今日は、1月10日。2010年がスタートして、まだ、10日。
なのに、生まれる生まれる・・・、ラッシュラッシュ・・・。
今日で、14人の赤ちゃん誕生。
たまたま、12月末の予定日の方、そして、1月半ばころの予定日の方がこの10日にわたって、陣痛&破水が始まったわけで・・・。
病棟は、本当ににぎやかです。
どこを歩いていても人とすれ違い、赤ちゃんの泣き声がどの部屋からも聞こえます。
スタッフも、あっちの部屋こっちの部屋へ大忙し。
忙しい中でも、みなさん、安産で元気な泣き声で生まれてきてくれることが本当に救いです。
お産は、本当にわかりません。
いつ始まるか、(37週から41週の間に)(24時間いつの時間か)わかりません。
さらに不思議な現象・・。今年生まれた赤ちゃんの中で女の子はたったの2人。しかも、ほとんど大きなベビー。沐浴待ちで全員集合して並んでいる赤ちゃんを見ると、3000gの赤ちゃんが小さく見えます。
この1週間、毎夜お産があり、外来も年明けはたくさんの方で、70人以上の診察があり、今日も徹夜の朝帰り。私も一緒に朝焼けの中を帰ってきましたが、朝ごはんを食べてもう一度クリニックへ戻った院長。そして、今爆睡中です。
寝る前に一言。
合う人合う人が、「先生体に気をつけて下さいね」と言ってくれて、嬉しいけれど、今の生活でどうしたら、健康的な生活できるんかなぁ」・・と。
きっと、産婦人科医になること=強靭な体の持ち主の運命なんでしょう。それに連れ添う私も、心身ともに強靭にならざるを得ない運命だったのでしょうか・・。
いやぁ、私は、か弱いですよ・・。みんなに支えられて甘えているからこそやっていけるのです。
そして、生まれたばかりの何も知らない赤ちゃんの顔(*^_^*)が とてつもなく可愛く、そして不思議に思える一瞬があるからがんばれるのでしょう。
eri.hosoda
2010年
明けましておめでとうございます。
今年もたくさんの方々とお会いできること、たくさんの元気な赤ちゃんが生まれて来てくれることを願います。
今年の年越しは、クリニックの中で迎えました。
31日は、朝から、未分娩の方が3人いらっしゃって、かつ、1部の外来の方が来られたのです。スタッフは まるで年越しソバに追われる31日のおそば屋さんの状態。
私も少しお手伝い・・の気持ちが、結局、気づいたら元旦の朝8時。(ぶっちゃけの話、31日お風呂に入れませんでした、すいません。)
31日の17時にお一人、23時52分!!にお一人、元旦の午前中にお一人。元気に生まれてきてくれました。大変なお産もあったけれど、みんな第一声におぎゃーと泣いてくれて、そして、お父さん、お母さんの涙を見て、やっと元旦のお昼にほっとした気分になれました。
さて、我が家は・・というと、年末年始の雰囲気は全くなし。
今年は たくさん料理を作ろう・・と数日前に材料だけ買ったけれど、冷蔵庫にそのままで年を越してしまいました。掃除も、はっきり言って…適当。
でも、これが産婦人科の宿命。しかも、夫婦で拘束状態となれば、こんなんでいいの!!何で私は仕事がどんくさいの!!と自分が嫌になってしまうときもあった2009年でした。どんどんお産を扱う産婦人科がなくなって、外来だけの産婦人科になっていく現実。その意味は、残されている産婦人科の私たちが一番理解しているものです。
でも、救われる一瞬があるからこそやっていられるのです。
それは、一緒の環境にいる、スタッフとのやりとり。ちゃんとした話もしますが、しょうーもない話をしたり、まるで主婦まるだし!の井戸端会議状態の話をしたり。私なりの、不満や愚痴を聞いてもらって、スタッフみんなが、受け皿になってくれています。
それから、全く家事ができないときであっても院長がほとんど家事を助けてくれること。そして、どんな家庭環境であっても子どもたちは不満を一切言わないこと。(いない方が怒られなくて済むしね(笑))
家族に理解がなかったら、絶対にできない仕事です。31日の大みそか、数日すれ違いで会ってない娘から、「年越しの日までお疲れ様・・がんばれ・・」と、激励のメール。いつも、怒ってばかり怒られてばかりの親子でも、こういうメールをもらうと救われます。面と向かっては、言えないでしょうから・・。
そして、何といっても、元気な赤ちゃんが生まれてきてくれること、それは、数えられない数のお産に携わってきても、その度嬉しいことです。
元旦の午前中に生まれてきてくれた赤ちゃんのお父さん。そのお父さんの涙に、こちらも涙をもらいました。赤ちゃんもお母さんも、お父さんも一生懸命頑張られていました。
こうして、2010年を迎えました。
今年はどんな1年が待っていることでしょうか。
明日のことどころか、数時間後のこともわからない生活ですが、毎日毎日、しっかり、心の目を研ぎ澄まして、細田クリニックの一人として過ごして行こうと思います。
eri.hosoda
今年もまた
2枚の写真は 昨日の高校駅伝の様子。そのテレビ画面です。上が男子、下が女子。
右上のタイムや区間距離が書いてあるバックあたりにクリニックの姿。
冬の風物である駅伝は京都の西京極球場がスタート・ゴールになります。
その西京極球場はクリニックから2~3分のところ。選手もまだスタートしたところで、みんな、だんご状態であって、カメラも誰かをアップで撮るのではなく、かなり、引いて全体の選手軍団を捉えています。
だから、クリニックの姿が大きく映ることがあるのです。
毎年院長は、ひそかに楽しみにしています。(もちろん、映らない年もありますが・・。)
なぜなら、全国バージョンで細田クリニックが映るなんて、このときしかないのですから。
遠い親戚や友人からは「映っていたね」と連絡が来たり、まだ、クリニックに来た事のない知り合いからは「あの白い建物がそうだよね?」と電話連絡が来ます。
ある人から、「今度は白衣を着てクリニックの前に立って手を振ったらどう?」と言われました。「さすがに恥ずかしいしなあ。やめとくわ。」と答える院長。別に、そこに白衣の男性が一人立っていても、院長を知っている人は「今の先生?」と一瞬思うくらいで、全国の大多数の視聴者は、「白衣の人」と思うことなく、たとえ思っても、走者の救護員かな?くらいにしか思わないと思うのだけど・・。
クリニックに入院中の方は窓から生で観戦し、「一瞬の早さですね」と感想を話しておられました。
本当に、一瞬。走る姿は、駅伝と言っても短距離並みの速さです。そのまた、一瞬に映るクリニックの建物。
毎年、いくつかの駅伝がクリニックの前を過ぎて行きます。その合計を足しても、10秒にもならないくらい一瞬です。
遠くから里帰りだったお母さんも、駅伝を見て懐かしんでください。懐かしいクリニック前の五条、駐車場のフェンス、そして、白い建物が映ります。
eri.hosoda
ここ数日・・
この1週間、またまた赤ちゃんラッシュ。
今、お母さんのベッドが満杯状態。
そのうち、殆どの方が、入院から数時間。陣痛がはじまってからも世間でいう平均時間よりは、うんと短時間だ。
昨夜のお産の方は 陣痛が始まって2時間弱、入院されて15分で出産だった。でも、お着替えもできたし、お産の準備も何一つ欠けることなくできたし、問題なくお産できた。クリニックに来られたときの第一声が「生まれる~」で、生まれたあとの第一声が「早~」だった。いっしょについて来た上のお姉ちゃん、(当クリニックで生まれている)もパジャマで登場。本当にいい光景。お父さんは出張先から向かわれていたけど、到底間に合わず・・。
そのあと3時間後にお産になったもう一人の初産婦さんも、入院されて7時間、ご主人が仕事を終えてすぐに駆けつけられて、不思議とそこから本格的な陣痛が来て2時間で出産だった。
お産は危険と隣り合わせ。先週最終回を迎えた「ギネ」という番組を見ておられた方は、恐怖とさえ捉える光景もあったと思う。あの番組は、大げさ過ぎる表現をしてあることは間違いないし、あんな状況になる妊婦さんは数%もいない。でも、50分の番組の中に私たちの経験する10年間分くらいの出来事を集約してあるだけかも、とも感じた。
異常が予測なしに起こることもあるのが、お産。
クリニックでの毎日の中、何事もなく出産が終わり、育児が始まり、退院されることは、何より幸せなことなんだと切に思う。
そう思いつつ、ここ数日を過ごす。
いろんな会話があり、いろんな立会いがあり、いろんなお兄ちゃんお姉ちゃんに会い、いろんな形の出産があり・・、そんないろんな場面(もちろんいろんな危険を踏まえた上で)をうまくコーディネートできるスタッフがいてくれて、何があっても一生懸命の姿があって・・。
そんな環境で働ける自分は、すごく忙しく、くたくただったけれど・・何だかいい感じ・・。家族を100%後回しにし、お産=仕事に突入した私を、理解してくれている・・と勝手に信じて・・。(それって本当に勝手かも?いやいや院長が家事をかなりこなしてくれていること、家族が何も文句言わずにいてくれることには感謝してます)
さすがに、ここ数日、睡眠時間がゼロの日もあり、何年かに1回くらいしかかからない風邪を引いてしまったことに反省反省・・。スタッフのやさしい一言や会話が何よりの薬です。
eri.hosoda
名所
もう12月。早い早い・・。
外来に来られる妊娠おめでとうございます、とお伝えする方は、もう7月予定日の方。
寒い冬を越えて、春を越えて、夏本番がきて出産、という方が来ておられるのだ。
何度こんな風に時間の経過を目で見てきたことか・・。何度経験しても、早いしか感じない。
二人目さんや三人目さんを出産に来ていただく方が増えてきた中で、上のお子さんが、キッズコーナーで遊んでいたり、シールを喜んでくれたり、成長に驚くばかり。この子どもたち、この前おむつを替えてあげたよね・・や、ミルク上げたはず・・、と驚く。その分私たちも年を同じように重ねているはずなのに、年を取ると認めたくない・・という思いが、120%である。私だけでないはず。
外は、ここ数日晴天。
どこか、行きたい!!!!と思う気分。何も考えず、京都の名所やクリスマス一色の街に繰り出したい。そういう自由が欲しくて、イライラする一瞬もあるけれど、その分わずかな時間や些細なことに感動することも覚えた。
トップの写真。この紅葉は春の天神川の桜並木の秋バージョン。
真っ赤な紅葉がこんなにきれいなんだ・・と最近気付いた。
今日も、また眺めようと天神川をのぞいたら、この真っ赤な紅葉はすべて散っていた。ショックというか、残念というか、早いというか・・。
でも、三か月後のこの景色は、桜が満開になっているはず。
たった、三か月で様変わりする。桜並木を見るだけで、時間の早さを感じる。
そして、これはクリニック待合のクリスマスツリー。
夜のツリー。
真っ暗の待合に、キラキラ輝いている。
小さな小さなイルミネーション、夜は誰が見るわけでもないけれど、いい感じでクリスマスの雰囲気だ。
クリニックのあちこちに、秘かに小さなクリスマスがある。
街がきらびやかにクリスマスを演出しているけど、クリニックの中の隅々に小さなクリスマスを演出して、忙しさの中でほころんでいる。
eri.hosoda