細田クリニックのひとりごと

なべ

今日は水曜日。クリニックの夜診がない日である。
だから、いつもより早く夕飯になる我が家。
早いといっても、普段が8時半だから、7時半くらいでも早いなあ~と感じるだけであるが。
今日はさっそく、この秋初の鍋に挑戦。
私の料理は同じように作っても日によって味が違う。主人や子どもたちは、まずい、こそ言わないが
「今日のこれ、すごくおいしい。でも、次は、同じ味じゃないよなあ~」
と当たり前のように言う。
だが、鍋のだしだけはいつも同じ味で、おいしくできる。
いつも、自画自賛。
今日も、だしを最後に飲み干す主人と子ども。
今日も満足な私だった。
鍋に限らず、家族がそろう夕飯時は私は好きだ。
もちろん、テレビに釘付けになる子どもに注意し、また、行儀の悪い食べ方をしていれば間髪いれずに「何してんの!」と小言はつき物であるが。
夕飯は、子どもたちが成長していくにつれて、さらに親が産婦人科という環境であれば、4人そろって食卓を囲むことは減ってしまう。
日によっては、みんなばらばらという日もある。
先日スタッフの一人と話しをした。
「家族で食卓を囲むのは、すごく大切と思うけど、子どもが小さいから主人の帰りは待ってられない。」と。
そう考えると、家族全員がいただきます、と一緒に食事ができるのは、一時のことかもしれない。
我が家では、少々の待ち時間は平気になっている。
もちろん、日によっては、待ちきれないくらいおなかが空くこともあるが、お産ではなく夜診だけで帰宅するであろうという日は、主人を待つ。私の考えが、働いてくるお父さんを待ちなさい、とずっと思っているから、子どもにも自然にそう思っている。
先に食べる日はお産で何時になるかわからない日だけ。
私はぎりぎりまでクリニックにいるので、予想して(これは、帰ってこれないな)という日だけ、子どもたちだけで先に食べる。
私は10時でも11時でも夕飯だけは主人を待っている。「先に食べてていいよ」と言われると私はすごく悲しくなる。
みんなそろってという夕飯時がいつまで続くだろうか。
あと何年か先には、夫婦二人分だけ作って食べていることであろう。
でも、その何年か先には、息子夫婦、娘夫婦が孫を連れて帰ってきて、食卓を囲むのを想像し楽しみにしている私である。
                    eri.hosoda