月別アーカイブ: 2009年8月

新調しました

ソファー先週末の22日、23日の両日にかけて、外来のソファーの張替えを行った。
クリニックに来られた方はご存知かと思うけれども、待合の突き当たりの壁に備え付け型のソファー。
ベージュとアイボリーの中間色の布張りソファーだったのだが、ちょうどお尻に当たる部分がうっすら汚れ、かつ、ケツ圧?で薄くなっていた。全体的にもなんとなく薄汚れてきたような。
毎日の中で、動きのない家具は変化に気付きにくい。殺菌、清掃怠りなくやってもらっているのだけれども、どうも、大きな汚れも目に付くようになってきた。
張り替えるには、もちろん、大変な労力、時間、コストがかかるわけだが、土日にかけて業者さんの工場へ運び出し、張り替えることを決意。運ぶことすら、備え付けのソファーは大仕事だ。
運びだされるためにトラックの荷台に積まれた古いソファーを偶然3階から覗いた。太陽のサンサンとした光をあびて、汚れがすごく強調されてみえた。
こんなに汚れてたんだ・・とつくづく驚いた。張替えを後悔しなかった。

外来の壁付けソファーは、毎日、外来の患者さまが座って順番を待たれるメインのところ。ざっと計算してみたら、外来患者さまののべ数だけで5万5千人以上の方がそのソファーに座っておられる。いや、その患者さまの家族や入院患者さまの家族の方などなどを含めたら、7万人、8万人、それ以上の方のお尻がそこに当てられたわけになる。
昨日の夜、きれいになったソファーがはめ込まれた。
見違えた。
今はこんなにきれいだけれど、また、3年後リフォームしなくてはいけないように、たくさんの方のお尻を支えてくれることだろう。

追記*手前の4つのソファー・クッションも衣装替えしている。


eri.hosoda

大文字

今日は、京都の行事、大文字の送り火。
北山に住んでたころは、偶然にも、「鳥居」以外全部見渡せた。
右京区に引っ越してからは、一度も見ていない。
今年は、主人の母の初盆。きっと、この数日は、うちのお仏壇に帰ってきていて、今日、送り火とともに、また、浄土に戻っていくのかな・・と思ったりして。
今、産科の中にいると、命の誕生がメインになる。(もちろん、おめでとう、それだけではないが)
大病院での産科は、産科だけではなく、産科に婦人科が付く。
婦人科の方の中には、最後を迎えられることも時折あった。
その方々のお顔、お名前は、覚えているものである。もう、10年以上前の方でも、その頃のお顔が浮かぶ。
今お会いしたら、「あんた、年取ったわね・・」と言われそう。
ちょっとは「成長したね」と言ってほしいが、みなさん、今の私を見たら、そうは言れないだろうな・・と想像する。
考えてみたら、助産師になってから今までの年数と生まれてから助産師になるまでの年数が全くいっしょ。
生まれてからの年数は日々成長したと思う。体も心も。
でも、同じ年数を助産師として生きているけれど、成長は目に見えてないかも、と自己反省。
主人も、医師になってから今までの年数と生まれてから医師になるまでの年数が全くいっしょ。
(注*もちろん、二人は年数は違いますが・・。)
そんな、振り返りをしてみた今日の16日。
送り火とは関係ないけど、医師・助産師として人生の半々を生きていたことも何か反省や振り返りをしなさいという諭しかも・・・と思ったり。
送り火は見えないこの家から、送り火をおがみ、母だけでなく、今までクリニックでも、流れてしまった小さな小さな命の分も母に浄土へ連れて行ってもらおう・・なんて勝手なお願いもしてみたり。
eri.hosoda