年別アーカイブ: 2012年

習い事

大文字焼きも終わりました。学校の夏休みも終わりです。
暑い夏も終わって欲しいのですが、そうはいかない様子のこの暑さ。
早く、秋の気配をどこかに少しでも感じたいものです。

さて、昨日の院長の姿です。

縮小
ステージに上がっているこの数分は、医師ではなく、ミュージシャンもどき・・でした。

ギターのレッスンを始めて、ちょうど1年。
私が、ピアノをやりたくて、一緒にレッスン通おうよ!!!と、無理やりが、スタート。
5分で通える一番近くのJEUGIAさんへ行き始めました。
五線譜も読めず、楽譜の途中に出てくる記号も知らず、それはそれは大変でした。
「D.S(ダルセーニョ)って何?」
「この章節は、このリズム?」
「ここを弾いたら次どこ弾くの?」
など、私に、聞くものの、ほとんど我流で、何十年もやっていたものだから、
なかなか私の説明も素直に聞き入れられず・・。
それが、かなり、難しい「Fly me to the moon」をギターの先生とセッションできるようになり、
こうして、プチ発表会に出られるまでになりました。
写真左が、院長。右が、レッスンを教えてもらっている先生です。
見ての通り、院長の半分くらいの年齢の若い先生です。
産婦人科医であることは、語っていないらしく、ひたすら、教えてもらうのみ。
月に2~3回、30分ずつのレッスンですが、若い先生にたくさん刺激をもらって、汗ビショビショで帰ってきます。
この年齢から、習い事をすることは、日々の生活にすごく刺激になります。
クリニックの仕事とは全く逆で、レッスン中はひたすら教えてもらう立場。いい勉強になります。
子供からは、「ボケ防止に、いいんじゃない?」と言われ、院長自身も何かに没頭することや指を使うことで、かなり刺激になっています。
小学生の8割は、習い事(塾も含め)をし、6歳未満のちびっ子4割強も、何らかの習い事をやっているというデーターを見たことがあります。
確かに、知り合いのちびっ子たちも、みんな、音楽教室やリトッミック、バレーや水泳、ピアノ、1つや2つ、通っています。
集団の中での行動を学んだり、一生懸命何かに集中することや練習することを学んだりして、心と体の成長のためになることでしょう。決して、音楽の先生になるため、水泳の選手なるためではないのです。
大人も全く同じです。
昨日のミニライブの前に、先生に言われたそうです。
「ステージに上がったら、日頃の成果の半分もできませんよ。でも、ステージに上がったら、お互いミュージシャンですからがんばりましょう。」と。
そうなんですよね。その時間は、おこがましくもミュージシャン。プロの先生と同じところに立っているのです。
医者でもなく、夫でも父でもなく、ミュージシャン(笑)
スタッフも見に来てくれました。いつもの院長ではないので、ドキドキして見てくれていました。

お粗末でした(^J^)
eri.hosoda

オリンピック

ロンドンで、オリンピック開催真っ最中。
スタッフも、時には患者さまとオリンピックの話をすることもしばしばです。
難点は、時差があり、日本の夜に各試合が行われること。
近くの国じゃないことをひしひしと感じます。
4年前のオリンピックのときに生まれられた赤ちゃんは、もう、4才!!!
それもびっくりデス。
私も、4才年をとったのでしょうか?いえいえ、「?」ではなく、確実に年をとっているのです。
あ~ぁ、考えたくない!!!
ずっとずっと何年も前、オリンピックの年に生まれたから、赤ちゃんのお名前で「聖華ちゃん(聖火をあてて)」って命名されたママがおられました。
聖火ランナーのように、命や大切なものを大切に受け継いで欲しい、というパパとママの思いをこめていらっしゃった記憶があります。素敵ですね。
今年は、オリンピックにちなんだお名前は見当たりませんが、オリンピックだけでなく、生まれた年の出来事は、子供にずっと伝えていってあげて欲しいです。

オリンピックの話しに戻しますが、
いろんな種目でメダル獲得のニュースに沸きます。
銀で悔しがる選手。銀で想定外のメダルで大喜びする選手。
それぞれの感情を見て取れます。
でも、勝つことでしか学べないことがあります。
反対に、負けることでしか学べないことがあります。
その体験をして初めて、人間、成長するんじゃないかな・・と、思ってしまいます。
ただ応援するだけでなく、チャレンジ精神を常に持てる人間でありたいと思います。
なかなか新しいことをやるということは、時間とお金と勇気が必要なこともありますが、些細なことでもあるはず。
オリンピックに出ようなんて思いもしませんが(笑)(あと30歳若くても無理無理)、一生懸命やるこは、オリンピックだけではないはずなので・・。
金をとること、優勝すること、の、楽しみや幸せ、喜びは、それまでの過程があるから、感じられるもの・・なんじゃないかな。
例えば、小さな小さなことでは、
小学生の遠足の前日、学校で決められた300円だけ親にもらって、おやつを買いに行く楽しみ。
たいしておいしくないけど、普段買えない(正確には、買ってもらえない)お菓子を買いに友達とスーパーに行ったこと。
普段、ティッシュなんかもってないのに、前の日にちゃんとハンカチ、ティッシュを折りたたんで、リュックのポケットに入れたり。
買ったおやつを友達同士で交換したりして、だから、遠足は楽しかったんじゃないかな、と思います。
「幸せ、楽しかった、うれしかった」の前には、必ず、準備があるのです。
小さいころの遠足もオリンピックも、
受身でなく、何かに向かって準備をしていく過程があるから、幸せなんじゃないかな・・と思います。
オリンピックの選手に怒られるかな・・。小学生の遠足と一緒にしないで!って。
でも、何かに向かって準備する、一生懸命に没頭する、それは一緒だと思います。
もっと言えば、お産もいっしょ。
大切な貴重な命を手に抱いて、おめでとう!って言える日まで、いろんなことを感じ、心の準備、命を守るための体の準備もして欲しい、備えて欲しい、と思います。
遠足より、比べ物にならない大切な大切な命の準備。
遠足のように前の日に・・って訳にはいきませんね。
一生懸命、じっくり、たっぷり時間をかけて、悔いのないスタンバイをしてほしいものです。
eri.hosoda

風疹

最近、妊婦検診時、妊婦さんから、あるいは、妊婦検診に一緒にこられたご主人の多くの方から質問があります。
「私は、(嫁は)風疹、だいじょうぶですか?」と。
まだ、細田クリニックにかかっていらっしゃる妊婦さんで、妊娠中、罹患された方はいらっしゃいませんが、
流行は、近畿も流れ込んできています。
都道府県別分布を見ると、兵庫県、大阪府が全国トップの罹患数。
数日、忙しくて、厚労省のHPを覗いていませんでしたが、グラフで提示されていました。

7月19日付けで、「風しん対策の更なる徹底のお願い」という通達が厚生労働省からありました。
下記、抜粋してそのまま載せます。

1.風しんの定期予防接種対象者に対し、積極的な接種勧奨を行うこと。

2.妊婦への感染を抑制するため、特に

[1]妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族

[2]10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い者)

[3]産褥早期の女性 のうち、明らかに風しんにかかったことがある、予防接種を受けたことがある又は抗体が陽性であると確認ができた者を除いた者に対して、任意での予防接種を受けることについて、検討いただくよう、周知を図ること。

3.貴管内の産婦人科医療機関等に対し、妊娠中に風しんに罹患(疑いを含む)した女性に対しては、無用な不安をあおらないよう留意の上、妊婦からの相談に応じるなどの適切な対応を行うよう、周知を図る。

となっています。
すでに、外来に来られた、妊婦さんで、この通達を読んでいらっしゃた方もおられました。
クリニックの外来診療も、インフルエンザと同様、意識を上げています。
厚労省が最後の3に唱う様に、不安になりすぎる必要はありません。
妊娠中の方は、妊娠初期の検査で、風疹の抗体を採血で調べています。
検査結果で、「問題ないですよ」と言われている方は、問題ないですのですが、
それでも、不安・ご心配な方は、次の診察時、お聞きください。

eri.hosoda





本格的夏!

昨日から、暑さが変わりました。
数日前まで、朝晩は、まあまあ過ごしやすかったのですが、昨日おとつい辺りから、違ってきました。
いよいよ来たか・・と、この暑さを体で感じる今日の朝です。

一昨日の大雨、すごかったです。夜中の3時過ぎから、1時間半ほどですが、家が叩き潰れるのではないか?
と思うほどの、集中豪雨でした。
さすがの私も目が覚めましたし、どんな大きな音でも気づかない息子も、しばらく怖くて寝られなかったと言ってました。主人は、家中の窓を締めて、ニュースを見て、あまりにもの凄さで外を眺めていたそうです。
朝のニュースでも、トップ記事に上がるほどの雨。
九州地方では、こんな雨が何日も続いたのですから、川も氾濫し、土砂崩れも起こるでしょう。
災害にあわれた方々、本当に、怖くて大変だったことでしょう。心から、お見舞い申し上げます。心配です。

でも、決して、遠くの話ではありませんでした。
クリニックも浸水したのです。
まずは、地下の自転車置き場。
あらゆるところから溢れた土砂が朝、たくさん残っているのです。
きっと、一瞬、地階が浸水したのでしょう。
外来の階、つまり、五条通りから、雨水がすべて地下に流れた模様。
雨の降ってるその時、クリニックとお隣のネッツさんとの間の階段は、おそらく見えないくらい滝になっていたでしょう。
きっと、、地階の側溝は溢れて、地下が浸水したのでしょう。

そして、気づいたのは、クリニックの中まで浸水していたのです。
地下にあるフリールーム。(母親教室をしたり、平日、入院患者様にお食事をしていただくお部屋です)
窓というか、シンプルな、床から高さ2mほどの片開き窓。
もちろん、鍵もかかってセキュリティーがかかっていますし、天井から雨漏りする場所でもないし、形跡もありません。
きっちり窓は、締まっているのに、雨水が入ってきて、フリールームの4分の1が浸水!!!!
危うく、テレビも危ないところでした。
気づいた朝には、水も引いて、形跡しかなかったようなのですが、あの豪雨は、窓なんて、役に立たないのですね。
私は、現場を見られなかったのですが、スタッフが慌てて電話してきてくれました。
即、掃除してくれましたが、とんだ災難でした。
(想定外のお仕事、ありがとうございます)
近日中に、土嚢を買います。また、あの豪雨があったら困りますから。
この京都の真ん中で、土嚢を買うなんて、考えもしませんでした。
どんなに機械が発達したり、スマホでなんでもわかる時代になっても、自然は侮れません。
怖いです。
生活も、時には命も奪っていく・・・・、思い知りました。
eri.hosoda

計画停電

今週になって、関西電力さんが、計画停電の予定スケジュールを発表されました。
原子力発電が停止し、電力の供給が減った現実を考えたら、そういう対策も必要なことなのでしょう。
しかし・・・・。
実施が、7月2日の月曜日から。
もう、1週間もありません。
付近の開業産科に確認したら、殆どの施設が、「自家発電もないよ!」と大慌てでした。
関西電力に確認したところ、告知はするものの、何の援助もできません、かつ、実施時間の2時間前に最終決定がなされるので、自分でHPより知ってください・・とのこと。
府や医師会に問い合わせても、まだ、検討中とか、自家発電機購入の補助、くらいしかありません。
今日、自家発電機を注文しても、到底、今回の計画停電には間に合いませんし、去年震災の後、直ちに自家発電機を購入した細田クリニックには(6ヶ月待ちでした・・)、1円の援助もないわけです。
文句言っていても、仕方ありません。
計画停電が実施されないように、まず、節電。
そして、停電が実施されることを想定して、準備だけはしておかなくてはなりません。
スタッフの協力はもちろん、患者さまのご協力もお願いしなくてはなりません。
関東で、計画停電をされたクリニック(関東では夜の10時11時というパターンもあった様子)では、
各部屋ろうそくを用意したとか、まだ、3月なのでカイロで暖をとってもらったとか、外来を全て休診にした、とか、
いろんな話を参考にさせてもらいました。
おそらく、少しでも節電することによって、計画停電は避けられるのではないか・・と、勝手な思い込みもあるのですが、
本当に停電が実施された場合の策を昨日から、急ピッチで進めました。
自家発電機は2台用意していますが、使用する医療機器の優先度、その中でも、アンペアによっては、無理な場合もあります。それらを業者さんに来ていただき、夜遅くまで検討しました。
自家発電機には、ガソリンもいります。ガソリンは、特殊な容器でしか販売してもらえないそうです。
特殊な延長コンセント・リールもいるそうです。
厨房の確認もしました。
パソコンの業者にも手配しました。
外来患者様に、ご協力のご案内も渡し始めました。
酸素、電話、などあらゆる業者に確認しました。
(電話は、停電でも使用できます。酸素も使えます。)
いざという時の母体搬送先も確認中です。
懐中電灯の再チェック、充電できる医療機器の再チェックもしました。
慌しいですが、こんなギリギリに告知を受け、しかも、自分たちの力で何とかしなさい!と言われれば、
やるしかないのです。
人工呼吸器使用や、透析施設は、府の方で策をとられたそうですが、お産施設には気配りされなかったのが事実・・。悲しいことです。

http://www.kepco.co.jp/index.html
関西電力からのプレスリリースです
細田クリニックは5-Bグループですので、受診時は確認していただきたいと思います。

皆様に直接お知らせするのは、難しいので、個々で関西電力のHPで確認していただくしかないのが現実なのです。
(関東も同じく、HPから知っていただく方法しかなかったそうです。)
なお、2時間前に最終実施決定か否かの発表があります。
停電が実施されるその際、外来時間にかかっているようでしたら、お急ぎの状態でなければ、日を改めていただくご協力をお願いしたいと思います。

計画停電が1度もないように、強く強く祈っていたいものです。
そのためにも、一人ひとりが節電の意識、再認識しなくてはいけませんね・・。
eri.hosoda