月別アーカイブ: 2014年8月

母子手帳

先日、母親教室のあとの、母子健康手帳返却時、1つ気づきました。

親子手帳、親子健康手帳、と表紙に書いてある、他市がありました。

そうですよね。
私は、以前から思っています。
母子健康手帳という言い方は、もう、やめてほしいなあ・・と。
もちろん、記載されている中身は、ママの体のこと、ママの思い、赤ちゃんのこと、生まれてからの子供の成長、それらを書く欄ばかりです。
でも、それは、ママと赤ちゃんのためだけではありません。
新しく家族となる命を守る記なので、パパも大きく関与してくるはずです。
もちろん、その手帳にパパの血圧、おしっこの検査を書くことは、必要ないことです。
(もちろんシングルで出産される方も時にはいらっしゃいます。)

でも、パパもママの体のこと理解してほしい。妊婦健診に来られないなら、記されている内容からだけでも、ママの体を知ってほしいと思います。
パパさん。
ママの今の血圧、知ってますか?ママの今の体重、知ってますか?
そして、その血圧がママの体と赤ちゃんに、どう影響しているのか、どういう意味か、知ってますか?
なぜ、体重が増えたらダメか知っていますか?
ママががんばっていること、知っていますか?

パパの血圧は書かなくても、パパの体重は書けなくても、書かれているママのことを知る権利、義務はあります。
どうか、ママだけの持ち物とは思わないで下さい。
パパも愛着持って開いて見て下さい。

お産で入院の時、スタッフに母子手帳を出していただきますが、ママではなく、パパに「母子手帳下さい~」と言うこともあります。その時、「え?母子手帳?どれですか?」とママのカバンの口を開けて、ゴソゴソ。
陣痛でしんどいママに「どれ?」と聞いてるパパ。時には、私たちにカバンの口をひろげて中身見せて下さる方もいらっしゃいます。
カバンの口開けたら、母子手帳が1番に目立っているのですけどね・・・。

ママは、肌身離さず、持ち歩いておられることでしょうが、せめて妊婦健診のあった日は、パパ、中身を見せてもらって下さい。
ママも忘れず、パパに見せて下さい。

母子健康手帳と名の付く、親子手帳なんですから・・・・。

だから、白紙ではなく、書けるところは、しっかりと書いてあげて下さいね。
今の思い、連絡先・・・。
書かなきゃ、みんな共通の活字が書いてある、ただの冊子。
書いて初めて、中身がそのママの色になってこそ、パパが見る意味があって、価値があるのです。
eri.hosoda

猛暑

8月です。祇園祭のころから、猛暑!
自転車で数分走っただけで、汗が溢れ出します。
道端で、しゃがんでおられる方を見ると、熱中症で倒れちゃうのでは?と思ってしまいます。
この前、ヒヤっとした光景。気分悪いの?と想像し、自転車のスピードを緩めてよく見ると、スーパーの袋からアイスを取り出し、食べておられたおばあさん。ゆっくり歩いて帰ったら、溶けてしまう!と思っての行動?(笑)

赤ちゃんも暑いだろうな・・・
抱っこひもに抱かれて、爆睡している赤ちゃん。
ママは日傘さしているけど、赤ちゃんのお尻のあたり、ガンガン太陽が当たっているよ・・という光景。
自分の日焼け防止だけでなく、熱中症防止の日除けとしても、気を付けてあげてくださいね。 

女子高生、殺人事件。
殺人と言っても、本人は人を殺したとは思っておらず・・・単なる興味。
そこが大きな問題です。この箱に何が入っているのだろうか?このドラマ、どう展開するのだろうか?
それも興味。
どこで、どう間違ってしまったのでしょうか?やり直すために過去には戻れません。
容疑者のお母さん(ガンで亡くなっておられます)は子育て支援などの指導やサークルを立ち上げておられた方。
そんな方でも、子育てに成功できない何があったのか・・
形やパターンに当てはめて、自己満足する子育てでなく、自ら育っていってくれる子になるように、
そして、自分も親として人として育っていけるように。
そんな、自然な形の親子関係が失われているような気もします。

大人も子どもも同じ思いのこともあります。
でも、明らかに、大人と子どもは違うこともあります。
そこをきちんとわかって上で教え、育ててあげなきゃ、大人になれない大人が増えると思います。
私たちだって、職場は大好き。でも、おうちで、一人でボーとしてる方が楽チン。
集団生活、嫌じゃないし、みんなでワイワイ大好きだけど、わがままな自由時間もたまには欲しい。
でも、普通の大人はその調節、常識の判断ができるのです。何がダメで何がいいか、わかっている。
だから、つらくても楽しくなる生活をやりくりし、生きていけるのです。
そのことが、わからない大人が増えているし、子どもを壊れ物のように扱い、接する親が増えているがために、それらの調節、常識を学べなくなっている子どもが増えている気がします。

先日、幼馴染の友人の実家が火事で全焼しました。
ご家族は、無事だったのことで、ホッとしたのですが、友人は、どんな思いで実家に戻ったのでしょうか?
写真より命、家より命、昔の思い出は心の中に。
私たちは、命が助かったからよかった!と声かけることでしょうが、そんな言葉で癒さるはずもないし、納得できるはずがありません。
落ち着いた頃、連絡ちょうだいね・・その、一言のメールだけ送っておきました。

先月、10件の帝王切開がありました。
クリニック始まって以来の忙しさ。
その合間に経膣分娩。しかも、9割が夜中の分娩!
でも、スタッフ誰もがニコニコしていてくれ、愚痴一つ聞こえてきません。
すごいです。
ニコニコだけでなく、夜中に少しお手伝いした私に、手術の時、少し手を貸しただけの私に、「ありがとう~」と言ってくれます。当たり前のことなのに・・・。
みんなのその、パワー、やさしさ、見習わなければ・・・・。

eri.hosoda