年別アーカイブ: 2012年

不思議な現象

昨夜から明け方にかけて、3人の赤ちゃんが生まれました。
一晩で3人、うれしいことです。しかも、みなさん、入院されて数時間。
分娩時間が短いことは、お母さんの疲労も少なくて済み、翌日から育児がスムーズにできます。
何と言っても、未知の世界に飛び出そうとしている命がけの赤ちゃんにとって、ストレスは最小限にできると思います。
バタバタと慌しい夜勤を難なくこなしてくれた、スタッフに、心から尊敬です。
朝、お疲れ様!を伝えに病棟に足を運んだら、さぞ疲れているだろうに、ベストニコニコ!
「〇〇さんのお産、こんなんでしたよ。△△さん、あっという間に全開でしたよ!」と、話してくれました。
また、そういう夜勤から引き続く日勤も、バタバタのことが多いわけですが、
今、日勤のスタッフが「もう、落ち着いてますよ~。一段落してま~す。」と、話してくれました。
こういうスタッフが昼も夜もいてくれるから、お産される方も、安心していただけるのかな・・と思います。
もちろん、お産の方だけでなく、院長も充分に安心させてもらえるから、お産とお産の合間に、短時間で熟睡?爆睡?でき、
そのお蔭で、また、普通に朝から、外来をこなせる訳です。

さて、
今日の表題の「不思議な現象」・・。
スタッフの〇〇さんが分娩係のときは、100%お産があるよ・・とか
今月、私、お産に当たってないから、今日もお産ないよ・・とか
満月欠けるから、今日辺り、お産あるよ・・とか
私の当直のときは、毎回毎回、朝の7時代にお産や入院の方があるんよ・・とか
(お産だけでなく)△△さんの外来の日は絶対に来られる患者さん多いよ・・とか
医学では解明できない、でも、ほぼ当たっている、どこの産婦人科でも話題になる現象です。

私が新人だった頃から、ずっと、何かこういう話題がされていました。
もれなく、昨夜のスタッフは、今日はお産がありそう・・という気配を感じさせるスタッフだったのです。

過去に、私もありました。
みんなと同じ勤務体制、勤務回数なのに、一ヶ月の8割の出産が、私が担当!!という2ヶ月がありました。
何も仕組まれたわけではなく、流れがそうなるのです。
絶対今日は生まれないよ・・と言われた方が生まれたり、私が出勤したと同時にお産の方から電話が連続で鳴ったり、今日は私、分娩係じゃない!という日も、たまたま他の分娩係のスタッフがお昼を食べているときに急に分娩になり、私が急遽分娩に携わったり・・。
本当に、こういう不思議なことが起こるのも産科ならでは・・なんでしょう。
産科の法則、こんな題名の本が書けそうです。
eri.hosoda

成人式

今年も早、10日を過ぎました。
成人式も昨日、各地で行われた様子をニュースで見ました。
今年は、知り合い、親戚の中に成人式を迎える人がいなかったせいもあり、あまり身近には感じませんでした。
それに、昔は、1月15日が成人の日。
今は、祝日を月曜日にもって来ているため、この日!という感覚も無くなってきたのかもしれません。
それでも、各地で行事が行われたり、街のあちこちで、晴れ着姿の娘さんを見かけたり・・。
無くなりはしないでしょう、成人式。

でも、昨日生まれた赤ちゃんが、成人式を向かえる時、果たして何をしているでしょうか。
きっと、昼夜関係ない、現役産婦人科医は、体力的に無理でしょうね・・。
年老いた、おじいちゃんおばあちゃんで、どこか旅行でも行ってるでしょうかね・・。
いや、逆に、まだまだ、バリバリ産婦人科医をやっているでしょうかね、院長・・。
クリニックの建物も古くなっているでしょう・・。
スタッフは、まだまだ元気にがんばってくれているでしょう・・。
五条天神川も、様変わりしていることでしょう・・。
桜並木は、残っていて欲しいなあ・・。
妊婦健診の制度、産科の制度も変わっていることでしょう・・。
物価も消費税も、分娩費も、どうなっているでしょうね・・。


でも、お産、命を生み出す女性は変わりません。
20年先も、40年先も、女性の子宮の中に命を宿し、女性が子孫を残していくことは、絶対絶対変わらないはず。
過去の何百万年変わってないことです。
未来の何十年では変わりようがありません。
だから、20才という区切りに、もう一度、女性であることの喜び、女性のありがたさを思い直し、大切にして欲しいなあ・・と思います。
私たちは、2回目の成人式(20才×2)は、とっくに過ぎています。
3回目(20才×3)はもちろん元気に、4回目(20才×4)!!も元気に生きていたらありがたいな・・と、思いました。
ともあれ、おめでとう、はたちを迎えた皆さんへ。
(しかし、このブログを読まれる方に20才ジャストの方は、1名もいらっしゃらないかも!ですね)

eri.hosoda

新年

2012年1月1日を迎えました。

あけましておめでとうございます。

1月1日と12月31日との違いなんて、何もないのですが、それでも、1年の締めくくりと1年のスタートと取り決められているこの瞬間を意識するだけで、心引き締まる日です。
お産は、大晦日、元旦関係なく、進行しますが、今年の両日は、新しい命は誕生せず、ゆっくりとした時間でした。30日の未明から午前にかけて3人の赤ちゃんが続けて誕生しました。
その元気な3人が2011年のトリです。2012年トップはどこの赤ちゃんでしょうか・・。
楽しみです。

今年も、授かった命みんなみんな、元気に生まれてきてくれますように。
たくさんのパパママに出会えますように。
そして、スタッフと昨年以上に、楽しく仕事ができますように。
新しい出会いがありますように。
院長はじめ、スタッフみんな健康でありますように。

スタッフを大切に思いながら、
来ていただいている患者さま、妊婦さまに、感謝しながら、
お世話になっている方々、家族を思いながら、
新年のスタートを切りたいと思います。

今年もよろしくお願いします。

eri.hosoda