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主婦話

先日、同い年のスタッフとしみじみ語りました。

寒い夜診の、ちょっと空いた時間に。

話の発端は、今、分娩予定日が決まろうとしている方は、10月の半ばです。
10月13日とか、10日とか。
時間が早く回っているのが、ヒシヒシと伝わってきます。
10月の半ばと言えば、春を過ぎて、さらに、この暑さ、異常~!!と叫びそうな(いや、叫んでます)真夏を超えて、長袖に何か羽織りたくなる季節を迎える頃の予定日です。
月日の流れるの早いね・・
ってところから
年をとりたくないよな・・
自分、どんな年寄りになっていくんだろう・・
ある意味怖いね・・
だって、誰だって痴呆になりたくないし・・
誰だって、目も耳もちゃんとしていたいし・・
誰だって、やさしい好かれるおばあちゃんでいたいし・・
でも、自分の意思とは関係なく、年老いていく・・
子ども達も、どういう大人になっているのか・・
きちんとした大人になってくれているのだろうか・・
家庭をもっているだろうか・・
親に頼りっきり、も困るし、知らん顔されても悲しいし・・
やだやだ・・
と、語ってしまいました。

こんな話し、数年前まで実感ありませんでした。
母が私の年くらいに、近所のおばちゃんとこのような話しているのを小耳に聞くと
年よりくさ~なんて、他人事に思ってました。
でも、この年齢になると、1年の早さを目の当たりに感じ、しみじみ先の事を考えてします。

考えても仕方ないことですよね。
みんな平等に課せられていることです。
不安や怖さもあるけど、考えても、仕方ないなら、新しいことに常にチャレンジし、若い人たちと話すことを好んで(若者は嫌かも・・)、いろんな考えを持ついろんな人と会話し、かつ、自分が歩んでいく年齢の方々ともたくさん話して、そんな毎日を過ごしていきたいと思います。
そういう環境が与えられていることは、すごく幸せです。
職場も家庭も、友人も。

今の年齢は、自分の考え方、やり方に疑問を感じることもしょっちゅう、
将来のことを考えると不安は山のように尽きず、
ふと孤独を感じて泣きたくなることも時々、
乗り超えなければいけない壁は数えきれないほど、
でも、楽しいこと、うれしいこと、やったーと思うことの方が断然多い毎日です。

自分の気持ちに正直に、日々過ごしていこう、
と、主婦話をしたあと、自転車を立ち漕ぎしながらの急ぐ帰宅途中、頭の中では冷静に思いました。
eri.hosoda


Valentine Day

今日は、誰もが認識OK、バレンタインデー。
今の時代、義理チョコだけでなく、「友チョコやファミチョコ」なんて言葉のほうが行き交っている気がします。
娘が、小さい頃は、友チョコを前夜に作って、大きいタッパに詰めて持って行き、帰宅後は、そのタッパに何種類ものチョコをもらって帰ってきたものです。
息子は、というと、言うにも及ばず、母チョコのみ、という寂しいバレンタインが何年間継続中。
今年は、いや、今年も、その・・母チョコのみ・・が更新される様子。
院長は、今日のお昼休憩中にスタッフ一同からいただきました。
クリニックの一番若いスタッフが選んできてくれました。
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食べるのがもったいない、スーパーボールみたいな、きれいなチョコでした。
毎年、ショーウインドーでしか見ることの出来ない、きれいなチョコをいただきます。
もちろん、私にじゃなくて、院長に!ですよ。
チョコだけでなく、スタッフの一言がうれしいです。
「いつも、お疲れ様です!」
その一言は、チョコ100粒くらいの甘さのある、癒される言葉です。
ありがたいことですね。

いただいたチョコは、夜診が終わって、自宅でさんざん眺めて、子供に自慢して、もう一度、私に自慢して、それから、丁寧に味わいながらいただくわけです。そのあと、私の口にもおすそ分けしてもらいま~す。
eri.hosoda

京都マラソン

3月11日、日曜日、京都マラソンが行われます。
東京マラソンや、大阪マラソンは、実施されていましたが、京都は初の試み。
クリニックの前にある西京極運動公園から、15000人のランナーが京都路を目指し、スタートです。
ぜひとも、成功してほしいし、芸能人も参加する!という話題もあるし、楽しみです。

しかし・・・

駅伝とは違って、150000人のランナーが集団でスタートするわけであって・・。
想定するに、クリニックの前も、1時間~1時間半は通行規制がかかるはず。
しかも、西京極運動公園~葛野大路を上り、さらに四条~梅津・・と、横断することができません。
その1時間半、八方ふさがり状態です。
院長はじめ、私もスタッフも、その時間帯に何かあったらどうするの??
横断禁止なら、その時間帯にその向こうに住んでおられる患者さん、妊婦さんに何かあったらどうして、クリニックに来てもらうの??
と、疑問、不安が生じました。
陣痛がきて、1時間でお産になる方もいらっしゃいます。
出血がとまらない!という症状が起こるかもしれません。
そこで、京都市のマラソン実行委員会の方に聞きました。
「いや・・その時間帯だけは避けてください。待ってもらうか、早めに来てもらうか・・。そのときに来る患者さん、何人くらいいらっしゃいますか?」
これが、1番最初の答えでした。
驚きです。軽い答えで、泣きそうでした。
「その1時間に誰が、どんな症状で来られるか、わかっていれば、私たちも対処はできます。不安も困ることもありません。極端な話し、細田に来られている患者さん全員がその1時間に何が起こるかわかりません。その1時間どういう対応をしたらいいのか、教えてください。」
そう、問いただしたのが、去年の夏です。
それから、半年。
京都市に聞いても聞いても、命優先の対応の答えが返ってきませんでした。
やっと、今日、二人の京都市の方が来られました。
内容は、迂回路の説明です。
(注*迂回路を知りたい方は、外来に張り出しておきます。)
それ以上の発展、名案は、ありませんでした。
「もし、普段なら10分で来院できるところに住んでいるのに、迂回し、30分、時間がかかった。
それで、重篤になった・・というときには、京都市として対応していただけますか?」
というこちらの質問に「対応します」と言っていただけました。
それでも、命がかかっていること。対応してもらえればそれで済む問題でもないし、もっと、いい最善策がほしかったのは本音です。
おそらく、その通行止めの1時間半ほどの間に、一刻を争うことが起こる確率は、ごくごくわずかだと思います。
過去の事例から考えても、ほとんどの方は、迂回路で間に合うし、「1時間後に落ち着いてから、診察しましょう・・」で、可能な方です。
しかし、一刻を争う!という方が、ゼロではない。
ゼロでない以上、患者さんも私たちも、不安になる・・。
この気持ち、実行委員の方に、どこまでわかってもらえたのか・・と思うとともに、3月11日当日朝の7時55分から9時25分の間に、一刻を争うことが起こりませんように・・と祈るのみです。
話し合いの中で
「もし、ご家族がクリニックの目の前、5分でクリニックに来られるところに住んでいながら、ちょうどマラソンスタートのときに、迂回して30分かけてクリニックに来られて、そして、結果、車でお産になった、死産になった、重篤になった。そしたら、どうします?」
と聞きました。
「・・・・・・・・・」
京都市の方は、無言でした。
なら、対策をもっと早くに考えて、あらゆる決まりを想定して、それから、マラソン大会の告示をしてほしかったです。
市役所に帰って、「細田クリニック、うるさいおばさん(←私のこと)やった・・」と思っておられるかもしれません。
実際、こんな質問疑問をこちらから聞いたのは、細田クリニックの私だけだそうです。私が質問したそのあと、京都市の方から、病院回りをされて、そこで、言われたことはある、とのことでした。
でも、私の中で、必死に、問うても、「もう安心!」という言葉が、よぎってこないのです。
もちろん、一生懸命対応してくださっていることも承知しているし、マラソン大会も成功して欲しいのは、強く願っています。それは、言うまでもありません。
しかし、先にも書いたように、「無事にその時間が過ぎますように・・。」
今は、それしかできないことに、不安が残っています。
eri.hosoda

不思議な現象

昨夜から明け方にかけて、3人の赤ちゃんが生まれました。
一晩で3人、うれしいことです。しかも、みなさん、入院されて数時間。
分娩時間が短いことは、お母さんの疲労も少なくて済み、翌日から育児がスムーズにできます。
何と言っても、未知の世界に飛び出そうとしている命がけの赤ちゃんにとって、ストレスは最小限にできると思います。
バタバタと慌しい夜勤を難なくこなしてくれた、スタッフに、心から尊敬です。
朝、お疲れ様!を伝えに病棟に足を運んだら、さぞ疲れているだろうに、ベストニコニコ!
「〇〇さんのお産、こんなんでしたよ。△△さん、あっという間に全開でしたよ!」と、話してくれました。
また、そういう夜勤から引き続く日勤も、バタバタのことが多いわけですが、
今、日勤のスタッフが「もう、落ち着いてますよ~。一段落してま~す。」と、話してくれました。
こういうスタッフが昼も夜もいてくれるから、お産される方も、安心していただけるのかな・・と思います。
もちろん、お産の方だけでなく、院長も充分に安心させてもらえるから、お産とお産の合間に、短時間で熟睡?爆睡?でき、
そのお蔭で、また、普通に朝から、外来をこなせる訳です。

さて、
今日の表題の「不思議な現象」・・。
スタッフの〇〇さんが分娩係のときは、100%お産があるよ・・とか
今月、私、お産に当たってないから、今日もお産ないよ・・とか
満月欠けるから、今日辺り、お産あるよ・・とか
私の当直のときは、毎回毎回、朝の7時代にお産や入院の方があるんよ・・とか
(お産だけでなく)△△さんの外来の日は絶対に来られる患者さん多いよ・・とか
医学では解明できない、でも、ほぼ当たっている、どこの産婦人科でも話題になる現象です。

私が新人だった頃から、ずっと、何かこういう話題がされていました。
もれなく、昨夜のスタッフは、今日はお産がありそう・・という気配を感じさせるスタッフだったのです。

過去に、私もありました。
みんなと同じ勤務体制、勤務回数なのに、一ヶ月の8割の出産が、私が担当!!という2ヶ月がありました。
何も仕組まれたわけではなく、流れがそうなるのです。
絶対今日は生まれないよ・・と言われた方が生まれたり、私が出勤したと同時にお産の方から電話が連続で鳴ったり、今日は私、分娩係じゃない!という日も、たまたま他の分娩係のスタッフがお昼を食べているときに急に分娩になり、私が急遽分娩に携わったり・・。
本当に、こういう不思議なことが起こるのも産科ならでは・・なんでしょう。
産科の法則、こんな題名の本が書けそうです。
eri.hosoda

成人式

今年も早、10日を過ぎました。
成人式も昨日、各地で行われた様子をニュースで見ました。
今年は、知り合い、親戚の中に成人式を迎える人がいなかったせいもあり、あまり身近には感じませんでした。
それに、昔は、1月15日が成人の日。
今は、祝日を月曜日にもって来ているため、この日!という感覚も無くなってきたのかもしれません。
それでも、各地で行事が行われたり、街のあちこちで、晴れ着姿の娘さんを見かけたり・・。
無くなりはしないでしょう、成人式。

でも、昨日生まれた赤ちゃんが、成人式を向かえる時、果たして何をしているでしょうか。
きっと、昼夜関係ない、現役産婦人科医は、体力的に無理でしょうね・・。
年老いた、おじいちゃんおばあちゃんで、どこか旅行でも行ってるでしょうかね・・。
いや、逆に、まだまだ、バリバリ産婦人科医をやっているでしょうかね、院長・・。
クリニックの建物も古くなっているでしょう・・。
スタッフは、まだまだ元気にがんばってくれているでしょう・・。
五条天神川も、様変わりしていることでしょう・・。
桜並木は、残っていて欲しいなあ・・。
妊婦健診の制度、産科の制度も変わっていることでしょう・・。
物価も消費税も、分娩費も、どうなっているでしょうね・・。


でも、お産、命を生み出す女性は変わりません。
20年先も、40年先も、女性の子宮の中に命を宿し、女性が子孫を残していくことは、絶対絶対変わらないはず。
過去の何百万年変わってないことです。
未来の何十年では変わりようがありません。
だから、20才という区切りに、もう一度、女性であることの喜び、女性のありがたさを思い直し、大切にして欲しいなあ・・と思います。
私たちは、2回目の成人式(20才×2)は、とっくに過ぎています。
3回目(20才×3)はもちろん元気に、4回目(20才×4)!!も元気に生きていたらありがたいな・・と、思いました。
ともあれ、おめでとう、はたちを迎えた皆さんへ。
(しかし、このブログを読まれる方に20才ジャストの方は、1名もいらっしゃらないかも!ですね)

eri.hosoda