で苦しんできた方、ずっと妊娠を待ち望んでいた方、
それぞれ閉経を受け入れるキモチも、
やっと、月経から解放される、と喜ばれる方、、、
女性じゃなくなるの?と不安、中には恐怖に思われる方、、、
半端ないこのつらい更年期症状、どうにかしてほしい、、、
本当に一人ひとり、違います。

 

こういった女性も毎日受け止めています。

そして、なんといっても院長はオトコ。

でも、オンナなのか(いやいや、もちろんオトコですが)、と、傍から見ていて、不思議になる瞬間があります(笑)

それは、
「こういう時、きっとオトコはこう思っている。」
と、オトコ目線で診察していること。
日々女性に囲まれていても、オトコはオトコなんです。

オンナにはなれないのだから、それで、いいのだと思います。

患者様がクリニックに来られるとき、パートナーの男性、御主人が一緒であることは結構多いです。

妊娠。
不妊。
更年期。
セカンドオピニオン。
がん検診、そして、その結果。

患者様は、自分自身でもちろん自分のことを考えているのですが、
一方で、パートナーである男性が自分のことをどう考えてるかわからないと悩んでいるようにも見えます。口に出される方、もあれば、心に思っておられる方も。
 患者様が、それぞれが抱えているいろんな状況や問題をひとつひとつ聞いていくうちに、
「多分、御主人は今こう考えているのかもしれない。だから、御主人には、こう声をかけてみたらいいかもしれないね。次は、御主人と相談してみたら?」
など、会話の中から、男性立場の院長がいることに気付きます。

 妊娠、不妊治療、がん、は、女性にとって、最大のピンチかもしれませんが、
人間として、自分のみならず、パートナーや御主人にとっても、
大きく変化するきっかけになると信じています。
診察室で、話していくうちに、患者様は、何か、違う自分に気付かれる方もおられます。
女性である自分を、女性のキモチがわかる人に共感してもらい、アドバイスが欲しいと思う一方で、
パートナー、御主人の気持ちがわからず、不安に思い、男性の理解できない言動、つまり、男の気持ちを解説してほしいと思っていることに気づくこともあります。

 

つい先日、ある患者様が、
「がん検診、妊婦健診は、絶対、女医の先生が良いと思っていました。
京都市内で、女医のおられるところを探し、実際、行きました。
それは、内診が恥ずかしいだけでなく、私をわかってくれる、と思っていたからです。
でも、細田さんに来て、私のことをわかってほしいのは、どこの誰でもなく、夫であることにも、気付きました。」
と話してくださいました。

細田クリニックの院長は、細田修司、オトコです(笑)
でも、オトコから見た女性の気持ちで、毎日、診察しています。
それも、すごく、今の時代、大切なんかな・・と思います。

 

追記
もちろん、スタッフは、院長以外、全ーーー員オンナ!
いろんな?女性スタッフがいます。

入院中の患者様は、オンナ同士の思いも、どんどん話してくれています。
それも、楽しい~、と思う私です。

なんか、伝えたいこと、うまく文章にならず、、、
文章いじればいじるほどわかりづらくなるので、この辺で終えます・・・・・(笑)
eri.hosoda