細田クリニックのひとりごと

心底悔しく、怒ったこと

ブログに書くかやめようか悩んだ末、書くことにした。
タイトルの通り、すごく悔しく、悲しかったできごと、腹が立ったこと。
昨日の出来事だ。
午前中、外来を済ませ、昼から銀行、社会保険や国保に出し物があり、かつ、3時にはクリニックに戻らなければならなかった。同時に行動するため、院長と私二人で行動した。
すべて用事をすませ、クリニックに帰る車の中。
私は2夜連続徹夜のため、車の助手席でウトウトしていた。
そんな中、主人が、「クリニックから電話だ」と言いながら、携帯を手にしていた。
「もしもし、うん、うん・・・・」
と言いながら、左車線に車を止めようとしたその瞬間、警察の「ピピピ・・・」という笛の音でわき道に誘導されてしまった。
つまり、運転中に携帯使用でつかまってしまった訳だ。
ほとんど運転中にある着信は私が主人の携帯をとることも多いが、そのときは主人が携帯を開いた。携帯に表示される「クリニック」という文字を見た瞬間、路肩に車を寄せ話をした、その一瞬であった。
4~5人の警官が車を取り囲む。
そこからの会話が、下記の通り。
警察・・・「(手柄のように)はい、おたく携帯使いましたね。携帯を使いながら、30m走行しましたね!まちがいないですね!」
院長・・・「はい、でも、道の脇に止める1.2秒ですよ」
警察・・・「それでも規則は規則。はい、免許証出して」
院長・・・(財布から免許証を出しながら)「あ~あ、やられた。」
私・・・「あの~、産婦人科のクリニックの院長をしていて、クリニックから電話があれば、何よりも患者さんの命の責任があるのです。家族や友人からの電話は出ませんが、クリニックということが判れば、一刻を争うかもしれないから、出ないわけにはいかないのです。もちろん、車を端に寄せようとしましたよ。そのことはわかってもらえないですか?」
警察・・・「理由がなにであっても、規則は規則。産婦人科の医師であっても携帯を握って車乗らないでくださいね。かかってくるとわかっていたら車は乗らないでおいたらどうですか?」
私・・・(もう怒り↑↑)「ありえない。訳判らん!!もう、話にならない!世間で産婦人科医がいなくて、妊婦さんがたらいまわし・・というニュース知っているでしょ?そこまで、産婦人科が大変で一刻を争うことということを知ってはるでしょ?電話の対応が数分遅れたら、赤ちゃんの命、お母さんの命が危ないこともあるのですよ。そのことは判ってもらえますか?そちらの家族が妊婦さんだったらどうです?何ですぐに先生と連絡取れないんだ!と怒るでしょ!!」
警察・・・「それはまた別の問題で・・まあまあ・・」
私・・・「別じゃないですよ!!同じじゃないですか。何回も言うけど産婦人科では1分が命取りになることがあるんですよ。」
警察・・・「じゃ、クリニックから電話があったら、となりにいる奥さんが電話出ればいいじゃないの↑。あとでかけ直すとか、用件聞くとか・・」
私「だから、言ってるじゃないですか。1分を争うことあるって。だれも、携帯かけながら堂々と走行してるわけじゃないでしょ。クリニックをいう表示を見て、車を止める1、2秒を理解して欲しいだけなのに・・」
警察「事情は何であれ、ダメなものはダメ。メールもダメでしょ。知ってるでしょ?だから、携帯を手に持ってみることもダメに決まってるじゃないですか。わかります?・・で、印鑑もってますか?それから職業は?」
私「そんなの印鑑常時持ってるわけないでしょ!!!それに、こんなに話していて、職業は?はないでしょう。業務的過ぎませんか?」
こんな会話を数分。
携帯を使用しながらの車の運転は理由は何であれダメなことはわかっている。
しかし、捕まえて罰金取ることを手柄のように対応され、産婦人科のことを何一つわかってもらえなかったこと、自分の家族だったら別の問題といったこと、話にならなかった。更に、私の気分を悪くしたこと。
それは以前ブログにも書いたことがる。警察の方が、うちのクリニックの駐車場に不法駐車をしていたことがある。
1回目は、クリニックの近くで事故があり、その現場検証するために乗ってきた車を止めるところをどこにしようか、と見渡したら、クリニックの駐車場が空いていたので、という理由でパトカーを止めていたこと。そのときは、クリニックで何かあったのか、と驚く私たちの前で「すいません、何だったら移動させましょうか?」と言われたので、「別にいいですけど、緊急じゃなかったら一言クリニックに電話入れてください。今日はこのままとめておいてもらっていいです。」と譲ってしまったこと。
2回目は、五条通りを走る不法な車両をビデオ撮影するのにクリニックの駐車場が撮影場所に絶好だったから、と勝手に覆面パトカーを駐車していた。そのとき来られた患者さん何人もの方が不審に思い、怖い思いをされたこと。そりゃそうだ。大きな男性の方がクリニックの駐車場で車の中からビデオを撮影し、それを取り囲んで話をしている。しかも産婦人科の駐車場で。患者さまが変な車が止まっています、言いに来られ、すぐ110番しようか、と思ったが、勇敢なスタッフが直接その男性数人に、お宅ら誰?と聞いてくれて、警察の人とわかった。
そのときも、警察の方は「すいません・・、ここが一番ビデオ撮影に良かった場所だったので・・もう、終わりますね~」と軽く済んでしまった。
その2回の出来事を思い出し、警察の方の行動は不法駐車という規則違反しても「仕事だから」で済まされて、今回、命のかかっている産婦人科の立場を全く理解してもらえなかったことに怒りが爆発してしまった。
帰りの車で、「そんな罰金払わなくていいよ。」と言う私に、院長は「でもな、払わなかったら警察の指示した日にお産があろうと外来の日であろうと出頭しないといけないんや。そしたらもっとたくさんの人に迷惑かかるやん。むっちゃ腹が立つけど払うしかないんや。」
と。
たかが携帯一つ、と思いきや、お風呂のときもトイレのときも、私も院長も半径2mくらいにおいておかなければならない現実。警察の方みんながそうとは思っていないが、少しは産婦人科の中身を知って欲しいと強く思うと同時に、運転しながら平気で携帯しながら赤信号でも突っ込んでくるトラック、夜中にプーパープーパー鳴らしながら列を作って走るバイク、それらをしっかり取り締まって欲しいものだ。
私の怒りは優しいスタッフが、「フンフン」と聞いてくれ、いっしょに怒ってくれて少しは治まったが・・・・ブログに書いて更に自分を落ち着かせてみた

                    eri.hosoda