年別アーカイブ: 2010年

コルジリネ レッドスター

SBSH009411聞きなれない植物です。
でも、実物を見てみると、1度はどこかで見たことがあるかも・・と思われる人が多いはず。
クリニック南側の壁際の植栽をすべて変えました。
以前は、さつきが植えてありました。
なくなってみると、以前何がそこに植えられていたか、パッと思い出せないものです。
もう、かわいそうなくらい、ボロボロの状態でさつきはがんばってくれていました。この場は、真夏は50度くらいになってるんじゃない?と思われる陰なしの炎天下。
真夜中以外は、ひっきりなしに車が行きかい、排気ガスを直撃しています。
植木屋さんに「ここで植物は無理」という助言をもらいつつも、だからこそ何か植物を・・という私の思いは変わりませんでした。
そこで、さつきを引き取ってもらい、代わりに植えてもらった植物。
緑じゃないです。赤いです。
名前もそのまま、「コルジリネ レッドスター」
暑さにも寒さにも強く、どんな土にも適応してくれる植物を考えてくれました。
30分ほどで、新しい植物に変わりました。
水のやり方をスタッフに説明してもらい、完了です。
白い壁に栄えます。
昔からあったかのように、存在感があります。
今年の夏、この五条天神川でがんばってくれることでしょう。
行き交う車の排気ガスにも耐えてくれるでしょう。
信号待ちの車の中からも、目に付くことでしょう。
建物を守るように陣取っているように見えます。


植え替えをして、その日の夕方に、毎日前を通る近くの幼稚園児が、植物が変わったことを目ざとく気付いてました。
不思議な印象だったのでしょうか。
まっすぐで、赤くて、硬そうで、ついつい触ってみたかったのでしょう。
じ~と数秒眺めて、そろりっと下から上にさすっていました。
そんなコルジリネ レッドスター。
どんな風に成長するのか、すごく楽しみです。  eri.hosoda
SBSH009511

1000人目

今日、クリニックがオープンして1000人目の赤ちゃんが生まれました。
本当に、素敵なお母さんとお父さんのもとに、生まれてきてくれました。
夜中の4時前に破水で、入院。
初めての出産で、まだ、破水だけで陣痛らしい陣痛はなく、まだまだ余裕のあるお母さん。
入院後、どんどん強くなってきた陣痛、あれよあれよというまに、分娩室へ。
陣痛が始まってほんの3時間30分後の、7時29分に元気な男の子を出産されました。
入院のとき、「このまま、お産になって、追い抜かされなかったら1000人めさんだよ」という、お話をさせてもらったら、「すごーい!!是非ブログに載せてくださいね!がんばろっ!!」とすごく喜んでくださいました。
でも、そのときは、まだ、「初産婦さんで破水だけだし、経産婦さんで入院してすぐお産の方がおられたら残念だけど1001人目になるよね」と笑ってたんですけど・・。
1回も弱音を吐かず、陣痛がきたらお手本のような呼吸法をされ、合間はご主人と笑顔で会話。頭が見えてきた頃、「早く出ておいで~、待ってるよ~」と赤ちゃんに声をかけられて・・。ご主人もいっしょに手を握って、お母さんの姿勢を上手に支えておられて・・。私たちは、本当にお手伝い。赤ちゃんの命をお母さんが上手に守っておられる、なんと理想的な素敵なお産だったことか・・。
そして、生まれてきてくれた赤ちゃんにお父さんとお母さんとも「上手に出てきてくれてありがとう。そして、先生、看護婦さん本当にありがとうございました」と微笑んでくださいました。
私たちには、何のありがとうもいりません。
すべて、お母さんの努力。
すべて、赤ちゃんのがんばり。
すべて、それを支えるお父さんのおかげ。
妊娠中、毎日かかさず数時間歩いておられたそうです。
体重も増やさずコントロールされていました。
そうです。お母さんがしっかり育んでくれた命。
大切な大切な重みが積み重なった1000番目サンです。
私たちの方こそ「ありがとう」を言わなければなりません。

昨日までは、実感なかった私も、さあ、生まれるよ!という数分前には、いろんなことが頭の中をよぎりました。
なぜか、5年前の1例目の方のお産の光景・・。
帝王切開になろうかというくらい大変なお産でしたが、元気に生まれてきてくれました。あれから、1000人の赤ちゃんが生まれてきてくれた・・。
一言では語りつくせぬ、1000人・・・。
いろんな家族の方々の中へ・・。
その一人ひとりが意味があってその家族に生まれてきてくれたからこそ、今、新たに1000人目さんの重さと喜びを感じるのです。そして、もうすでに、先に向かって新しい命を迎える時間が流れているのです。


それから、いろんな方のお産を思い出すとともに、それぞれのスタッフの顔も浮かんできました。
もう、今は退職しているスタッフ、そして、どんなときも細田クリニックの要になってくれている日々そばにいてくれる今のスタッフ・・。
そして、昨日999番目に生まれてきてくれた小ちゃなかわいい男の子。
小さかったけれど、すごく元気でよく飲んで・・。お母さんは、10ヶ月、必死で命を守ってくれました。本当に、お母さんの力です。

そんな今日の朝。
梅雨の合間のまぶしい朝日です。
そして、日々変わらない外来がまた同じ光景で始まっています。
病棟もスタッフ3人笑顔で、日常業務が行われています。
いつもの受付さん、セクレタリーさん、病棟、外来のスタッフさんの顔・・。
今日の朝のみんなの顔を見て、またこれからもがんばろっと思えました。
そうそう、今日も忙しい夜勤だったけどいっしょにお産を支えてくれたMちゃん、ありがとう。

こんな6月24日の朝でした。

サッカー

サッカーワールドカップの話題が ニュースやワイドショーで盛んに言われている。
私にとっては、全く興味なし。
主人にとっては、この上ない楽しみ・・らしい。
先週は、ほとんど毎日夜中にお産があり、ほとんど自宅で寝なかった。
それは、仕事柄、仕方ないことであるし、うれしいことだけど、ここぞとばかりに、夜中のサッカー中継を見いる主人をみて、私はあきれモード・・・。
日本戦なら、100歩譲ってわかることもできるけれども、聞いたことのない国や、デンマークとか、オランダとか、自分に何の関係もない国の試合。いったいどちらの応援?と聞きたくなる国同士の試合を見て、なぜ、解説を交えてテレビの前に居座れるのか・・。応援できるのか・・。
いったい何人?先祖はオランダ人?デンマーク人?と思ってしまう。
私に興味をそそろうと、必死で会話を持ちかけてくる。
主人「今年のワールドカップは南アフリカだから、治安悪いから、女子アナはリポートに行ってないんやって」
私「ふーん」・・・・っだけ。
私「あの、蚊の鳴くようなウ~ンウ~ン・・という観客席から聞こえる超音波のような鳴り物、何なん!!うるさすぎる!!」
主人「あれはな、南アフリカの民族楽器で、ブブゼラって言ってな・・・」
そんなの全く興味なし。ブウゼラか何かしらないけど、耳に残る音、うるさい!というイメージしか残らない私。
本当に笑えるほど不思議な、にわかサッカー狂、の主人。
なぜ、あんなに集中できるのだろうか・・・。
少々なら全然構わないけど、仕事以外のほとんどをサッカー観戦ときたもんだから、会話の返事もままならず・・。
サッカー経験者でもなく、熱烈なおっかけファンでもないのに・・。
いっしょに生活している私は苦痛?(笑)でしかない。
夜中の3時4時に、お産を終えて帰宅すれば、主人はサッカーを見ているのだ。
疲れて帰ってくる私は、あきれるやら、不思議やら・・。
「世間の男の人はみんなそうや!」と言い切る主人だけど、無知な私はそう、言いくるめられているのではないか・・とも思う。なぜなら、夜中に帰宅する際、どこの家も電気は消えている。夜中にリビングが煌々と電気が付いている家はほとんどない。
そこで、約束した。
お産があって徹夜だったら、疲れた、や、眠たい・・と発してもいいけれど、サッカーを見ていて、次の日、眠たい、は絶対言わないようにね!!と。
ほんの30分でも寝られる時間を、自ら起きてサッカーを見ているのだから・・。
私なら、気になる試合があったとしても(絶対ないけど)次の日の新聞やスポーツニュースで十分と思ってしまう。それより、寝たい。
主人には、次の日のために、30分でも長く寝たら?と思う気持ちは全く通じない。本当に、どうなってんのっ!!!って感じだ。
eri.hosoda

5月を振り返る

もう、6月に入ってしまいました。
今日の朝、半袖の制服を着ている息子を見て
「なんで半袖なん?まだ、行き帰り寒いやろ?」と聞くと
「今日から衣替えやし」と律儀な答え。
(他はだらしないのに、他も律儀な面見せてくれ!)と思いつつ、納得。
そこで、6月に入ったことを始めて認識。
クリニックへ来れば、スタッフから5月の実績シフト表が提出。
月始は、個々にシフトを出してくれるのを待ち、給与の計算をするのです。
「もう、給与計算の日か・・」
「そうですよ~、もう6月ですよ」とスタッフと会話。
受付スタッフも、半袖の制服でした。

6月。今年も、半分過ぎようとしています。
今年の5月はここ最近になく、過ごしやすく日によってはまだまだ肌寒い日もありました。なので、エアコンもつけないし、電気代の安い月かな・・(笑)←主婦としては、すごく助かる月です。

5月は、あまり夜中の分娩に当たらなかったので、比較的自宅で寝ることが多い月でした。

母の日には、娘から私の大・大好きな甘いものをプレゼントされました。
息子からは「母の日って過ぎたよな~。前の日の夜まで覚えてたんやけど、次の日には、すっからかんとわすれっとった・・。もうちょい待ってて・・。」のことばだけいただきました。来年まで、すっからかん・・と忘れている予定なんでしょう。
実家の母には、主人と選んだフラワーを送りました。

クリニックの外、五条に面した壁際のさつきが、危機です。
去年の連休明くらいには、全て壁沿いに白い花を咲かせていたのですが、今年は、先週くらいにやっと一部の花を咲かせただけです。緑の葉も出ていない箇所があり、近いうちに、何らかの対策を考えないといけません。
2~3年前、院長の友人の植木屋さんに、「ここに緑を植えることは緑がかわいそうでっせ!」と言われてしまいました。
五条に面する陰のないクリニックの正面は、ある意味、熱帯地帯で緑は無理、かつ、排気ガスは天敵だそうです。でも、素人考えの私は、だからこそ何かホッとする緑を植えたい、と思うわけです。でも、プロが言うなら、やはり、無理なのか・・。
スタッフも毎日雨の日以外は、必要な水やりをしてくれているのですが、真夏は朝から地面の温度は40度を越すくらい。あっという間に干からびる土壌です。
何か、いい方法を考えます。
しゃくなげも、やや危なげです・・。

こんな5月。

6月も変化のある、活気ある月になりますように・・。
eri.hosoda






書くこと

さかのぼって約5年間、163回この今日のひとことにエントリーしている。
自分であまり振り返ることはないけれど、たまには、読み返すこともする。
このクリニックのブログは、個人的なことや、全く関係のないことは、まずいかな?と思ったり、クリニックに関係のあることでも、すごく、言葉を選んでしまうし、個人名を出したり、こちらの偏った一方的な感情や意見は控えなくてはならない。


でも、正直な思い、伝えたいことには偽りなく表現したい。

そう思いつつ、言葉(会話)で表現するのと、文章で表現するのでは、全く捉え方が違ってくる。
会話は、表情や補足の言葉、あるいは、しゃべる場面によって、言葉そのものの選び方、使い方の違いもある。
でも、文章は、一方的だし、相手の捕らえようによってすべて変わってしまう。
時々、「いつもブログ読ませてもらっています。すごいですね。」と妊婦さん・患者さん、そのご家族の方から言われる。でも、私は「ありがとうございます」という反面、(私、すごい人でもないです!!普通のおばちゃんです!!)と心から思う。
スタッフや友人は、「私」・・という人間を知ってくれているので、私のダメなところ、できないところ、間抜けなところ、もすべてわかってくれているけれど、全く私と接することがなくブログを読まれる方は、私の個人的な思いを限られた文章で書くほんの一部であることをわかって欲しい。

私は、いろんな人のブログをいつも読むようにしている。
同じ産婦人科関係の方のブログ、
他、こちらで出産された方のブログやmixiなどもあるし、
滅多に会えない友人の日々を垣間見たり、
全く関係ない方の「雑貨屋さんめぐり」などの日記もあり、私が満たしたいけど満たせない世界も覗いてみたりもする。
それらを読みながら、
「この人はこう思ってるだろうけど、私はありえへんわ~」
「この人毎日ランチに出かけているけれど、一体どんな生活してはるんやろ~」と
思ったり、想像してしまうこともある。
でも、実際は文章だけではわからないし、毎日ランチに行かれている記事を読んでも、ランチ以外の時間は、大変なハードな時間を過ごされているのかもしれないし、ランチを食べて何か記事を書かれる仕事かもしれない。ブログだけの文章では、わからないこと。
でも、こうして、いろんな人のブログを見ることは、自分の考えや思いをめぐらし、いろんな感情や思い、想像を持つ、いいチャンスなのかもしれない。頭の刺激になっている。
なので、このブログを書くことも、山ある題材の中から、自分なりの表現を、そのときの感情でエントリーする、いい体験なのかな?と思っている。
私のブログもどんな解釈をされているのか~?と頭をよぎってしまうけど、
これからも、嘘偽りだけはなく、更新し続けてみようか・・・と思う。
時間ある限り、お産のことや、クリニックのこと、時には、院長やスタッフのことを、私なりの言葉で、ドンドンと・・・。
(毎日はやはり、無理(><)・・)
eri.hosoda