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誕生日

先日、院長の誕生日3日前、誕生日会をスタッフ一同で開催してくれました。
お産の待機の方もいらっしゃらず、台風も予報よりスピードアップして進行してくれて、会場入りできました。
おいしいものを食べて、少し?飲んで、しゃべって、笑って・・。
楽しい時間を戦友同志で過ごせることは、毎年のことながら、うれしいことです。
白衣を脱いで、私服になれば、一人のおじさんと若者からそこそこの年齢の女性多数の集団。
周りから見たら、滑稽でしょうね。
いい年したおじさんが、ケーキを前に差し出されて、満面の笑顔。
ろうそくこそありませんでしたが、みんな、大きな拍手をくれました。
今年も、すてきなプレゼントをいただきました。

gurasu
ビールもキンキンに冷えたまま飲める、錫のジョッキ。
毎日は飲めませんが、アルコールが回らない数口、分娩待機の方がいらっしゃらない日に、味わうことができます。
これで、ひと口、ふた口、ゴクゴクと飲める日が楽しみです。
まだ、使うチャンスがなく、ということもありますが、使うのがもったいなくて、
家のリビングに飾ってます。

tegamiそして、スタッフみんなからのメッセージカード。
こちらは、お誕生日の当日に病棟でいただきました。
スタッフのみんなからすれば、毎年同じ内容にならないよう気を使わせているかもしれません。
でも、この1冊は、どんなにしんどくても、もう、産婦人科止めようか・・と落ち込むことがあっても、くたくたになるくらい忙しくても、エネルギーをくれるのです。
不思議なくらい。
毎日、顔を合わせているスタッフ、でも、改めて、文章で言葉をもらうと、ジーンとくるものがあります。

こうして、今年も1才年をとりました。
いくつまで、元気でこの仕事をやってられるか・・という思いも陰りますが、「もう、産婦人科を止めよう」と決心しない限り、やって行こうと思います。
まだまだ、スタッフと患者様の笑顔でやって行けると思います。

おっ・・・・・と、これは、院長の秘書?が代弁として代筆としています。
eri.hosoda 

先日、台風が過ぎて、晴れ間の見える京都。
車で移動中、突然、院長が「虹!!見て見て!!」と言い出しました。
目を凝らして、建物の合間を見ると、クッキリとした虹。
虹なんて、何年見てないだろうか・・。

IMG_700910年以上見ていないかも・・。
見る余裕がなかったのか・・。
虹すら、見られない自然環境になったのか・・。
うれしくって、窓を開けて、必死で写メを撮る私。
虹のできる仕組みを科学の授業のように語る院長。
しばらく、車を走らせても、まだ、クッキリ見えました。
しかも、虹の出発点?一番下?もわかりました。

気分も良くなります。

 

 帰ってから、さっそく、自分の手帳に「虹見た」と書こうとしましたが、なんと、虹という漢字が浮かびません。
最初に書いたのが「紅」。
明らかに違います。こんな感じの字だった・・しか、わかりません。
情けない大人です。

でも・・・・
数日前、スタッフと
「今の子ども、辞書が使えないよね」という内容の会話をしました。
確かに、我が家も小学高学年頃だった息子に「辞書で調べなさいよ」と言ったとき、辞書の使い方を知りませんでした。挙句の果てに「僕、辞書持ってない」と。
ちゃんと部屋の本棚に辞書はあったのですが、存在すら意識下になかったのです。
スタッフの息子さんも同じような状況で、「ビックリしたわ!」という、主婦話。
私たちの子どものころは、パソコンもなければ、電子辞書なんて存在すらなかった時代。
辞書で、漢字の意味を調べる宿題もありました。重い辞書を学校に持っていくこともあり、苦痛でした。
現代の学校、考えたり、調べたりする努力する過程を教えない学校が増えてしまう・・つまり、考える力がつかない、調べて知るという努力やわかった時の達成感を知らずに成長する、ということ。
良くないこと、とはわかりつつ、ついつい、楽な方法をとってしまうのです。楽な手段が手軽にあるから仕方ありません。機器を使うことが100%悪いことではないのですが。
人間だけが考えたり、字を読んで知ることができる特権なのに、放棄してしまっていることは、もったいないし、怖いことかもしれません。
子どもだけでなく、私たちもです。
手紙を書くことも減り、すべて、メール。メールなら漢字もすぐに出てきます。
だから、「虹」という漢字が浮かばなかったのです。
情けな~い、話・・・・。
eri.hosoda

雑感

もう、9月も終わろうとしています。
熱帯地方のような今年の夏の暑さも忘れてしまいそうなくらい、過ごしやすくなりました。
昼間、若干、暑さを感じますが、充分我慢できる範囲。
今くらいの、こんな気候がずっと続いてほしいものです。

土曜の今、19時、院長は研究発表会へ勉強に出かけています。
一か月に2~3回、産婦人科の研究会や情報交換会のような会に出席し、今の産婦人科の動向を知るとともに、日ごろお世話になっている、日赤や大学、市立病院、他の開業医の先生方にお礼を言う機会にもなります。
参加されている先生の中に、院長も私も恩師として尊敬する、もう、現役を引退されて10数年、80才近くのO先生がおられます。
現役のときは、他の科の先生がO先生の手術の腕を見学に来られていました。
婦人科の手術の腕前は、日本トップクラスのお墨付きでした。
若い頃のO先生は、それはそれは、怖かったです。
「産婦人科で働くのなら、1話したら10まで知れ」
「産婦人科やるなら、昼飯、抜くな」
「仕事でずるいこと考えるなら、詐欺師になれ」
こんな風に、毎日、たくさん怒鳴られました。何度も泣く思いしました。
でも、今、思ったら、今の私の根底を教え込んでくださったように思います。
今でも、年賀状や暑中見舞いを下さり、研究会で院長と顔を合わすと、
「奥さん(私の事)、元気にやっとるか?」と気にかけてくださいます。
本当に怖い先生でしたが、大好きな、尊敬する先生です。
その先生。もう、全く仕事をされていないのに、まだまだ、研究会に出席され、勉強されているのです。
すご過ぎる!
その学んだ知識をどこに活用されるか、考えても浮かびませんが(笑)いくつになっても、現役を退いても、ずっと自分の知識を磨いておられるのです。
一生勉強、そのお手本のような恩師です。
今、院長が出席している研究会でも、院長と顔を合わせているのでしょうか?
一度、クリニックの手術に来ていただきましょうか?

そうそう。
先日、休日のお昼、ダラダラしている私の前に、ホットドッグが置かれました。
院長作のホットドッグ。冷蔵庫にあるもので、作ってくれました。

ホットドッグ無造作のケチャップが、男の料理って感じでしょ。
これまた、何気ない、誰でもできるホットドックですが、人に作ってもらうと、おいしいですよね・・。

2020年

日曜日の朝は2020年のTOKYOオリンピック開催の決定で盛り上がりました。
少し前まで、あまり興味もなく、福島の汚染水問題が世界中で大きく取りあげられているから、無理だろう・・と思っていました。
でも、プレゼンを見る限り、日本人らしくない世界に訴えかけるアピールを前面に出して、東京が勝利。
素人から見ても、すてきなプレゼンで、まったく畑違いの産婦人科であっても、学ぶことは山のようにあったと思います。
たまたま、朝の5時台に、出産があったので、院長も私も発表直前には目が覚めていたので、リアルにその瞬間を見ることができました。

訴えかける・・ということの基本を学びました。
一つのことをみんなでゴールとするチームワーク・・を学びました。
人としての明るさ・・を学びました。
必死さ・・を学びました。
人に訴えるための言葉の選択・・を学びました。
そして、実際、アスリートではないので、オリンピックの中身に期待することより、7年後の自分、7年後の家族、7年後の細田クリニック、などなどを想像してしまうばかり。
今、生まれたベビーちゃんは、小学生です。
おむつを替えてあげたベビーちゃんが、そこまで成長するのです。
もちろん、院長もスタッフも私も、みんな、7才年をとっているのです。
いろんなことが、変化しているはずです。想像もできない出来事も体験しているはずです。
好いこともたくさんあるだろうし、もちろん、つらいこと、悲しいこともあるだろう7年間でしょう。
試合そのものは、国内なので、もちろん時差がなく、仕事中であり、リアルタイムで観戦できないのがやや残念ですが、いろんなことをひっくるめて、この7年間の体験を楽しみにしたいものです。

このプレゼンで猪瀬東京都知事ががんばっておられました。
報道もされていますが、東京開催決定の9月7日は、猪瀬知事の亡くなられた奥様の四十九日だったようです。
奥様が亡くなられて四十九日しか経っていない中、日本にオリンピックを誘致するために全力を注ぐパワー。
その底知れぬ力と笑顔に感動しました。
知事という立場や政治のことはよくわかりませんが、自分自身を厳しく激しく奮い立たせたであろう行動に敬意を感じました。
自分の職務を全うする姿、マネこそできないでしょうが、社会人として一人の責任ある大人として理想であると思います。

たくさんの刺激があった2020年オリンピック開催決定。
先に書いたように、いろんなことがある7年間に期待します。
今日も、3月に出産した元スタッフ二人が顔を見せてくれました。細田クリニックで出産してくれているので、生まれた時から知っています。もう、歯も生えていました。重くなっていました。散髪もしたって(笑)。二人ともパパそっくりで。目が合うとニコッと笑ってくれます。二人を交合に抱っこ。
こんな時間が、大きな疲れを癒してくれます。
こうして、これから先も7年過ぎていくのかなあ・・と思いました。
eri.hosoda

帝王切開

先日、バスに乗った時の事。
ギュウギュウの人ごみの中、私のちょうど後ろの老婦人二人の会話が耳に入りました。
A婦人  「うちの次男の嫁、恥ずかしいことに、帝王切開したんや。根性ないやろ。もう、がっくりやわ。ま、子どもは元気やったらしいけど・・。」
B婦人  「そんなん、今の人はしゃぁないわ。私らのときは、陣痛来て3日でも4日でもがんばったけどな・・。娘ならがんばれと言えるけど、息子の嫁には言われんしな。」
A婦人  「そうや。まだ、予定日来てないのに、陣痛もない時に、帝王切開の日決めて、この日に生まれます・・って言うんや。あきれるわな。人様に言われへんわ。」

すぐ、真横ではっきりと聞きたくない会話が私の耳に入ってきます。
ちゃうちゃう!帝王切開をダメなことみたいに言わんといて!と、心で叫んでましたが、公衆の前。
グッとこらえました。
陣痛来る前、予定の帝王切開、という内容から、おそらく、理由があって帝王切開になったことは、想像できます。
たとえば、骨盤位(さかご)、前置胎盤(胎盤が子宮の口を防ぐ)、母体に理由があること(合併症があるなど)
などなどです。そこのところ、このA婦人、息子夫婦から聞いてないのか、聞き逃しているのか、聞いてないことにしているのか・・。帝王切開イコールいけないことと、B婦人に話しこんでいるのです。
出産のゴールは、元気な赤ちゃんを産むこと。手段を選ぶことではありません。
必要のない帝王切開は、ありません。理由があって行う手段です。経膣分娩だけが金賞ではありません。
こんな婦人同志の会話の内容、情報が豊富な今の時代ではありえないと思いきや、まだ、間違った解釈をされる方がいらっしゃるのです。ここのお嫁さん、どこの誰かわかりませんが、間違った理解をされて、かわいそうに、気の毒に・・と思ってしまいました。
たった10分ほどのバスの中、いやな思いの時間でした。

妊娠・出産は、一言では言えないほど、いろんなケースがあります。
また、妊娠に至るまで、自然妊娠だけでなく、多くの不妊治療も進んでいます。
妊娠中も、出生前診断が一般新聞の記事やニュースに話題になるくらいです。
それは、妊娠が喜びだけでなく、妊娠中の不安や悲しみも増えることになります。
高齢妊娠も増えました。望んでいない若い妊娠もあります。
いつの時代も、子孫を残す、男女の結婚生活イコール子どもができる、10か月の妊娠そのものの生理的変化や根本は何も変わりないと思いますが、更に深く何かを知る、何かがわかる、という点では、昭和初期とはずいぶん違ってきていると思います。
いろんなことを知ることや、選択肢があることは、良い面もあり・・、難しい面もあり・・、行き過ぎた面もあり・・、助かる面あり。
外来や一つ一つの出産を見ていて生に感じるだけでなく、クリニックを出て、バスに乗って聞こえる会話の中でも間接的に考えてしまう毎日になってきました。
eri.hosoda