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10月

・・9月なのに暑いね・・
先週まで、こういう会話でした。
今週は、
・・朝晩、寒いね・・
に、突然変わってしまいました。
あんなに、猛暑を嫌っていたはずなのに、少し気温が下るだけで
・・急にこんなに寒くならなくても・・
と、思ってしまう勝手な私たち。
気温の変化を感じながら、10月を迎えました。

なんだか、バタバタしてしまった9月。
書きかけのブログも3つありましたが、削除。

祝日があった為か、外来患者さんが、100人近い日が連日・・。
待ち時間が発生してしまい、申し訳なく思います。
中・高生の癌ワクチンや、京都市の子宮癌検診が、かなり広がってきていることも、外来が多い理由の一つでしょう。

プライベートでも、バタバタと・・。
親のこと、子供のこと、家のこと、体調のこと・・。

何を差し置いても、仕事は最優先で、後回しにできないので、
どうしても、親のこと、子供のこと、家のこと、体調のこと、は、2の次3の次になりがち。

昨日、あるスタッフが、
「冬は忙しくなる気配あるから、落ち着いている日は、ゆっくりしておこう!」
と、言ってくれました。
ホッとする一言です。
病棟が落ち着いているときは、みんなで、今しかできない仕事を黙々とやってくれて、
お産お産・・とラッシュのときは、「忙しい・・」と言いながらも、患者さまのところでは、絶対笑顔。
それだけで、救われる気分です。

忙しい中、携帯が壊れてしまいました。
修理にしようか、ついにiPhoneにしようか、若いスタッフに聞きまくり、
今から携帯ショップに向かいます。
24時間、体から半径2m内にある携帯。
今の時代、必須不可欠です・・。
私が就職した頃(ン十年前です)、真夜中(夜中の0時交代です)、夜勤看護師が出勤してこなかったら(殆ど寝坊です)、
「まず、家の電話鳴らしなさい。出なかったら電報を打ちなさい!」
と婦長さんに言われた記憶があります。
時代感じます・・。
eri.hosoda

木・音色・一生懸命

クリニックのキッズコーナーには、木のおもちゃがいくつか置いてあります。
ママといっしょにやってくる子供たちには、レゴのブロックも人気がありますが、
やはり、木のおもちゃは、飽きがこないようです。
そして、ちびっ子たちだけでなく、実は、パパにも木のおもちゃは大人気。
診察室まで、木のおもちゃのカラカラコロコロという軽やかな音が聞こえます。
誰か、お子さん連れのママが診察待ちかな?と思いきや、実は、一緒に来られているパパが、木のおもちゃを触っておられるのです。
待合のソファーからも手に届くところにあるというのも一つの理由ですが、
何となく触ってみたくなるおもちゃであり、何となく癒される音。
クリニックの待合にいたら、例えお子さん連れじゃなくても、1回や2回はこの音を耳にされたことあると思います。

どんなに何度も遊んでも、うるさくないんですよね・・。
飽きないんですよね・・。

木のおもちゃは、出産祝いなどにも人気があるのがよくわかります。

そこで、いつも私に新鮮な考えを与えてくださる方に、ある映像を紹介していただきました。
おもちゃではありませんが、感動しました。
3月10日にウェブにその映像はアップされたらしいですが、翌日、東日本大震災が起こり、ある意味「お蔵入り」の秘蔵映像だそうです。
ドコモのコマーシャル用に作成された物・・。

1度ゆっくり見てください。




そして、それをメイキングする光景も見てください。
何かに一生懸命没頭する光景・・。
別の感動を感じました。
自分もその中に入っているように思い、一生懸命になることをしてみたくなりました。
それがこれです。



eri.hosoda

ハードな日

あっという間に 8月が終わろうとしています。
気付いたらもう、あと4日で9月になります。
本当に、早い・・。
現在、外来で分娩の予約をお受けしている方の予定日は、4月。
4月は、私の誕生日。また、年を取ってしまう・・と同年代のスタッフと嘆いている最近です。


昨日、朝からお昼すぎの間に、4人の赤ちゃんが生まれました。
病棟のスタッフが、段取り良くお産に携わり、外来スタッフも病棟に助っ人で駆けつけてくれて・・、セクレタリーも先々動きやすくしてくれて・・、受付さんも、病棟で点滴台を持って走ってくれていました。阿吽の呼吸で流れて行きました。
私も久しぶりに、病棟でフルに動きました。
赤ちゃんの沐浴をして、ママさんとお話して、おっぱいを見て、生まれて間もない赤ちゃんの検温などして・・。
忙しくて、スタッフもお昼ごはんを駆け込むだけの休憩でした。
本当に、かっこいいスタッフでした。ノンストップなのに、ずっと笑顔。
勤務終了の時間には、すべて完了。
惚れ惚れします。
お産されたママはみんな超スピード。
元気です。
院長は、朝から、外来と分娩室の往復。
スタッフが「先生、ヘロヘロじゃない?大丈夫?」とねぎらってくれていましたが、院長自ら「倒れるまでするしかないでしょ。」と笑ってました。
そうですよね。自分で選んだ道ですし・・。
よく、院長と話すことがあります。
この真夏の炎天下、外で仕事をされている方を見かけます。
暑いのが大、大、の苦手の院長は、いつも言います。
「どんなに忙しくても、建物の中の仕事でよかった。絶対に外の仕事、無理!本当に外の仕事の人、尊敬するわ。僕、半日持たない。」
「サラリーマンの人、尊敬する。こんなに暑いのにネクタイしてスーツ着て・・。僕、無理。ネクタイは冠婚葬祭のときだけしか無理。ネクタイしたら気絶する。」と。
だから、今、スタッフが頑張ってくれている姿を見て、元気に生まれて喜んでいるママやパパの顔を見られる、産婦人科医をやって行けるのでしょう。
今日、久しぶりに土曜日の午後、ゆっくりできそうでした。
院長に「何がしたい?」の質問に、即答「散髪!」
・・で、短くカットしました。
eri.hosoda

今年の夏

台風以後、朝晩はしのぎやすく感じる最近です。
しかし、昼間は暑い!
節電を公にした政府。いや、私たちは、震災がある前から、思ってました。
過去のブログで、何度か私は触れていました。節電しなくては罰金!位言わないと、企業はしないだろう・・と。
国が何とかしないと、大変なことになるって。
そして、3月11日の震災で、原子力発電が破壊されてから、動き始めた永田町。
一般人の私たちの方が、先を読んでいた気がします。

さて、震災から、4ヶ月を過ぎました。
直接、被害を受けなかった私たちは、知らず知らずのうちに、過去になってしまいます。
東北の方は、まだまだ進行形。原子力発電所の後始末に関しては、1歩も進んでないような、反対に
被害拡大中のような気もします。どうしようもない政府にしか頼ることができないのか、と憤りも感じながら、
この関西で生活できることに感謝している日々です。
クリニックでできることは、節電、後は、震災地に里帰りされる方のご相談、くらいですが、
個人的には、人生観が変わった気がします。

ある、先輩ドクターの弟先生が4月に亡くなられました。
福島県のある病院の院長をされていて、震災では建物や物資などの物理的な被害はあったものの、命は助かったので、すごく復興にパワーを注がれていたそうです。
今から考えたら、100%以上の150%、それ以上の力が発揮されていたのでしょう。
4月の半ば、震災から1ヵ月後。
いつもどおりに仕事を終え、昼休みにトイレで倒れていたのを発見されたそうです。
心筋梗塞とのこと。50才だったようです。
一瞬だったでしょう。
倒れられた瞬間、何を思い何を考えられたのでしょうか。

本当に、衝撃的な報告でした。つい、最近知りました。
そう・・・・・・。
先に述べた、人生観が変わった、根拠。
震災そのもので感じたことは、全てそうですが、
人は、いつ存在が無くなるかわかりません。
今、こうして座っているその1分後はわかりません。
だから、今、できることは今しよう、
今、伝えたいことは今伝えよう、
今、感動しよう、
今、感激しよう、
今。
すべて、今、しようと思うようになりました。
最近、スタッフに冗談交えて話します。
「もし、私倒れたら、クリニックと患者さんよろしくね」と言うことがあります。
(「そんなこと言わないで下さいよ!」「そう言いつつ、100歳迎えてたりして・・」と、返されますけれど。)
今、命が終わったら、私には後悔いっぱいです。
主人にも子供にも、まだまだ、言い足りないことだらけです。
クリニックの若いスタッフと、もっともっと話し、楽しみたいです。
同世代のスタッフと、もっともっとお茶してしゃべりたいです。
旅行もしたい、遊びたい、食べたい、したいこといっぱい。
でも、病気や天災で、また、先日の中国の新幹線事故のように、一瞬先はわかりません。
だから、「今」を大切にしよう、と、強く深く感じるのです。
一昨日の母親教室でも話しました。
いろんなことのスタート、原点は、オギャーと生まれたその瞬間。
お産は、その赤ちゃんの生きていくスタートですよ、大切に大切にしましょう・・と。
お話する中での、みなさんの涙は、決心だったと思います。
もちろん、いいお産をしようとする母親としての決心、そして、命の大切さを感じてもらえたこと・・そんな決心だったかなと思います。

たらたらと書いてしまいました。
今でも、テレビから震災の映像を見ていると、怖さが伝わってきます。
そして、知らない間に、感激や感動を無くしてしまっているような錯覚になりました。
年のせいで、怒りっぽくなっただけではないと思います。
この震災は大なり小なり、人生観が変わるほどの出来事です。私だけではないはず。
そのこととかぶり、福島の先生の死を知り、考えさせられことを書き記しておきたかったのです。
eri.hosoda

202

このブログ、202回目のエントリー。
最初の頃は、一週間に1回は書き込んでいましたが、だんだんと2週間に1回くらいのペースになってしまいました。
書く内容は、山のようにあります。
でも、公共のスペースなので、許可のない個人的なことは制限されてしまうし、
私の偏った個人的意見も控えないといけないし・・・。
で、こんなペースになりました。
でも、回数にすると202回目。
それなりに、私の変化も、クリニックの変化も、言葉で表現しなくても、その奥に感じます。
最近は、めっきり臨床から離れています。
年齢的にも、体調的にも、昼も夜も・・というわけにはいきません。
開業して数年間は、夜は徹夜して、昼はそのまま外来して、お昼からは経理や書類などを整理して銀行や郵便局へ走って、ハローワークや公的役所に走って、業者と会って・・、また夜も起きて・・。
1週間に20時間しか寝てないときもありました。
今だから言えますが、48時間お風呂も入らず、その白衣のまま、ってこともありました。ごめんなさい、の暴露です。
それでも、やってこれたのは、すごくスタッフのみんなが助けてくれていたこと。家族を犠牲にできたから。
そして、私自身、今よりは若かったこと。
極端な考えとしては、パソコンや携帯がなかったら、家族はバラバラだったかもしれません。
家に帰れなくとも、息子に「今日、帰れへん。何か食べといて・・」というメールや電話だけは必ずしました。
昼間連絡できない業者にも、夜中にメールをすることで救われました。

こうして過ぎてきました。

最近は、臨床に私の出番はあまりありません。
でも、忙しい時や緊急事態に、ヘルプする立場は時間がある限り、やろうと思います。
数日前に起こった話。真夜中のヘルプです。「えりこさん、来て下さい。」その一言だけの電話。2分後には‘パジャマ‘でかつ家の‘つっかけ‘で駆けつけた私。
そのとき、お産の立会いでいらっしゃったお父さんに(何度か細田で、お産されていて、お父さんとも顔見知りになっていたため)「〇〇さん、こんな格好でごめんなさいね!」とお詫びしました。その時のお父さん、「いやぁ、真夜中なのに忙しいんですね」と笑って、フォローしてくださいましたけど・・。
スタッフいわく「えりこさん!あれは人前に出たら、いけないくらいの格好でしたよ。緊急事態だから、いいですけど・・」と、後でお腹を抱えるくらい大爆笑でした。
あとは・・。
5年経つと、全体に事務的なことや経理が増えましたが、時間に余裕を持ってできること。←今でも、どんくさいですけど。
スタッフのみんなとしゃべる時間があること。←前からうるさいくらいしゃべりかけてましたけどね。
イライラしなくなりました(笑)←100%ではないですけど、かなり穏やかになったのではないかな・・と自己分析・・。
家でご飯作って食べることが断然増えました←過去、私が時間ない分(しない分)、家族はめいめいに過ごしていました。だから、院長は、私より家事一般がスムーズです。子供は、人間として、最低ラインの生きていく術を自然に学んでくれたと思います。やらざるをいけない状況だったのですけど。

この202回目のブログ。
これからも、地道に記録し、また、どこかで振り返って、クリニックの変化、自分の変化、スタッフのやさしさ、家族の成長を感じてみたいです。
(本当は、200回目で振り返ろう、と思ってましたが、通り過ぎてました。間抜け・・)
eri.hosoda