年別アーカイブ: 2013年

大晦日

今年もあと3時間。
その3時間が終われば、何が変わるか・・。
正直、何も変わりません。
でも、気持ちを新たにするけじめはつけられるはずです。

この一文を書いた後、10分間、この1年の反省と思いを書きつつ、そして、削除し、
また、書いて削除し・・。
だって、反省なんて、山ほどあります。
思うことも書ききれないほどあります。
たとえば・・・・
新しい頼もしいスタッフが増えたこと、反対に惜しまれて去っていったスタッフ、など人との出会いや別れもありました。
この年にして、はじめて口にした(食べた)ものもあります。
この年になって、小さい頃から使っていたのに、間違って覚えていた言葉があったことも気付きました!!!
(知った時は、無茶苦茶びっくりです)
たくさん笑いました。
泣くことは、少なくなったかな?
大嫌いな読書にも挑戦中です。
家事は、そこそこ手抜きを覚えてきました。でも、基本嫌いじゃないです。
ブログも、月2~3回と回数は減りましたが、続けています。
書くことも大事ですが、何を書こうかそれを考えている時間が大切だと思うことにも気付きました。
大切なスタッフのみんなに、公私ともに支えられ、楽しい思いを共有させてもらいました。
家族も誰も風邪1つひきませんでした。何より救われることです。

来年は、新しい出会いがもっとあるかもしれません。
たくさんの新しい命が生まれてきてくれることでしょう。
新しい出来事、びっくりなこともたっぷりあるかもしれません。
すごく楽しみな1年になってくれますように・・。
ふんわりした、あったかいクリニックでありますように・・。
正直に平等に、心安らぐ1年でありますように・・。

2014年も、よろしくお願いします。
eri.hosoda

クリスマス

あっという間に、12月の半ばを過ぎました。
つい最近まで、今年は暑すぎるね!異常気象だね!が、挨拶代りでしたが、一気に全く逆の、寒くなったね!今年は、寒さきついね!と変わりました。
暑かったら文句を言い、寒いと文句を言い・・。人間は、わがままなものです。
そうとわかっているものの、起きられない理由を寒さにするここ数日です(笑)

さて、クリニックもクリスマスの雰囲気です。
クリスマスの絵はがき、クリスマスの置物、あちこちに置かれています。
ほとんどスタッフが飾ってくれていますが、その1つ1つを買いだしてきているのは院長。
どれも高級なものはありません。
1000円までくらいの小さなサンタさんや150円くらいのポストカード、などなど。
何万もする絵画を飾るよりは、季節ごとに少しずつ変える方が1週間2週間ごとに来院される患者さん妊婦さんには喜んでもらえそうだからです。
小物を選んでいる院長も、なかなか楽しんでいる様子。
外来診察室、受付、内診室、詰所、ベビー室。
目につくあちこちで、季節を感じてもらって、クリスマスか~とわずかな瞬間でも思ってもらったらそれでいいのです。

bigなもの、あります。受付前のクリスマスツリー。
高価というほど高級ではなく、この大きさのツリーにしたら、安価で買ったのですけれど。
去年まで(正確には今年の11月末)まで、ホワイトクリスマスツリーでした。
ホワイトも、きれいであまり見かけないツリーでしたが、備え付けの電飾が購入した翌年に破損。電飾だけ買い足して、クルクル巻き付けて使っていました。それでも、5年ほど使っていたように思います。
さすがに、今年、倉庫から出して来たら、ホワイトツリーが薄茶ツリー!になりかけていて、若干ベトーとしていて(笑)。
ツリーはクリニックの入り口に置いているので、汚れるのは仕方ありません。
でも、小さなお子さんがすごくうれしそうにツリーを眺めて、手に触れるツリーの先っぽをチョンチョンと触ったりしている光景をよく見ます。
そんな夢のある大きなツリー。汚かったらダメでしょ・・ということで、11月末に新しく購入しました。
今度は、グリーンの以前のホワイトツリーよりやや小さめのツリーです。
夜が本当にきれいです。電飾も夜の方が映えます。
真夜中に、五条通りから見えるツリーも自動ドアのガラスに反射して、あったかいツリーです。
先日、外来に来られたママさんの3才の息子ちゃん。かぶりつきでツリーを眺めてました。ずぅぅぅ~とです。何を感じているのでしょうか。どう映っているのでしょうか。
何ともかわいい、ほのぼのした光景。キューンとしなりました。
私も、1日の終わりに、少しだけボーとクリスマスツリーを眺めることがあります。
日常に追われる毎日ですが、普段と違う瞬間を持つことで自分を取り戻す余裕が生まれます。
不思議。クリスマスツリーなんて、小さいころから、どこででも眺めていたはずなのに・・。
 
ツリー

学び

今日、京都市保健福祉局からの研究会に出席してきました。
机といすに3時間。眠くならないかな・・と心配しましたが、大丈夫。
「児童虐待の未然防止」というテーマでしたが、実際は「DVへの実際的な支援」の話で、引かれる内容でした。

DV・・・
誰もが、聞いたことがあることば。
大事にならないように、専門の支援センターへの介入が必要です。
そのために医療者として、早い段階で積極的に係っていくこと。
1.DVは、人の前ではほとんど見えないので、難しい。
2.子どもの虐待は、ほとんどが夫婦、家族の関係に問題があること。それに加えて、経済的問題。
3.また、暴力だけでなく、言葉の暴力、束縛、性的暴力、在留資格や入籍など協力しないや否定する、言いたいことが言えない、気を使ってしゃべらなくてはいけない、それら、全てDVなのです。ひどいか軽いかの違いはあると思いますが。
幸い、細田クリニックでお産された方で、明らかにDVの被害者と思い当たる方はほとんどいらっしゃいませんが、見極めが難しいのは事実。
たった、数日の入院で察することは不可能かもしれません。
でも、これから先も何気ないスタッフの洞察力・観察力が救いになることもあるはずです。
実際、この人DV受けているかも?!と感じるのは、「彼といつ出会ったの?」「知り合ってどれくらいで結婚したの?」という何気ない会話が重要なケースもあるそうです。
3時間しっかり聞いてきました。勉強しました。

そして、研修会場で20年前の同僚(後輩)に会いました。
1年目2年目でひよこちゃんだった彼女も、もう、大きな病院の管理者。
すごいなあ・・と思いました。知り合ったころは、何年か年下の後輩でしたが、今では、とっくに私なんかを超えたすてきな彼女。
彼女に言われました。「Tさん(私の旧姓)、20年前は、厳しかったわ(笑)・・・・。でも、あの頃楽しかった。懐かしいみんなと一回大集合しましょうよ。計画してよ~!」と。
人間関係は、何歳になっても複雑。でも、そんな中、たとえ仕事で知り合っても、仕事を超えて深まっていく友情もあります。そんな友人がたくさんいてくれることを再認識しました。
もう、先輩後輩ではありません。大切な深い友人です。
久しぶりに会い、仕事の事家族の事子どもの事、たくさん話しして、笑いました。数日前にも会ったように違和感なく話せて楽しかった。
そして彼女を見て「まだまだ、もっともっと、みんな頑張っているんだ・・」と私の気持ちに喝が入る再会でした。
まだまだ、自分は甘いなあ・・。

DVのこと、旧友に出会えたこと、学んだことは大きい1日でした。
eri.hosoda

誕生日

先日、院長の誕生日3日前、誕生日会をスタッフ一同で開催してくれました。
お産の待機の方もいらっしゃらず、台風も予報よりスピードアップして進行してくれて、会場入りできました。
おいしいものを食べて、少し?飲んで、しゃべって、笑って・・。
楽しい時間を戦友同志で過ごせることは、毎年のことながら、うれしいことです。
白衣を脱いで、私服になれば、一人のおじさんと若者からそこそこの年齢の女性多数の集団。
周りから見たら、滑稽でしょうね。
いい年したおじさんが、ケーキを前に差し出されて、満面の笑顔。
ろうそくこそありませんでしたが、みんな、大きな拍手をくれました。
今年も、すてきなプレゼントをいただきました。

gurasu
ビールもキンキンに冷えたまま飲める、錫のジョッキ。
毎日は飲めませんが、アルコールが回らない数口、分娩待機の方がいらっしゃらない日に、味わうことができます。
これで、ひと口、ふた口、ゴクゴクと飲める日が楽しみです。
まだ、使うチャンスがなく、ということもありますが、使うのがもったいなくて、
家のリビングに飾ってます。

tegamiそして、スタッフみんなからのメッセージカード。
こちらは、お誕生日の当日に病棟でいただきました。
スタッフのみんなからすれば、毎年同じ内容にならないよう気を使わせているかもしれません。
でも、この1冊は、どんなにしんどくても、もう、産婦人科止めようか・・と落ち込むことがあっても、くたくたになるくらい忙しくても、エネルギーをくれるのです。
不思議なくらい。
毎日、顔を合わせているスタッフ、でも、改めて、文章で言葉をもらうと、ジーンとくるものがあります。

こうして、今年も1才年をとりました。
いくつまで、元気でこの仕事をやってられるか・・という思いも陰りますが、「もう、産婦人科を止めよう」と決心しない限り、やって行こうと思います。
まだまだ、スタッフと患者様の笑顔でやって行けると思います。

おっ・・・・・と、これは、院長の秘書?が代弁として代筆としています。
eri.hosoda 

先日、台風が過ぎて、晴れ間の見える京都。
車で移動中、突然、院長が「虹!!見て見て!!」と言い出しました。
目を凝らして、建物の合間を見ると、クッキリとした虹。
虹なんて、何年見てないだろうか・・。

IMG_700910年以上見ていないかも・・。
見る余裕がなかったのか・・。
虹すら、見られない自然環境になったのか・・。
うれしくって、窓を開けて、必死で写メを撮る私。
虹のできる仕組みを科学の授業のように語る院長。
しばらく、車を走らせても、まだ、クッキリ見えました。
しかも、虹の出発点?一番下?もわかりました。

気分も良くなります。

 

 帰ってから、さっそく、自分の手帳に「虹見た」と書こうとしましたが、なんと、虹という漢字が浮かびません。
最初に書いたのが「紅」。
明らかに違います。こんな感じの字だった・・しか、わかりません。
情けない大人です。

でも・・・・
数日前、スタッフと
「今の子ども、辞書が使えないよね」という内容の会話をしました。
確かに、我が家も小学高学年頃だった息子に「辞書で調べなさいよ」と言ったとき、辞書の使い方を知りませんでした。挙句の果てに「僕、辞書持ってない」と。
ちゃんと部屋の本棚に辞書はあったのですが、存在すら意識下になかったのです。
スタッフの息子さんも同じような状況で、「ビックリしたわ!」という、主婦話。
私たちの子どものころは、パソコンもなければ、電子辞書なんて存在すらなかった時代。
辞書で、漢字の意味を調べる宿題もありました。重い辞書を学校に持っていくこともあり、苦痛でした。
現代の学校、考えたり、調べたりする努力する過程を教えない学校が増えてしまう・・つまり、考える力がつかない、調べて知るという努力やわかった時の達成感を知らずに成長する、ということ。
良くないこと、とはわかりつつ、ついつい、楽な方法をとってしまうのです。楽な手段が手軽にあるから仕方ありません。機器を使うことが100%悪いことではないのですが。
人間だけが考えたり、字を読んで知ることができる特権なのに、放棄してしまっていることは、もったいないし、怖いことかもしれません。
子どもだけでなく、私たちもです。
手紙を書くことも減り、すべて、メール。メールなら漢字もすぐに出てきます。
だから、「虹」という漢字が浮かばなかったのです。
情けな~い、話・・・・。
eri.hosoda