細田クリニックのひとりごと

頭も忙しい?

開業してから、夜勤をしたり、一睡もせず朝を迎えたり、この年令にしては、かなりハードだな~と我ながら思う日々。
この生活がいつまで続くか、というより、いつまで続けられるか、とフッと考えることもある。しかし、私は、産婦人科医の妻である以上、助産師である以上、スタッフのみんなががんばってくれている以上この生活が続くであろう、と思っている。
数日前、婦人科の患者さまと私の生活や体力について話をしていたら、
「体はともかく、頭もフル回転してるから、大変ですね。偉いですね~。」
と言われた。
そのときは、なんとも思わず、
「偉くないですよ。その場その場で必死で考えてるだけです。」
と答えたが、仕事を終え、閉まりかけのスーパーで買い物をしながら、ふっと思った。
・・・私だけでなく、女の人って偉いな~・・・って。
なぜなら、仕事は人それぞれではあるが、そのときはその仕事のことを一生懸命考える。しかし、買い物に行けば、即、今日の夕飯は何にしようか、そして、できるだけ安く、かつ、おいしいもので、栄養のことも考えて短時間でスーパーを一周する。しかもほぼ毎日。
夕飯を終えて、フッとした時間には、子どもの学校のこと、将来のことも話したり考えたりする。
・・・今日の夕飯のことも考えつつ、何年も先のことも考える。
・・・財布の中の100円200円のことも考えて使う反面、将来の学費や何年も先の状態も考えたりする。
これって、女だからできるのであろう。
大多数の男性人は、仕事を終え帰宅すれば夕飯が並んでいる。今日の夕飯何にしようか、これが安いからこれで○○を作ろう、と頭の転換をすることはない。子どもが、△△を買うからお金ちょうだい、と言ってもそれが必要かどうか深く考えない。というか、普通はお母さんの方に子どもも言ってくる。
家の中の物の在りかも80%は主婦が知っている。
「そりゃ違うよ」と反論する男性もたくさんいると思うが、女性の頭の方が考える種類が多いと思うのは私の勝手ではないと思う。
だから、全く違う頭を持つ男と女であるから、夫婦はうまくいくのであろう・・(笑)

                            eri.hosoda