月別アーカイブ: 2016年3月

お喜び・・・

 

毎日生まれてきてくれる喜びは、私たちも何度感じてもうれしいもの。


私たちが仕事の中で関わらせていただく出産は、家族のみなさんが感じておられる赤ちゃんの誕生の喜びだけでなく、プラス仕事としての責任の達成感、無事にママが出産を終えた安堵された姿までを見守れたホッとした感、という喜びも大きいのも事実。

妊娠するのも生むのもママ、誰も変わってあげられません。
でも、変わってあげられない分、パパとしての支え、上のお兄ちゃんお姉ちゃんとしての係わり、私たち医療者としての役目を果たさなくてはいけません。どれが重要で重点的、とか、私たちが生ませてあげる、とか、先生に頼る、とか、そういうものではなく、命を生み出すママを間違いなく支えてあげることが役目です。

それは、みんなが、その場にいる一人一人が、命の誕生を待っている、そのためにできることをする、、、簡単なようで難しいけど、難しいようで本当は簡単なのかも。

よく立ち合いをされるパパが「俺、何していいかわからへんし」とか「何したらいいですか?」と言われる方がおられます。でも、1~2回、「姿勢を支えてあげてね」とか、「今お茶上げてね」と言うだで、それからは何の指導もなく、何の手順もなく、自然とパパの行動ができている方がほとんど。ってことは、すごく人として関わることは本能なんです。
私たち医療者も、本能で動ければいいのですが、それだけではなく、勉強・学びは必須。
医師としての知識、助産師、看護師、産科で働く者の学びや学習。
だから、仕事としての喜び、達成感もあるのです。


でも、出産は、何より一番にママの頑張りで命が生まれてくるのだと思います。
だから、ママが頑張れるようにしてあげたい、仕事として、女として、そう思っています。

最近、心底、妊娠・出産・命って、本当に奇跡なんだな、、と思うのでこんなことを書きました。

・・・・難しいことはさておき、みんなで、支えあって、お互い他力本願にならず、ってことでしょうか。(あー堂々巡りのへたくそな文章でごめんなさい)


さて、3月も半ば。

クリニックスタッフも春です。
去年は、クリニックのスタッフ3人が結婚!スタッフは家族なので、娘を嫁にだす気分。(なぜか、私は女ですが父親っぽい気分になってしまうのです。自分でも不思議なんです。)
がんばって主婦業しながら働いてくれています。
「今日の夕飯、何するの?」「この前旦那がね・・・」なんて、会話があちこちで。
院長以外全員おんな!こてこての井戸端会議で笑っちゃいます。
院長は、耳に8割ほどふたをして、スルーしております(笑)

今年に入って、新しいスタッフ2人が着任。お互いの感性・個性を理解しようとする集
まりとなり、それはそれで、みんなの大きな家族になる過程だと思います。

それから、スタッフのお子さんたちが、次々に、就職が決まり、大学が決まる毎日。
合格までは、不安と言い知れぬ悩みをつぶやいてみたり、合格したら、みんなで喜んで、一人暮らしの心配や期待、お金がかかる話(笑)、あーだこーだ。
これも話は尽きません。
子育てが終わり、子供たちが自立していく時(親と同じ土壌(大学や社会)に送り出す独り立ち)は、人によって家族によって全く考え方が違うのも感じる日々の会話。
それはそれで、自己反省しつつ、(私はたくさん反省中)たくさん教えられたり、逆に自分に自信を持ったり。
子どもって、食べさせて、寝させて、学校行かせて、、、、、。それは最低限の親の役目。でも、それだけでは大人になれません。その上で数知れず、愛情をうけて、しつけを受けて、大人になっていくのだと思います。(余談*テレビのコメントで聞いたこと、それは親じゃなくてもちゃんとした大人がそばに深く関わって生きていくということで充分だと)

小さい子どもちゃんがいるママスタッフたちも、数年後に訪れる話なので、自分にだぶらせたり、お金ためとかなあかん!・・とか・・・。これもリアルな会話です。

全部まとめたら本当に週刊文春にも勝てるぞ!というスタッフ会話の情報量(笑)・・・。

こうして、春の訪れを感じつつ、また、天神川の桜を待ちます。

eri.hosoda