月別アーカイブ: 2010年6月

1000人目

今日、クリニックがオープンして1000人目の赤ちゃんが生まれました。
本当に、素敵なお母さんとお父さんのもとに、生まれてきてくれました。
夜中の4時前に破水で、入院。
初めての出産で、まだ、破水だけで陣痛らしい陣痛はなく、まだまだ余裕のあるお母さん。
入院後、どんどん強くなってきた陣痛、あれよあれよというまに、分娩室へ。
陣痛が始まってほんの3時間30分後の、7時29分に元気な男の子を出産されました。
入院のとき、「このまま、お産になって、追い抜かされなかったら1000人めさんだよ」という、お話をさせてもらったら、「すごーい!!是非ブログに載せてくださいね!がんばろっ!!」とすごく喜んでくださいました。
でも、そのときは、まだ、「初産婦さんで破水だけだし、経産婦さんで入院してすぐお産の方がおられたら残念だけど1001人目になるよね」と笑ってたんですけど・・。
1回も弱音を吐かず、陣痛がきたらお手本のような呼吸法をされ、合間はご主人と笑顔で会話。頭が見えてきた頃、「早く出ておいで~、待ってるよ~」と赤ちゃんに声をかけられて・・。ご主人もいっしょに手を握って、お母さんの姿勢を上手に支えておられて・・。私たちは、本当にお手伝い。赤ちゃんの命をお母さんが上手に守っておられる、なんと理想的な素敵なお産だったことか・・。
そして、生まれてきてくれた赤ちゃんにお父さんとお母さんとも「上手に出てきてくれてありがとう。そして、先生、看護婦さん本当にありがとうございました」と微笑んでくださいました。
私たちには、何のありがとうもいりません。
すべて、お母さんの努力。
すべて、赤ちゃんのがんばり。
すべて、それを支えるお父さんのおかげ。
妊娠中、毎日かかさず数時間歩いておられたそうです。
体重も増やさずコントロールされていました。
そうです。お母さんがしっかり育んでくれた命。
大切な大切な重みが積み重なった1000番目サンです。
私たちの方こそ「ありがとう」を言わなければなりません。

昨日までは、実感なかった私も、さあ、生まれるよ!という数分前には、いろんなことが頭の中をよぎりました。
なぜか、5年前の1例目の方のお産の光景・・。
帝王切開になろうかというくらい大変なお産でしたが、元気に生まれてきてくれました。あれから、1000人の赤ちゃんが生まれてきてくれた・・。
一言では語りつくせぬ、1000人・・・。
いろんな家族の方々の中へ・・。
その一人ひとりが意味があってその家族に生まれてきてくれたからこそ、今、新たに1000人目さんの重さと喜びを感じるのです。そして、もうすでに、先に向かって新しい命を迎える時間が流れているのです。


それから、いろんな方のお産を思い出すとともに、それぞれのスタッフの顔も浮かんできました。
もう、今は退職しているスタッフ、そして、どんなときも細田クリニックの要になってくれている日々そばにいてくれる今のスタッフ・・。
そして、昨日999番目に生まれてきてくれた小ちゃなかわいい男の子。
小さかったけれど、すごく元気でよく飲んで・・。お母さんは、10ヶ月、必死で命を守ってくれました。本当に、お母さんの力です。

そんな今日の朝。
梅雨の合間のまぶしい朝日です。
そして、日々変わらない外来がまた同じ光景で始まっています。
病棟もスタッフ3人笑顔で、日常業務が行われています。
いつもの受付さん、セクレタリーさん、病棟、外来のスタッフさんの顔・・。
今日の朝のみんなの顔を見て、またこれからもがんばろっと思えました。
そうそう、今日も忙しい夜勤だったけどいっしょにお産を支えてくれたMちゃん、ありがとう。

こんな6月24日の朝でした。

サッカー

サッカーワールドカップの話題が ニュースやワイドショーで盛んに言われている。
私にとっては、全く興味なし。
主人にとっては、この上ない楽しみ・・らしい。
先週は、ほとんど毎日夜中にお産があり、ほとんど自宅で寝なかった。
それは、仕事柄、仕方ないことであるし、うれしいことだけど、ここぞとばかりに、夜中のサッカー中継を見いる主人をみて、私はあきれモード・・・。
日本戦なら、100歩譲ってわかることもできるけれども、聞いたことのない国や、デンマークとか、オランダとか、自分に何の関係もない国の試合。いったいどちらの応援?と聞きたくなる国同士の試合を見て、なぜ、解説を交えてテレビの前に居座れるのか・・。応援できるのか・・。
いったい何人?先祖はオランダ人?デンマーク人?と思ってしまう。
私に興味をそそろうと、必死で会話を持ちかけてくる。
主人「今年のワールドカップは南アフリカだから、治安悪いから、女子アナはリポートに行ってないんやって」
私「ふーん」・・・・っだけ。
私「あの、蚊の鳴くようなウ~ンウ~ン・・という観客席から聞こえる超音波のような鳴り物、何なん!!うるさすぎる!!」
主人「あれはな、南アフリカの民族楽器で、ブブゼラって言ってな・・・」
そんなの全く興味なし。ブウゼラか何かしらないけど、耳に残る音、うるさい!というイメージしか残らない私。
本当に笑えるほど不思議な、にわかサッカー狂、の主人。
なぜ、あんなに集中できるのだろうか・・・。
少々なら全然構わないけど、仕事以外のほとんどをサッカー観戦ときたもんだから、会話の返事もままならず・・。
サッカー経験者でもなく、熱烈なおっかけファンでもないのに・・。
いっしょに生活している私は苦痛?(笑)でしかない。
夜中の3時4時に、お産を終えて帰宅すれば、主人はサッカーを見ているのだ。
疲れて帰ってくる私は、あきれるやら、不思議やら・・。
「世間の男の人はみんなそうや!」と言い切る主人だけど、無知な私はそう、言いくるめられているのではないか・・とも思う。なぜなら、夜中に帰宅する際、どこの家も電気は消えている。夜中にリビングが煌々と電気が付いている家はほとんどない。
そこで、約束した。
お産があって徹夜だったら、疲れた、や、眠たい・・と発してもいいけれど、サッカーを見ていて、次の日、眠たい、は絶対言わないようにね!!と。
ほんの30分でも寝られる時間を、自ら起きてサッカーを見ているのだから・・。
私なら、気になる試合があったとしても(絶対ないけど)次の日の新聞やスポーツニュースで十分と思ってしまう。それより、寝たい。
主人には、次の日のために、30分でも長く寝たら?と思う気持ちは全く通じない。本当に、どうなってんのっ!!!って感じだ。
eri.hosoda

5月を振り返る

もう、6月に入ってしまいました。
今日の朝、半袖の制服を着ている息子を見て
「なんで半袖なん?まだ、行き帰り寒いやろ?」と聞くと
「今日から衣替えやし」と律儀な答え。
(他はだらしないのに、他も律儀な面見せてくれ!)と思いつつ、納得。
そこで、6月に入ったことを始めて認識。
クリニックへ来れば、スタッフから5月の実績シフト表が提出。
月始は、個々にシフトを出してくれるのを待ち、給与の計算をするのです。
「もう、給与計算の日か・・」
「そうですよ~、もう6月ですよ」とスタッフと会話。
受付スタッフも、半袖の制服でした。

6月。今年も、半分過ぎようとしています。
今年の5月はここ最近になく、過ごしやすく日によってはまだまだ肌寒い日もありました。なので、エアコンもつけないし、電気代の安い月かな・・(笑)←主婦としては、すごく助かる月です。

5月は、あまり夜中の分娩に当たらなかったので、比較的自宅で寝ることが多い月でした。

母の日には、娘から私の大・大好きな甘いものをプレゼントされました。
息子からは「母の日って過ぎたよな~。前の日の夜まで覚えてたんやけど、次の日には、すっからかんとわすれっとった・・。もうちょい待ってて・・。」のことばだけいただきました。来年まで、すっからかん・・と忘れている予定なんでしょう。
実家の母には、主人と選んだフラワーを送りました。

クリニックの外、五条に面した壁際のさつきが、危機です。
去年の連休明くらいには、全て壁沿いに白い花を咲かせていたのですが、今年は、先週くらいにやっと一部の花を咲かせただけです。緑の葉も出ていない箇所があり、近いうちに、何らかの対策を考えないといけません。
2~3年前、院長の友人の植木屋さんに、「ここに緑を植えることは緑がかわいそうでっせ!」と言われてしまいました。
五条に面する陰のないクリニックの正面は、ある意味、熱帯地帯で緑は無理、かつ、排気ガスは天敵だそうです。でも、素人考えの私は、だからこそ何かホッとする緑を植えたい、と思うわけです。でも、プロが言うなら、やはり、無理なのか・・。
スタッフも毎日雨の日以外は、必要な水やりをしてくれているのですが、真夏は朝から地面の温度は40度を越すくらい。あっという間に干からびる土壌です。
何か、いい方法を考えます。
しゃくなげも、やや危なげです・・。

こんな5月。

6月も変化のある、活気ある月になりますように・・。
eri.hosoda