細田クリニックのひとりごと

外国の方

クリニックで入院された方で、外国の方は何名かいらっしゃいます。
外来でも、ほとんど日本語が話されない方も来られます。
それでも、ほとんどの方が日本語の話せる方が付いてこられたり、ご主人様が日本語OKだったり。
院長の片言英語で通じたり。
お産の方で日本語が全く通じないという方は、いらっしゃらなかったかな?と記憶しています。(違ったかな?)
ロシアの方、中国の方、韓国の方などなど、いろんな国の方がお産されましたが、言葉で不自由したことはありません。ご主人が、アメリカ、フランス、韓国などなど、という方はいらっしゃいましたが、結構、お仕事で来られている方、留学で来られている方が多いので、私たちより、日本語が丁寧だったり、ということもたまにあります。

言葉は、すごく大切です。
日本語同志でも、表現や表情で、通じたり、誤解が生じたり・・・。
言葉の難しさは、日々痛感しています。

先日、用事で京都市役所に向かいました。
用事のある課は、本庁にあるのではなく、市役所近くのビルの一角。
そのビルがわからなく、アプリの地図を拡大しながら、スマホと通り名、ビル名をキョロキョロ見比べ探していた私に、話しかけてくる外人さんがいらっしゃいました。
どうみても外国の方・・。しかも、英語じゃありません。
Excuse me?でもありません。
30代くらいのアジア系?しかも、マレーシアかインドネシアのような雰囲気の方。
ご両親を日本に観光に連れてこられたのでしょうか?
一瞬、無視して、立ち去ろうか?と思った私なんです。
でも、広げられた大きな地図を私に見せて、絶対この日本人のおばさんに聞くぞ!みたいな雰囲気。
その地図で指さしたお店が「misimatei」と書かれていました。
きっと、そこに行きたい!と言っておられたのでしょう・・・。
京都に住んでいても、三嶋亭は敷居が高く、何か理由を付けて、う~~~ん!!!!!よっしゃ!!!!って感じの思い切りが必要で、誰か連れて行ってあげよう!と言われるなら行こうか!ってところ。
(この親子3人さま、三嶋亭の値段知ってるのか?)
(親を物価の高い日本に連れてくるということは、お金持ち?)
(日本の、すき焼き、というものを食べたいのかな?)
(三嶋亭の前で写真撮るだけかな?)
とか、一瞬にして考えた、私。
三嶋亭の場所は、知っています。
尋ねられた場所からも、すごく、近く。
普段、英語なんて、全く口にしないし、わからないし、外国語なんて、それ以上に全くわからないけど、なぜか、私、答えてました。
場所は、寺町御池の北側での光景。
「ディス、ストリート、ターン、ライト、」→(寺町通りのアーケードを指さし、この道を右に曲がってください。)
「ディス、ストリート、テラマチ、ストレート、ストレートずっとストレート」→(この道が寺町、(人差し指と中指で人が歩くようにこちょこちょし、)これをまっすぐまっすぐ。)
「アバウト、ファイブ、ミニッツ、ウォーキング、するとミシマテイ」→(だいたい5分くらい歩くと三嶋亭)
「OK?」
すべて、手でジェスチャー付。
あとは、知ったかぶって「オー、ンー」と考えているふり(笑)
その方、人差し指と親指で〇を作り「OK、OK」と笑顔。
通じたのか、私の教えてあげたとおりに、両親を連れて、進んでいかれました。

本当にドキドキしました。
日本人に道案内はしたことありますが、外国の方には、初めて。
なんと、単語が出てこないこと。自分でも、笑えました。

誰かに、自慢したくて、帰ってきてすぐ
「今日、英語で道案内した!!!」と院長に報告した私ですが、
「(鼻で)フン!それで、よく通じたな~」とあきれられてしまいました。
eri.hosoda