今日の朝は数日前の暖かさに比べて、季節が違うほど寒い。
昨日のニュースでも、ある地域では、昼間は26度を越えるあたたかさ、というより、暑さ・・。でも、夜は、4度・・だったそうだ。
日本ってこんな国じゃなかったはず。
日本の四季は、春夏秋冬があり、過ごしやすいと思っていたのに、四季という言葉は死語になるかも・・。
先日、一ヶ月健診に来られたお母さんとお話をしていたら
「この前出かけたときは、暑くて、車のクーラーを入れていたのに、今日はおくるみもしっかりまいて、暖房を入れて来ました」
とおっしゃっていた。
本当に、「暖かくなりましたね・・」とか、「いよいよ冬が来ましたね・・」という、挨拶ではなく、
「変な気候ですね・・」という会話が普通になってきてしまって・・。
もちろん、寒い日もあれば、暑い日もあり季節が変わってくるのはわかるけど、こんなに違いすぎる毎日は、異常としか思えない。
自然を元に戻すことは計り知れない苦労が必要かもしれないけれど、そういう異常な気候にしてしまったのは人間であることは確か・・。
そう、もちろん、私を含めた人間・・。
まだ、自然のパワーはたくさん残っている。
桜は、卒業式や入学式の頃・・
梅雨が終われば、蝉が鳴く・・
野菜や果物も旬のものが店頭に並ぶ・・
今残るそれらまで、なくなってしまわないように、今、生まれた子どもたちが大人になるときに、とんでもない環境にならないよう「努力」が必要・・でしょう。
3月
2月のオリンピックも昨日で終了。
日本は メダルこそ少なかったけど かなり盛り上がっていた気がします。
真央ちゃんや織田くん、高橋くん、愛ちゃんもがんばりました。
いや、友達でもないし、親子ほど違う年齢なのに、なぜか親しく呼んでしまいます。
どれも泣きました。
真央ちゃんも銀メダル。すごいことなんですけど、参加することに意義がある・・ではなく、自分の完璧さを求めていた真央ちゃん。きっと、2つのミスは悔しかったのでしょう。表彰式の噛み締める涙は印象的です。
織田くん、運命なんでしょうね。練習のときに切れていたら、本番は大丈夫だったのに・・。あと1時間遅く切れていたら大丈夫だったのに・・。それも運命なんでしょう。涙のインタビュー、こちらも、悔し涙がでました。
他にも、初めて知って初めて見た3人で連なってスケートリンクを何週もする女子スピードスケート。0.02秒差なんて、差とはいえない差で銀メダル。ヨーロッパの男子のような体つきのドイツチームにもう少しで勝ちそうでした。ルールも知らなかったけど、ハラハラでした。
昨日、友人とも話していました。
「こんなに泣いたオリンピックないよね・・」って。
2月は他にもたくさん泣きました。
本当にいろんなことで・・。
うれしいこと。悲しいこと。悔しいこと。情けないこと。小さな小さなこと。大切な大きいこと。
仕事のこと。家のこと。私が親としてのこと。私が娘としてのこと。私が妻としてのこと。他の人間関係のこと。人とのお別れ。もちろん、オリンピックも・・。
でも、考えようによっては、ありがたいことなのかも。何の感情もなく何の反応もなかったら、生きている意味がないはず。
そして、何より、うれしいことも、悲しいことも、その感情表現ができ、感情表現できる家族や友人がたくさんいてくれることはすごく、ありがたいことなのでしょう。
世の中に孤独な人はたくさんいます。それで、命を絶つ人もいます。
だれか、話を聞いてあげたら・・だれか、いっしょに泣いてくれたり、笑ってくれる人がいたら・・と思います。
もう、3月です。
春です。
少し前まで、春は好きではなかったのですが・・(春が誕生日なもので・・)
この春は、大泣きする子どもの卒業式もないし、笑って過ごせることがたくさんあるように・・と思います。
追記*本当に子どもの卒業式はどうしたらいいのか、困ります。教頭先生の「ただいまから、〇〇回△△学校卒業式を執り行います、一同起立!」と言われたところで、すでに涙が抑えられませんもんね・・・
そういえば・・・・
数年前のこと。息子の小学校の卒業式で、みんなが泣かない雰囲気でも涙が止まらずだった私。それが、NHKのニュースで どアップ放映されてしまいまったんですよ~。「本日、京都市内で卒業式が行われました・・」というアナウンスと同時に私の泣いてる姿が放映・・だったらしいです。私は見てません。
クリニックのスタッフがたまたまテレビを見ていて驚いて報告してくれましたっけ。
今思い出してしまいました。あ~はずかし~・・・・・
eri.hosoda
心無き人
今朝の出勤時のこと。
いつも、出勤時、クリニックの入口付近に、目に付く大きなゴミがあれば、拾ってクリニックの中に入り、中のゴミ箱に捨てる。
よくあるゴミは、コンビニの袋、空き缶、ペットボトル、まさに食べた形跡のもの。
コンビニで買って、自転車に乗りながら、あるいは、歩きながら食べて、パンの袋やペットボトルをポイっと捨てるのだろう。
常識ある人なら考えられない行動だ。食べながら歩く、食べながら自転車に乗る、ということも行儀悪いし、食べた後のゴミを道端に捨てるのも最低。
そんなゴミは日常茶飯事だけれども・・・、今日のゴミは・・・。
一つは空き缶。中身が残ったままクリニック前のグリーンを囲むブロックのふちに置かれていた。
そして、もう一つがびっくり。
グリーンの中に投げ捨てられるように、商品を包んであるセロハンみたいなものが見え、その横に開いたままのDVDのケース。なんと、エッチなDVDのケースだ。中身はなかった。
中身は、持ち帰り、外のケースと包装セロハンは、クリニックのグリーンの中へ投げ捨てたわけだ。
エロイDVD(こんな表現も変ですけど・・)を見たくて買ったのであろう。でも、家族がいるのであろうか、外のケースのいかがわしい題、写真、に引け目を感じたのだろうか、家に持ち帰る前に捨てたのであろう。
本当にびっくり。こんなもの捨てる人いるんだ!とあっけにとられた。
エッチDVD見ることはいけないこととは言わないけれど、正々堂々と持って帰れば?!!と、むかついた。クリニックの緑の中に捨てるのも、家のゴミ箱に捨てるのもいっしょでしょ!!って。
朝から、変な気分のゴミ拾いだった。
その拾ったゴミ、医局のゴミ箱に捨てたけれど、中身が見えないスーパーの袋に入れて、ギューとくくって捨てておいた。
だって、環境整備をしてくれるスタッフが、医局のゴミ箱を見て、こんなもの捨ててあったら、びっくりですから・・笑・・
eri.hosoda
雑談
今日は久しぶりに雪景色の朝でした。
屋根、車の上、道の淵・・真っ白な景色でした。
雪が降っているときは、シーンとなっていて、積もった後の晴れはすごくまぶしいです。
小さい頃から、そうでした。雪が降ってるときは、シーンという音が聞こえそうだし、夜に積もって、翌朝晴天だと、まぶしっくって、でも、新雪の中を一番に駆け出して行きたくって・・。
なんだか、懐かしい気分になりました。
でも、大人になって、雪の降らない地域の友人が、雪が積もってる光景を写真に収め、家族に送っているのを見たときは、積雪が生活の中では、憎い時もあるのになあ・・と思いもしました。
実際、雪で交通渋滞になったり、事故が起こったり、そこまでいかなくても家族総出で雪かきを朝からしなくてはならなかったり・・。
でも、今日の朝は、1年に1回は雪景色もいいもんだな~と思いました。
さて、今日は、クリニックと直接関係のない話になりそうです。
昨日の夜の番組を見られた方は耳に残っていることでしょう。
それは、世界ふしぎ発見・・という番組で、「キウイ・ハズバンド」という言葉。
ニュージーランドでは、多くの夫は「キウイ・ハズバンド」だとのこと。
意味は、【妻を愛し、自分を愛し、常にトキメキを持って家事や育児に協力的で、家庭によっては家事に協力的どころかむしろ、一家の家事育児をこなす中心人物だったりする夫】のことです。
日本人は、なんとなくまだ、家事・育児には女・・というイメージが残っています。
でも、最近お産をされるお母さんと話してみると、入院中の上のお子さんはご主人が面倒を見てくれるんです・・日頃もご主人が家のことをやってくれるので、明日、子どもの遠足なんですけど、お弁当も入れてくれます・・という声もよく聞きます。
家族は、外で働く男、だけでなく、女も外で働く時代。それでもって、女が家事・育児全般をこなすという考えは、どこかおかしいのでは?と私は思っています。
もちろん、子育てをしながらシングルマザーで頑張る方や夫は単身赴任という方もいらっしゃいます。その方々は、そういう環境で一人で頑張っておられます。それはそれで、すごいことであり、私の言うのは、夫婦がそろっていて、知らん顔の夫、父。それではダメでしょう・・ということです。
家事・育児を一人で抱え込み、自殺した友人もいます。離婚した友人もいます。
「キウイ・ハズバンド」・・・・ニュージーランドだけでなく、日本でも普通になっていけばいいなぁと思いました。
追記しておきます。
今浮かぶ私の友達の多くは、キウイハズバンドです。日本も昔の男尊女卑は消えてきているのでしょう。
それから、主人は、私にとって、完璧なキウイハズバンドです。私が、いても家事は半分くらいか~、いやいや半分以上やってくれます。私のいないときは、家事全部、時には、子どもの弁当も入れてくれます。もちろん、私からは感謝してますが、子どもにも「お父さんがお弁当入れてくれるなんて、すごいこと。よかったね~」と教えてます。
でも、弁解しておきますが・・、結婚して私の口から1回も、家事をやって!とか、手伝って!とか、言ったことはありません。主人の料理もレパートリーはドンドン増えています。すべて、自らやってくれます。そのあたり、誤解のないように・・。
ありがたさ
先週の金曜日、朝は、何の問題もなく外来もスタートした。
だが、外来中、何だか診察室も受付も待合も、ひんやりしてきた。時間がたつと、ひんやりを通り越して、寒~って感じに・・。
確かに、昼から寒波到来という天気予報は耳にしていたが、エアコン温度を上げても上げてもおっ付かない。
その犯人は、エアコンが作動していなかった。風は出てきているものの、冷たい冷気が入ってくるだけ。
あわてて、外来1階全部のエアコンをストップした。
1年に1回は、機械や空調の類の総点検をしてもらっているのに、予測できる故障ではないのだろうか。
病棟や分娩室など、1階の外来スペース以外はあったかい。温風が心地よくONされている。それは、救いとはいえ、この外のように寒い外来の空間。何とかしなくてはいけない。
即、業者の方に連絡し、点検していただいた。
「〇〇の何とが、寿命が来ていて、1年1回の点検では見切れないところの故障だと思います。時間と費用がかかるけど、直しますか?」
全く機械にうとい私には、何の何が故障しているのか、チンプンカンプンだったけれど、直しますか?と言われても、直してもらわないといけない。
私「すぐに、直してください。」
業者さん「わかりました、来週中には直します。」
ちょっと!!!来週中??!!
ありえない。こんな外のような寒さの中で診察をしなくてはいけないなんて、来られた患者さまは堪ったものではない。
私「すぐって、今すぐってことなので・・。1時間でも早くお願いします。」
業者さん「土日は部品の会社もお休みになるので、最悪土日は工事できません。今この場で部品の調達できたら、明日部品が着次第工事、ということになります。おそらく、1箇所部品を変えたら、稼動すると思うので・・」
私「産婦人科は土日ありません。とりあえず、動くように手配してください。」
そこからが、大変。
金曜日の夜診、土曜日の午前診。合計したら、患者さんだけでも100人近く、ご家族も入れたらその1.5倍の方は、この外来を訪れる。
そこで、少しは寒さをしのげるかと、ひざ掛けを買いに受付スタッフが買出しに。大量のひざ掛けを設置。
残った私は、玄関に【本日エアコンの故障にて・・・・・・・ご迷惑おおかけいたします】の張り紙作成。
衣服を脱ぐ内診室には、小さいハロゲンヒーターをおいた。クリニックには2台しか、ヒーターがないから仕方ない。
土曜日は朝から工事開始。夕方には直るであろうとのこと。
それがだ!!!
土曜日の夕方、携帯がなった。
業者さん「さらに故障が見つかって、まだ、動きません。土日なので今から部品の手配はできません。月曜日朝一に手配しても火曜日になります。火曜日に部品が届き次第、工事に取り掛かります。申し訳ありません。その代わりに、ヒーターをご準備します。2台でいいですか?」
私「いや、3台で!とりあえず、今度は完全に復旧させてください!!」
そういうわけで、月曜日火曜日は業者さんが準備してくださったヒーターと、私の自宅から持ってきたヒーターを追加し乗り切った。
本当に1番寒いときに、申し訳なかったと心よりお詫びします。
火曜日の午前11時頃、工事終了。じんわり暖かい風がエアコン口から出てきた。すごくありがたく思え、仕事もはかどってきた。
普段ボタン一つで温まることが当たり前になっていたけれど、そのありがたさを身に染みて感じた。そして、17日がたまたま阪神淡路大震災の日。同じ時期に、体育館で毛布だけに包まれて休んでおられた方、本当に本当に寒く、切なかっただろうな・・と今更ながら感じた。
そして、一生懸命直してくださった業者さん。でも、この事件で思ったこと。「・・・ダメだったので、次の部品で修理します、火曜日まで待ってください・・」そういう意味あいの言葉がいえない仕事、産婦人科。
赤ちゃんの命、お母さんの命、ダメだったので、次・・という訳にはいかにいかない。部品を取り替えましょう、という訳にもいかない。土日だから、週明けまで待ってください、とも言えない。
そんな仕事をしているんだなぁ・・と、今の仕事に重さと緊迫を感じた。
eri.hosoda