細田クリニックのひとりごと

ゴールデンウイーク

連休も今日で終わり、明日からまた普通の毎日が始まる。
大きな計画もなく毎日過ぎたが、いつも出来ない大掃除をしたり、行ったことのないスーパーに出かけたり、とそれなりに充実していたように思う。
そんな中、昨日ジェットコースターで大きな事故が起こり、一人の女性が亡くなった。たまたま、その時間に、その席に座った確率なんて計り知れないだろうが、不慮の事故、偶然の出来事では済まされない。
平和な毎日であると、このような事故が起こると怖くなる。
その席に、家族が座っていたら・・とか、知り合いがいたら・・と考えると、いたたまれなくなる。
ジェットコースターだけではない。
毎日の生活の中や、道路や建物の中でも、いろんな危険が起こりうる。
医療の中ではどうであろうか。もちろん、確立で言えばゼロとは言い切れない。
産科では、元気に生まれてくれて当たり前の世界。そんな世界にいる産婦人科に携わる私たちは、医師も看護師も助産師も、いつもいつも、母子とも無事にお産を終えられるように気を張り詰めている。
生まれた瞬間元気に泣いてくれる赤ちゃん、感動に包まれている家族、いつもの光景だが、そのとき、スタッフは心から「おめでとう、いいお産だったね」と思い、声をかける。それは、家族だけでなくスタッフも同じく、元気な赤ちゃんの声を待ち、無事お産が終了するよう望んでいるため、計り知れない神経を費やしているから、自然にあふれて出てくる「おめでとう」なのだ。
ジェットコースターの事故の裏には、偶然だけでなく、落ち度があったであろう。
お産や医療は決して、そんなことのないように、24時間365日スタッフ共々さらに気を張り詰めていなくては、と認識した。
そんな思いの中、今日も元気な産声を聞くことが出来た。
                eri.hosoda