月別アーカイブ: 2017年7月

生まれました

先月、クリニックで働くスタッフがお産しました。
元気な男の子!
開業した時からのスタッフ。
一番若手で、クリニックオープンの時からいてくれて、
クリニックの出来事を一緒に考え、味わい、悩み、喜び、、、
プライベートでも、彼と出会い、結婚し、妊娠し、、
そして、出産。
他の妊婦さんと同じように思ってはいるものの、
身内、家族感的な、もう一つの関係が、私たちの気持ちを
ドキドキさせました。

 

本格的な陣痛が来て、3時間で分娩室へ。
パパ、間に合うか!という早さでした。

 

そこから、少々、初産婦並みの時間がかかりましたが、
堂々と、立派に、生まれてきてくれました。

 

男の子!
みんな、待ってましたとばかりに
ママとベビーちゃんに、そして、パパに、
おめでとう!!!の声。

 

私は、生まれたばかりのベビーちゃんを見た瞬間、
涙が出そうな、ばぁば気分(笑)

 

 

出産してからの入院期間中は、
今まで働いていたスタッフやその子供たちが、祝福に来てくれていました。
(もちろん、その小さな子供たちも細田クリニックで生まれています。)
そして、現役スタッフの大きな子供たちも、面会に来ています。
小さな生まれたてのベビーちゃんに会いに、そして、触れて、
おめでとうを伝えに、やってきてくれていました。
家族って、父、母、きょうだい、だけでない・・・
おめでとう!と心から言えるつながりも、家族だな、と思いました。

 

手元にある、写真だけ、ピックアップ。

IMG_4958生まれる数日前。自分の足で顔面蹴り。

 

 

IMG_4959生まれた翌日。早速ママに沐浴を。

 

 

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みんな、ベビーちゃんと記念に1枚。
みんな思い思いのことを生まれたばかりのベビーちゃんに語り掛けたり。
小さな子供たちは、何を感じたのでしょうか。
時には、 パパとママのこれからの幸せを語ったり。

 

本当に本当に、
元気に生まれてきてくれて、ありがとう。
みんなにいつも話してるし、母親教室でも強く話してますが、
妊娠はもちろん、さらに、生まれてきてくれることは、本当に奇跡。
ここに写っている子供たちも、みんな、奇跡なんです。
本当に奇跡・・・・。
その奇跡を起こすママは、命がけです。
命を懸けて、ここに写っている子供たちを生んでくれたのです。
だから、すごく新鮮に、
心から、ありがとうみんな、と思いました。
お金でも買えない、神頼みでも授かれない、そんな命。
身近なスタッフの出産で、そして、ここで生まれたすべての子供たち、
みんな、どんな命も奇跡です。
まだまだ、子供たちは、ママの命がけの奇跡を感じてはいないだろうけど、
きっと、いつか感じられる時があるだろう、、と思える成長が
たくさんの癒しをくれました。

本当にありがとう。
そして、心からおめでとう。

eri.hosoda

勉強・・・・

息つく間もなく、あわただしく過ぎていった6月。
お産、予定の帝王切開、緊急の帝王切開、母体搬送、、、
昼夜関係なく、平日休日問わず、ありました。
本当にハードで、寝る前には無意識に、
「日々修行!」とつぶやく院長と
「いつまで続くこの修行」とつぶやく私でした。
でも、
風邪もひかず、スタッフ誰一人、健康を害せず、
働いてくれたこと、感謝です。

そんな過酷な日々の中、
新生児蘇生法の認定の講義と試験をスタッフとともに
受けました。
スタッフの紹介で、大病院の師長さん自らクリニックに来ていただき、
楽しい講義、わかりやすい説明をしていただくことができました。
もちろん、スタッフも院長も、現場(分娩室)では、
目の前に蘇生が必要な新生児がいる症例に関しては、
体が動き、実践しています。
慌てるし、うわぁ・・!と緊張感が全身を襲いますが、
どんな状況でも、実践しなくてはいけないのが、国家資格だと、自覚しています。


とくに、院長は、総合病院の医長時代には(若かりし頃)、お産をしつつ、状態の悪い新生児の蘇生も自ら行う、という古い時代に生きてきたので、新生児の蘇生は、数えられないほど、やってきた過去があります。
でも、改めて認定試験という、理論の復讐や確認を兼ねて、
スタッフと講義を受けました。

数日前から、みんな新生児蘇生のテキストを片手に、少しでも時間があれば、開いて覚えようとしたものの、前述したように、かなり、忙しい勤務状況で、テキストを開くことすらできない毎日。
そうして、講義の日を迎えました。

 

ドキドキしながら、一番最初にプレテスト。
緊張感のまま、講義に入り、一応は現場で知ってはいることなのですが、
文字や数字を講義として聞くと(?)マークーが頭の中に。
それでも、フンフンとうなずき、
頭の中に入っているのか、どうか、、、
不安なまま、実践の時間となりました。

2つグループに分かれて、テーマをいただき、実践をします。
分娩の様子、生まれてきた新生児の呼吸状態、色、心臓の動き、など、
設定を聞き、体に覚えさせること、1時間ほど。
講義していただく先生が、どこがポイントか、わかりやすくヒントを下さったり、
大切なところを何度も唱えてくださったりで、助かりました。
実際、お産の現場で、鬼気迫る状況では、笑顔など誰もありませんし、必死です。
スタッフ間の声も違います。動きも違います。
数秒単位で、変わっていく新生児の状態なら、
私たちも数秒単位でアセスメントできなければなりません。

慌てながら、冷静さも必要で、行動も伴い、声も掛け合い、
そして、人として、祈りながら、、、、、

蘇生することが全てです。
その現場を再現しながらも、講義では、、、、、人形相手。
みんな、人形相手だと、やや甘いところと、周りに人がいる安心感と
・・・・で、こんな写真の状況です。
なぜか、院長と私の蘇生光景が写真に!
((私、にやけてるやん!真剣じゃないみたいに見えるやん!))
と、スタッフにこの写真以外ないの?と問いましたが、
結局、この写真のみ・・。笑ってますが、まじに必死です。

    蘇生

このあとすぐに、本テスト。
久しぶりの、カリカリ鉛筆の音とページをめくる音の中、受験しました。

余談(私が、問題をちょうど半分くらいやっている頃に、
院長は全部終了したようで、鉛筆を机に置く音が聞こえました。

   腹が立つやら、焦るやら・・・。
さらに、見直しすらしていない雰囲気。
そりゃ、院長はわかっていて当然なのですが・・・・。)

そして、数日後、受講スタッフ全員、合格しました。

講義の後も、講義で知ったことを会話したり、
うちのクリニックでは、ここはこうで、こうしよう、とか、
こういう場合はこうだよね、とか、
すごく、前向きなみんな。かっこいいみんなです。
さらに、この日以外に、ステップアップしたコースの合格者が2名います。
自ら、受講のため他病院に行き、勉強して合格して、、、、すごい!
基本、認定試験を受けていなくとも、実践でできることが当然です。
が、ほとんど日常では、蘇生が必要な新生児の出生はありません。
だから、いざ、蘇生が必要!という時のために、
日ごろから、蘇生のイメージをお互いに口に出すことが必要なのかな?
と思います。

貴重な1日でした。
お忙しい中、講義をしてくださった、M師長さん。
本当にありがとうございました。すごく、わかりやすかったです。
eri.hosoda