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どう解釈すれば・・

2月半ばの夜診のとき、ある患者さまから
「今駐車場に車が止まっていて、ビデオカメラを回している男性が2~3人います。その車にバイクで近寄っていく男性がいていっしょにビデオを見てるんです。ちょっと怖くって・・・」
と連絡をもらった。
すぐ110番に電話しようと思ったけど、1度見に行ってから・・と思い、勇気あるスタッフの一人が白衣のまま駐車場へ向かってくれた。
すぐに帰ってきて
「不審な車のビデオを撮っている人は警察の方でした。五条通りを走る車の不審車両の追跡中だそうで、そのためにビデオとってたそうです。警察手帳見せてもらいました。」と。
状況は五条通りの不審車両をビデオで撮影するために、細田クリニックの駐車場に車をとめて、私服警官が張り込んでいたというわけだ。駐車場の持ち主が知らない間に無断で・・。
昨日も、他の患者さまから、2月の半ばくらいに不審なビデオを撮ってる怖い車が止まっていたんですが・・と同じ事を言われた。
「嫌な思いさせて申し訳ないです。あれは、警察の方だったのです。」
と事情を説明し謝っておいた。
実は、正月の朝早く、<細田クリニック>ときちんと書いてある駐車場にパトカーが1台止まっていた。主人と歩いて出勤中だったので、びっくり。私たちの知らない間に警察沙汰があったのか・・。血相を変え、50mほど先を見ると、接触事故でもあったのか、警官2~3人が現場検証をしている光景が見えた。その現場に近寄って、
「細田クリニックのものですが、クリニックに関係ある事故ですか?うちにパトカーが止められているので。」と聞いた。
「いえ、関係ないです。すいません。空いていたので勝手に止めてしまいました。移動させましょうか?」
と淡々と言われた。こちらも、動揺していて
「一言、連絡いただけたら「どうぞ、止めてください」と言えるので、無断で止めることはやめて欲しいです。」とだけ伝え、そのまま止めていただいた。
そのときも思った。
他人の駐車場に無断駐車は法律で禁じられているのに、警察の車両ならOKなのであろうか。
きちんと「無断駐車の方は罰金を頂きます」と明示してある。
年始の事故で、朝早くでもあり、五条通りも、さすがに車はほとんど通っておらず、現場検証のところでも充分車1台止められる状況であった。もし、クリニックに止めて現場検証するのなら、駐車場に書いてあるクリニックの電話番号に一報入れて欲しかった。
それから、ビデオ撮影も、2月の夜診の時間帯は薄暗い、しかも、産婦人科の駐車場で車の中から男性3人がビデオ撮影している光景は、怖い。嫌な思い、不審な思いをされた患者さまは何人もおられたでろう。
もし、私が110番していたら、駆けつけた警察の方は、どうされたでしょう。
止まっている不審な車両が警察の方ではなく、一般の方だったら、即、取り調べになっていただろうに・・。
法律ではいけないことでも、警察手帳を見せれば許されるのだろうか。
人間不信になりそうな出来事だ。
               eri.hosoda


感動

映画を見て感動・・、本を読んで感動・・、ということは誰でもあるだろう。
私たち助産師は、立会い分娩の中で、一般の人の味わったことのないたくさんのことを考え、感動する毎日である。
お産は不思議なもので、「きっと間に合わないよ」と言いながら、九州から駆けつけるお父さんを待ってたかのように生まれてくる場合もあったり、どうしても、仕事が抜けられず、携帯で「どう?うまれた?」とメールが届いたまさにその瞬間に生まれたり・・。
計算や医学では答えられない、不思議な現象がよくあり感動する。
それから、夫婦や家族の全く飾らないその瞬間に、私たち助産師や、看護師は立ち合わせてもらっている。
お産は恥ずかしいとか、かっこ悪いなんていっていられない。
血が怖いなんて、感じる隙もない。

最近の、2つのお産に笑い泣きをした。
お産をされたご主人と私たち夫婦は知り合いであった。
ご主人はいつも「ドン」と構えていて、社長さんという感じの方。(本当に社長さんですが・・)そのご主人が、生まれた瞬間、くちゃくちゃに泣いて、分娩台の奥さんと抱き合って大泣き。「生まれた、生まれた・・やった、やった・・。」と。
それを見て、こちらももらい泣き。
それから、もうひとつは、最近のお産で・・。
ファミリー教室でご夫婦といっしょに呼吸法を練習したので、初対面ではなかった。妊婦健診のときや、練習のときは、ジョーク連発のご主人。私の伝えたい指導内容は伝わったかな?と確認する間もないほど、ご主人のトークが印象的だった。
いざ、陣痛発来で、入院。ご主人は、私たち助産師より、陣痛が強くなってくる奥さんをうまくリード。うますぎる。
腰さすりはもちろん、呼吸法や言葉がけ、「赤ちゃんに酸素やらなあかんから力抜いて・・。」など・・。
そして、生まれたその瞬間、「やった!生まれた!」のガッツポーズ。
そして、奥さんに「ありがとうな。」を連発。
これまた、普段と全く違うご主人であった。
というより、それが本当のご夫婦の姿であろう。
お産も10人十色。夫婦もいろんな形がある。
感動の場面に立ち会っている喜びは、学生の頃や助産師になりたての頃に味わった感動より深くなっていると思う。
それから、どの夫婦がいいとか、どの家族が正しいとかは、個々の価値観の問題であるから、答えはないが、いろんな夫婦のスタイルや家族のカラーをお産の数の分だけ見させていただいているように思う。
                                eri.hosoda






もう・・・秋!

外来には「妊娠しました」という方が次々来られる。
今日も、何気なく、「さて、この方の予定日は・・」と見てみると、なんともう、10月が予定日。
10月なんてまだまだ先、と思ってたのに・・。
この前まで、もう、ゴールデンウイークの予定日の妊婦さんが増えてきたね、という会話をしたはずだ。
春が来て、天神川の桜が満開になるのを見て、暑い暑いうだるような夏が来て、
半袖から長袖になり過ごしやすくなる秋を迎える頃に、分娩を迎える方々が今、初診で来られているのだ。
もちろん、4月生まれの私はさらにもうひとつ年をとっているし、ゴールデンウイークにはお休みが取れるかな~なんて、まだまだ先のことと、考えていたのに。
でも、よく考えたら、開院して1年2ヶ月。
去年の今頃生まれた赤ちゃんがもう、歩いている。
そして、クリニックで生まれた赤ちゃんがもうすぐ、お兄ちゃんになるファミリーもある。
月日は確実に進んでいるんだな、と思う。
そして、知らないうちに、ここで生まれた赤ちゃんが立派な大人になって、
「赤ちゃん生みにきました。」っていう事もあるのだろうか・・。
その頃、ヨボヨボ爺さん先生になっていないよう、フラフラ婆さん助産師にならないよう、毎日毎日いきいき、若くいようと思う。
                           eri.hosoda



頭も忙しい?

開業してから、夜勤をしたり、一睡もせず朝を迎えたり、この年令にしては、かなりハードだな~と我ながら思う日々。
この生活がいつまで続くか、というより、いつまで続けられるか、とフッと考えることもある。しかし、私は、産婦人科医の妻である以上、助産師である以上、スタッフのみんなががんばってくれている以上この生活が続くであろう、と思っている。
数日前、婦人科の患者さまと私の生活や体力について話をしていたら、
「体はともかく、頭もフル回転してるから、大変ですね。偉いですね~。」
と言われた。
そのときは、なんとも思わず、
「偉くないですよ。その場その場で必死で考えてるだけです。」
と答えたが、仕事を終え、閉まりかけのスーパーで買い物をしながら、ふっと思った。
・・・私だけでなく、女の人って偉いな~・・・って。
なぜなら、仕事は人それぞれではあるが、そのときはその仕事のことを一生懸命考える。しかし、買い物に行けば、即、今日の夕飯は何にしようか、そして、できるだけ安く、かつ、おいしいもので、栄養のことも考えて短時間でスーパーを一周する。しかもほぼ毎日。
夕飯を終えて、フッとした時間には、子どもの学校のこと、将来のことも話したり考えたりする。
・・・今日の夕飯のことも考えつつ、何年も先のことも考える。
・・・財布の中の100円200円のことも考えて使う反面、将来の学費や何年も先の状態も考えたりする。
これって、女だからできるのであろう。
大多数の男性人は、仕事を終え帰宅すれば夕飯が並んでいる。今日の夕飯何にしようか、これが安いからこれで○○を作ろう、と頭の転換をすることはない。子どもが、△△を買うからお金ちょうだい、と言ってもそれが必要かどうか深く考えない。というか、普通はお母さんの方に子どもも言ってくる。
家の中の物の在りかも80%は主婦が知っている。
「そりゃ違うよ」と反論する男性もたくさんいると思うが、女性の頭の方が考える種類が多いと思うのは私の勝手ではないと思う。
だから、全く違う頭を持つ男と女であるから、夫婦はうまくいくのであろう・・(笑)

                            eri.hosoda

1年経てば・・・

最近、クリニックの中でいろんなものが、修理に出されている。
家庭でも同じであるが、何か1つ壊れたら、他の物も調子が悪くなる傾向にある。そう思うのは私だけだろうか。
我が家でも、昨年、電子レンジが全く使えず、不便な生活をし、修理が終わって使えるようになったら、数日後、洗濯機が回らなくなってしまった。洗濯機が直った直後にドライヤーが動かなくなった。
昭和の私たちの生まれるまでは、洗濯機も2槽製だったし、脱水もハンドルでまわしローラーの間に洗濯物を入れ、ペシャンコにして脱水した時代をなんとなく知っている。だから、全自動が動かなくなっても一昔前に戻ったと思えばいいのだが・・。
電子レンジなんて、この10数年くらいで普及してきたように思う。お鍋で温めたらすむことであるのだが・・。お弁当を入れる立場では冷凍食品が使えないという現実が悲しすぎた。
でも、電化製品の成長は人間が楽になるようにされていて、楽を覚えたら、昔には戻れないものだ。だから壊れたら、生活に不便を感じてしまう。
クリニックでは、数日前から、洗濯機の乾燥機能がやられてしまった。
洗濯を干す場所もなく、まして、こんな寒い冬にタオル1つ乾くことはない。昨日は、私がいくつか自宅に持って帰って、我が家の乾燥機を回すことで事がスムーズに動いた。
あとは、パソコン。病棟のパソコンが役立たずになってしまった。一応電源は入り、大体のことは使用できたのだが、肝心の文字を打つことが出来なくなっていた。毎日ルームセクレタリーはパソコンを必要としているので、現在修理に出している間、悪戦苦闘。午前の外来が終わって夜診が始まるまでの、1時間ほどの間に、外来のパソコンを使って仕事をこなしている。
それから、電球。1年経てば交換の時期であるらしいが、「エレベーター前の電球が切れてます。」や、「お部屋の間接照明がつきません」など、よく聞く。すべて特殊な電球を使っているため、近くの電化製品のお店で買うことが出来ず、注文して買い置きしておくことが必要だ。しかも、スタッフの中では院長とセクレタリーのベテラン1人しか電球交換ができない。これも、大変だ。
こうやって、クリニックの建物や電化製品が次々にダウンしていく。
1年半前の、コンクリートや配線むき出しの建築の途中が懐かしい。
いつまでも、きれいで、新品であるわけはないのだが、何だか、月日が経ったことがしみじみ感じられる。
                                   eri.hosoda