דcNjbN̂ЂƂ育

ゴールデンウイーク

連休も今日で終わり、明日からまた普通の毎日が始まる。
大きな計画もなく毎日過ぎたが、いつも出来ない大掃除をしたり、行ったことのないスーパーに出かけたり、とそれなりに充実していたように思う。
そんな中、昨日ジェットコースターで大きな事故が起こり、一人の女性が亡くなった。たまたま、その時間に、その席に座った確率なんて計り知れないだろうが、不慮の事故、偶然の出来事では済まされない。
平和な毎日であると、このような事故が起こると怖くなる。
その席に、家族が座っていたら・・とか、知り合いがいたら・・と考えると、いたたまれなくなる。
ジェットコースターだけではない。
毎日の生活の中や、道路や建物の中でも、いろんな危険が起こりうる。
医療の中ではどうであろうか。もちろん、確立で言えばゼロとは言い切れない。
産科では、元気に生まれてくれて当たり前の世界。そんな世界にいる産婦人科に携わる私たちは、医師も看護師も助産師も、いつもいつも、母子とも無事にお産を終えられるように気を張り詰めている。
生まれた瞬間元気に泣いてくれる赤ちゃん、感動に包まれている家族、いつもの光景だが、そのとき、スタッフは心から「おめでとう、いいお産だったね」と思い、声をかける。それは、家族だけでなくスタッフも同じく、元気な赤ちゃんの声を待ち、無事お産が終了するよう望んでいるため、計り知れない神経を費やしているから、自然にあふれて出てくる「おめでとう」なのだ。
ジェットコースターの事故の裏には、偶然だけでなく、落ち度があったであろう。
お産や医療は決して、そんなことのないように、24時間365日スタッフ共々さらに気を張り詰めていなくては、と認識した。
そんな思いの中、今日も元気な産声を聞くことが出来た。
                eri.hosoda


10分間で4人

今日は久しぶりに車で買い物へ行った。(といっても、スーパーだが・・。)
週末にいつもと違うスーパーへ出かけることが唯一の気分転換で結構楽しい。
今日は、何だか、私も主人も無性にアイスが食べたかった。
子どもなら親に駄々をこね、「アイス買って~」と言うのであろうが、そんな必要もなく2つ買って帰ることにした。
しかし、道も混んでそうだし、溶けてしまったら困るし、スーパーの窓際にある10組ほどのテーブルといすのあるコーナーで食べて帰ることにした。
1個100円のアイスを食べかけたとき、
「先生~○○です。ご無沙汰しています。こんなに大きくなりました。」
と10月にお産されたお母さんと赤ちゃんとお兄ちゃんが近寄ってきてくれた。
もう、六ヶ月経つらしいが、はっきりお顔と名前を覚えていたので、つい2~3ヶ月前の出産だったかな?と思うくらいだった。
少し話しをして、私たちに「がんばってくださいね。」と逆に励まされてしまった。
「いい大人がこんなところでアイス食べてたら恥ずかしいなあ。外を向いてさっさと食べてしまおうか。」
と、外の方を向いて食べていた。ん?向かいにある美容室を何気なく見ていたら、そこで働く美容師さん見たことがある。
そうだ。三カ月前にお産されたご主人。妊婦健診にも毎回来られてたし、お産も立ち会っておられたので、はっきり覚えている。このスーパーの前の美容室で働いている話を聞いた記憶がよみがえって来た。
やばい(笑)こんなところでアイス食べてるの、何人に見られるのか・・。
そそくさとアイスを食べて車に乗り込んだ。
帰り道、信号で止まっていると、目の前を見たことのある小学生の男の子と目が合った。ん?この男の子会った事ある。そう感じた瞬間、後ろから小さな赤ちゃんを抱いたお母さんが傘をさして歩いてこられた。雨も激しくなってきたので目が合うことなく過ぎていかれたが、間違いなく△△さんだった。お兄ちゃんはなんとなく気づいているらしくジッ~とこちらを見ていた。
そして、細い道に入り、速度を落として車を走らせていると、真横を通る人が
「あっ~!」っというしぐさで通りすぎていかれた。まさしくずっと外来に来られている△□さん。お互い自転車と車で、通りすがりになったが誰かお互いにわかった。
もしかして、気づかないうちにまだ何人かの患者さまに会っているかもしれない。
たった10分間で、4人の方に出会ったのだから・・。
・・・アイス食べてても許してください。
・・・スーパーで30円引きと黄色いシールの張ってあるの買っていても笑わないでください。
恥ずかしいですが、大きくなった赤ちゃんと会えるのがすごく楽しみなので、また、声かけてください。
                     eri.hosoda



今年の桜

五条天神川の桜今年も満開の桜が天神川のほとりに咲き並んでいる。
ゆっくり眺めている時間はないが、たまたま、外回りでクリニックを出たときに満開の桜並木の間に立ってみた。
去年のブログに、確か天神川の桜のことを書いた記憶があり、そのブログを読み返してみた。

 「 来年どんな私があの桜並木を見ているだろうか、 とも思う。
                        
   明日、この桜並木の下を歩きながら、子供の入学式に行く。すべて満開の気分だ。 」

こう書き記している。
私は、去年の私と何か変わったであろうか・・。自分では変わったのかどうなのか解らない。何も変わってない気もする。 
そして、去年中学生になった息子は、はるかに私の背を超えてしまった。
しぐさも、主人と似てきた。
息子だけが1年で成長し、変わったのだろうか。
そうじゃない。
去年生まれた赤ちゃんは、もっともっと成長している。
上手にバイバイが出来る。クリニックに来て、キッズコーナーでおもちゃを触って喜んでいる。上手に歩いている。
若いっていいなあ~って思った。成長するんだから・・。
もう、私も主人も成長や発達はない。(私の体重は成長してるけど・・)
そう考えたら寂しいから、眼に見えた成長がない分、
「楽しいことを増やそう!」つまり「やりたいこと、行きたいところ、食べたいもの、見たいものを増やそう!」と思った。
それが、これからの私たちの成長にしようと思う。
その為にも、若いスタッフからたくさん刺激をもらって、生まれてくる赤ちゃんの1年先2年先を刺激にしてがんばろう~と思う。

来年も桜並木を見て、何を思うか・・楽しみにしておこう。
誰と見てるか・・楽しみにしておこう。

               eri.hosoda






         
  

うどんとお産

今日は、シンプルな、暖かな、お産を紹介しようと思う。

日曜日の午前中に、「陣痛が10分ごとです」というお電話をいただき
来ていただくことにした。
20分ほどでクリニックに来られて、診察をした結果、
子宮口1~2cm、陣痛計を着けたら、まだ不規則で、間延びするときは12~13分間しっかり間があいていた。
つまり、初産婦さんなので、まだまだ分娩には道のりが長い。
ご主人と相談の結果、自宅に帰ることに決定。
産婦さんも、「まだ笑っていられるから・・」とにこやかに話しておられた。
それから2時間後、「5分おきになって痛さもかなりきつくなってきました」
と電話があり、再度来ていただくことにした。
そして、診察の結果、
子宮口5cm!陣痛間隔4~5分ごと。
入院決定。
着替えをしていただいて、母子手帳や診察券を預かり、陣痛計をつけて・・。
30分ほど赤ちゃんの元気な状態と陣痛の強さを確認したうえ、陣痛計をはずした。しばらくは、ゆっくり会話したり、呼吸法の練習をしたり、分娩待機室で過ごし、その後、3階の部屋に一度行きましょうか、という事になった。
分娩待機室からエレベーター前まで歩いた結果、かなり、きつい陣痛が数回。かなり、いい陣痛になってきたので、早かったら、今日中にお産になるかも・・、と話していた。
とりあえず、3階の部屋に行くのはあきらめて、また、陣痛待機室へ戻った。
そのときに診察、子宮口8cm。
あまりにも早い進行なので、早めに分娩室へ移動することにした。
そこへ、産婦さんの姉妹が来院。1回だけ腰をさすっていただき、陣痛の合間を見て分娩室へ。
分娩室へ入り、あっという間に、子宮口全開!
赤ちゃんを迎える準備をしているうちに破水。
それから、30分ほどでお産になり、元気な赤ちゃんの誕生、となった。早くて今日中、どころか、まだ、外は明るく5時にもなっていなかった。
その後のご夫婦と院長とベビー係の看護師と私とでゆったりと会話。
お母さん・・・「家に帰って、主人がお昼ご飯にうどんを作ってくれたんですけど、もう、痛くて食べられなかったんですよ。なのに、食べろ食べろって・・。あのうどんそのままにしてクリニックに来ました」
お父さん・・・「せっかく僕が作ったのに、うどん2~3本しか食べてくれなくって。そんなの、まだ子宮口1cmだったんだから、まだまだ。がんばって食べろ、なんて言ってたんです。
でも、こんなに早かったら、本当に食べられなかったんですね。僕の負けです」
普段から料理を作ってくれるらしいし、陣痛の時もいっしょに呼吸法をやってくれていたし、自然に腰をさすっておられたし、きっと素敵なお父さんになられることでしょう。何より、生まれた直後のお父さんの涙はその証拠だと思う。
感動と和気あいあいの中、私は、院長の方を向いて
「お父さん、料理してくれるんですって」
と語りかけたら、お母さんは
「先生も料理されるじゃないですか・・。ブログで見ましたよ」
とフォローが入った。
ここぞとばかり、自慢げな院長。

入院されて、4時間ほどで元気な赤ちゃん誕生!・・・の裏話。
お母さんいわく、「うどんを見るたびにお産を思い出しそう」と笑顔だった。
ps:ブログに書くこと本人さん了解済み。記念になるでしょうか?
                eri.hosoda

久しぶりに・・

今日は久しぶりに自宅でお昼を食べた。
お昼を自宅で食べたのは何ヶ月ぶりであろうか。
夕べも夜勤の間に二人の赤ちゃんが誕生した。
なぜだか、クリニックがオープンして以来、外来中にお産になった回数は数えるほどで、昼間であってもお昼の外来が一瞬途切れる時間帯だったり、土日だったり・・。しかし、もっぱら、夜が多い。今度時間があったら生まれる時間帯を調べてみよう、と思ったりもするが、明らかに夜勤帯が8~9割くらい占めている。
その夜勤帯の9割ほど私が分娩係をやっているから、昼夜ともクリニックの中にいる私ってことになる。決して嫌ではないが、夜中のお産が2夜連続となると体力的に昼間の仕事がはかどらない。家に帰れない。そうなると、主人や子どもに家事の負担をかけることになるし、子どもとメールだけで連絡をとる日もある。疲労感は主人に100%ぶつけている。

こんな生活だから、平日に自宅でお昼を食べることがリフレッシュになった。
もしかすると、去年の夏、私が入院して自宅安静していた時以来かも・・。
今日は、子どもも行事の関係で学校が休みで自宅にいた。
午前中は、「お昼から事務作業をやりにクリニックに行こう」と計画していたが、明日に回すことにした。
だから、何ヶ月ぶりに、温かいうどんを食べた。
何ヶ月ぶりに、自宅でフラワーアレンジメントをやった。
何ヶ月ぶりに、夕飯までにブログを書くことが出来た。
今日は、寝付いたところの私を起こさないように出勤して行ってくれた主人を、夕飯が出来あがった状態で迎えられそうに思う。
まだ19時、夕飯に何を作ろうか、考えていないが・・。20時半頃の帰宅には間に合うだろう。
・・・・・でも、今夜もお産の方が来られるかもしれないな~
今、この瞬間にも、お産の方の入院があれば、私はクリニックへ行くことになる。
              よくあるパターンです(笑)(^o^)~☆
                       eri.hosoda