最近、クリニックの中でいろんなものが、修理に出されている。
家庭でも同じであるが、何か1つ壊れたら、他の物も調子が悪くなる傾向にある。そう思うのは私だけだろうか。
我が家でも、昨年、電子レンジが全く使えず、不便な生活をし、修理が終わって使えるようになったら、数日後、洗濯機が回らなくなってしまった。洗濯機が直った直後にドライヤーが動かなくなった。
昭和の私たちの生まれるまでは、洗濯機も2槽製だったし、脱水もハンドルでまわしローラーの間に洗濯物を入れ、ペシャンコにして脱水した時代をなんとなく知っている。だから、全自動が動かなくなっても一昔前に戻ったと思えばいいのだが・・。
電子レンジなんて、この10数年くらいで普及してきたように思う。お鍋で温めたらすむことであるのだが・・。お弁当を入れる立場では冷凍食品が使えないという現実が悲しすぎた。
でも、電化製品の成長は人間が楽になるようにされていて、楽を覚えたら、昔には戻れないものだ。だから壊れたら、生活に不便を感じてしまう。
クリニックでは、数日前から、洗濯機の乾燥機能がやられてしまった。
洗濯を干す場所もなく、まして、こんな寒い冬にタオル1つ乾くことはない。昨日は、私がいくつか自宅に持って帰って、我が家の乾燥機を回すことで事がスムーズに動いた。
あとは、パソコン。病棟のパソコンが役立たずになってしまった。一応電源は入り、大体のことは使用できたのだが、肝心の文字を打つことが出来なくなっていた。毎日ルームセクレタリーはパソコンを必要としているので、現在修理に出している間、悪戦苦闘。午前の外来が終わって夜診が始まるまでの、1時間ほどの間に、外来のパソコンを使って仕事をこなしている。
それから、電球。1年経てば交換の時期であるらしいが、「エレベーター前の電球が切れてます。」や、「お部屋の間接照明がつきません」など、よく聞く。すべて特殊な電球を使っているため、近くの電化製品のお店で買うことが出来ず、注文して買い置きしておくことが必要だ。しかも、スタッフの中では院長とセクレタリーのベテラン1人しか電球交換ができない。これも、大変だ。
こうやって、クリニックの建物や電化製品が次々にダウンしていく。
1年半前の、コンクリートや配線むき出しの建築の途中が懐かしい。
いつまでも、きれいで、新品であるわけはないのだが、何だか、月日が経ったことがしみじみ感じられる。
eri.hosoda