細田クリニックのひとりごと

不思議な現象

昨夜から明け方にかけて、3人の赤ちゃんが生まれました。
一晩で3人、うれしいことです。しかも、みなさん、入院されて数時間。
分娩時間が短いことは、お母さんの疲労も少なくて済み、翌日から育児がスムーズにできます。
何と言っても、未知の世界に飛び出そうとしている命がけの赤ちゃんにとって、ストレスは最小限にできると思います。
バタバタと慌しい夜勤を難なくこなしてくれた、スタッフに、心から尊敬です。
朝、お疲れ様!を伝えに病棟に足を運んだら、さぞ疲れているだろうに、ベストニコニコ!
「〇〇さんのお産、こんなんでしたよ。△△さん、あっという間に全開でしたよ!」と、話してくれました。
また、そういう夜勤から引き続く日勤も、バタバタのことが多いわけですが、
今、日勤のスタッフが「もう、落ち着いてますよ~。一段落してま~す。」と、話してくれました。
こういうスタッフが昼も夜もいてくれるから、お産される方も、安心していただけるのかな・・と思います。
もちろん、お産の方だけでなく、院長も充分に安心させてもらえるから、お産とお産の合間に、短時間で熟睡?爆睡?でき、
そのお蔭で、また、普通に朝から、外来をこなせる訳です。

さて、
今日の表題の「不思議な現象」・・。
スタッフの〇〇さんが分娩係のときは、100%お産があるよ・・とか
今月、私、お産に当たってないから、今日もお産ないよ・・とか
満月欠けるから、今日辺り、お産あるよ・・とか
私の当直のときは、毎回毎回、朝の7時代にお産や入院の方があるんよ・・とか
(お産だけでなく)△△さんの外来の日は絶対に来られる患者さん多いよ・・とか
医学では解明できない、でも、ほぼ当たっている、どこの産婦人科でも話題になる現象です。

私が新人だった頃から、ずっと、何かこういう話題がされていました。
もれなく、昨夜のスタッフは、今日はお産がありそう・・という気配を感じさせるスタッフだったのです。

過去に、私もありました。
みんなと同じ勤務体制、勤務回数なのに、一ヶ月の8割の出産が、私が担当!!という2ヶ月がありました。
何も仕組まれたわけではなく、流れがそうなるのです。
絶対今日は生まれないよ・・と言われた方が生まれたり、私が出勤したと同時にお産の方から電話が連続で鳴ったり、今日は私、分娩係じゃない!という日も、たまたま他の分娩係のスタッフがお昼を食べているときに急に分娩になり、私が急遽分娩に携わったり・・。
本当に、こういう不思議なことが起こるのも産科ならでは・・なんでしょう。
産科の法則、こんな題名の本が書けそうです。
eri.hosoda