クリニックでお産をされる方は、基本的に合併症がほとんどなく、
大きな異常のない元気な方。
働くスタッフも元気はつらつ。
家族も、風邪1つひかず、子どもも小学生から皆勤賞。
そんな環境の中でも、時々、健康のありがたさを感じる事実がある。
昨日、主人の7年後輩の産婦人科の先生が亡くなられた。
脳出血・・。全く意識が戻らず、そのままだったとか。
その連絡をもらってから、しみじみとその先生から頂いた年賀状を出してみた。
まだ、幼稚園も行かない小さなお子さんとの家族写真の年賀状。
来年も再来年も、続くはずだっただろうに・・。
「今、〇〇先生より、7年長く生きさせてもらっている。大切にしなあかんな。」と二人で語った。
本当にそうだ。生きている以上、誰も予測しないことが起きる。
だから、「今」を大切にしなくてはいけない。毎日が「今」。生まれてきてから今までずっとず~と。そして、これから、おじいさんおばあさんになってもずっと・・。
自分だけでなく、毎日生まれてくるベビーも、同じ条件で、形さえ違えど同じ幸せをもらって生まれてきたはず。
大切に大切に生きていってほしい、と、今日の沐浴をしながら感じた。
そして、数年前にもらった1枚の手紙を出して読み返した。
主人の同級生が癌で亡くなられて、その数日後に家族から送られてきた、手紙。
主人あてに「・・・略・・・あなたは、私のように、途中で倒れてはいけません。這ってでも、前に進むんだよ・・・略・・・」
本当に、重いことば。
主人に無理をしろ・・ってことではありません。
最後まで寿命を全うしてね・・ってことです。
生活のほとんどが仕事。自分を追い込むだけでなく、年老いた親も子供も大きな犠牲を被ってくれています。
いえ、犠牲とは思わず、むしろ支えてくれています。
これから先もきっとそうでしょう。
でも、心も体も健康であってこそやっていけること。
今日、スタッフの一人と亡くなったドクターの話をしていたら、
「二人とも健康でいてくださいよ~。絶対に・・。」と言ってくれました。
心に染み込ませて、がんばれる気力を感じました。
スタッフ、家族、両親、友達・・、すべてに感謝です。
eri.hosoda