年別アーカイブ: 2016年

街中で・・・

先日、用事で、左京区に向かっていた時のことです。

天気も良く、寒さも和らいでいた、日曜の午後。

主人が運転、私が助手席。これが、いつもの位置です。

助手席から、何気に私は外を見ていました。

私の視野に、数分、並走している車があって、一人の男性が運転しておられるのです。同乗者はありませんでした。

何気に目が合う?・・・

でも、じっと見ては失礼かも・・・

チラ見をする・・・

ん・・やはり、知ってる人・・・

向こうも私のこと、知ってそうな雰囲気かも・・・

すごくよく知っているような、でも、名前が出てこないから

お産された人のご主人?それにしては、年齢いかれてるし・・・

どこかのお店のシェフっぽい?そんな顔覚えるようないきつけのお店ないし・・・

どこかで一緒に働いたドクター?それなら、名前出てくると思うし・・・

ん・・・わからないまま。

誰だろう?誰だろう?でも、絶対知ってる人なのに。

えーと、えーと・・とグルグルいろんな事考えました。

偶然にも、信号が赤になって、並走したまま、こちらもあちらも車を停止。

チラ見頻回の私。車の窓ガラスはあるものの、すごく近い。

やはり、絶対知ってる人だ。

でも、名前わからない。

無視も失礼だし、一応、目を伏せる程度に会釈してみたものの、あちらは、気付いておられない様子。

なおさら、誰?だれ?どなた?と知りたくなる。

右にいる主人に、

「マジマジ見ないでいいから、左の車の運転手のおっちゃん、見て。知ってる人やと思うねん。誰やったけ?患者さんのご主人?それか、どこかのドクターかな?」

と聞きました。

主人もチラ見して即答!

「山中教授や」と。

「あーーーーーーー!!!!ほんと!!!まさに、そう!!!!」

となりの車に聞こえてしまうんじゃない?というほどの大声で絶叫しました。

知ってる人とは、知り合いではなく、テレビの中で見かけた人だったのです。

iPS細胞で、ノーベル賞を受賞された、京都大学の、山中伸弥教授。

すぐさま、スマホで「山中教授」と検索し、写真をみて、ぶったまげました。

スマホの中の山中教授のお顔、世界の山中教授が1mほど隣におられる!!!

どこかで見た人、いやいや、私の心の中では、

「知ってるひと、このおっちゃん」のレベルで

本当に申し訳ない思いでした。

目が合ったなんて、思い上がり。

iPS細胞が、産科の臨床で、結びつくことは少なそうですが、

「あ~あ、声かけて、お産の異常が起こる前に検知できる何か、開発してください・・って言えばよかった」

と、つぶやいてしまいました(笑)

私たち産科と、iPS細胞を研究されている山中教授と関係はなさそうですが、

ドラえもんがいたら、こんなお願いするのに・・というような、

そんなテンション上がった発想、でした。今思えば笑えてきます。

何年か前に、友人のご主人が、田中耕一さん【島津製作所】(現役サラリーマンのノーベル賞受賞者)とデスクを隣に並べていた!という、話を聞いたことがあります。

その話を思い出し、立派な方でも、すごく普通に生活が垣間見えるところにおられることを再認識。
ノーベル賞を受賞される方は、遠い存在で、同じ空気を感じるところにはおられない、という勝手な想像。それは、根拠のない思い込みなのかもしれません。

でも、なんとなく、ハッとする、目を引くオーラ(私も、どこかで見た!と言うオーラを感じたには間違いないし)があることには間違いないです。

産科の分野でも、大きな発見、発明がなされることを日々願っています。

それが、すごく身近の方であるかも、と思うと、違う意味でもっと嬉しい。

なんだか、胸が高まる赤信号の一瞬でした。

eri.hosoda

 

クリスマス・・・

 

 

世の中の雰囲気と景色が季節を表していますが、年々早くなっているのをみんなが感じています。

ハロインが終わると、一気にクリスマス。

並行して、ひそやかにおせちの広告が広がり、クリスマスが終わるころ、

バレンタインのチラシ。

ついていくのに必死であり、気ぜわしくも感じることも。

クリニックも、11月中にクリスマスツリーを出しました。

同時に、小さなクリスマス小物もお目見えさせ、一気に12月モード。

毎年、ツリーのきらびやかさには、小さな子どもたちに人気はありますが、

中待合のソファーの壁側にある絵も人気です。

絵の中にある小さなLEDのライトの色がほんのり変わり、それによって、

絵の雰囲気も違って見えます。

高かったでしょ?

とか、

何十万してそう・・・

など言ってもらってますが、

実は、お小遣いで買えそうな値段なんです。

(ご想像にお任せします(笑)!!)

もちろんスタッフも、ふと立ち止まり、目をそこに映す・・・。

小さなくらい絵ですが、なごみます。

それから、11月の半ばから、一つの花を飾りました。

外来の3か所。

「クリスマスブッシュ」です。

あまり、日本の花屋さんでは見かけたことがなかったので、

ふと立ち寄った花屋さんで見かけたときには

悩まず、買いました。

クリスマスブッシュ。

本来は、オーストラリアの夏のクリスマスを告げる花なのです。

だから、寒い雪がちらつく日本のクリスマスには、向きません。

つまり、クリスマスと名がつく夏の花なんです。

(正確には、赤く花に見えるのはガクだそうです)

すごく、綺麗で、ほの暗い中待合の片隅とエレベーターの前と内診室の正面。

3か所に置きました。

ほとんど、枯れてしまいましたが、まだ、中待合にひっそりと。

もう、ドライフラワーみたいで、タイムリミット・・という感じですが(笑)

何年か前から探していた、クリスマスブッシュを買った!!という満足が

私はうれしかったのですが、もっとうれしかったのは・・・・

スタッフが、すごく、このクリスマスブッシュに興味を持ってくれたことです。

一人二人ではなく、何人ものスタッフが

立ち止まって、時には、しゃがみこんで

「これ、きれい!!」

「これ何て言うの?」

「見たことな~い」

と、眺めてくれたこと。

片隅に置いてある、クリスマスっぽい、この見たことのない花。

そこに気付いて、興味を注いで、聞いてきてくれたこと。

スタッフひとりひとりの女性らしさ、気配り、やさしさを感じました。

一つの花をみて素朴に何か感じること、思うこと、その感性は

すごく人として大切だと思うからです。

そんなスタッフが細田クリニックにいてくれることは、すごく自慢です。

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数日前、3才くらいの女の子がこの花の脇に

しゃがんでいました。

ママが「触ったらだめよ」

と言うと、その女の子

「見てるだけ」と。

その女の子、この花をみて、何を思っていたのでしょうね。

eri.hosoda

 

 

サザエさん

先日の日曜日、ふと、サザエさんが見たくなりました。

あるママと話していて、

「うちの子、わかめちゃんににてるでしょ?」って言われ、

「そう?似てる?」「みんな赤ちゃんは似てるかも(笑)」

という会話をしたので、急にサザエさんを見ようかな!と思ったのかもしれません。

子どもたちが小さいころは、あたりまえに日曜日の6時半はサザエさんでした。

もちろん、私が子どもだった頃も。

(あのテーマ曲を聞くと明日から学校だーーーと、若干現実に引き戻される、切なさもありましたけど。)

でも、いつの日にかサザエさんを見なくなっていたんですよね。

で、何年かぶりに見るサザエさん。

何も変わってませんでした。

着物を着ている波平さんフネさん。

ご飯を食べる時は家族全員、しかも正座。

わかめちゃんカット。

たらちゃんの2頭身。

ダイヤル式の黒電話。

その下にある電話帳。

勝手口から入る三河谷さん。

廊下を走る子どもたち。

そして、エンディングの曲とともに、家族が並んでおうちに入り、小さいおうちがビヨーンビヨーンと伸びる。

昔のまんま。

昭和そのものがそのまま残っています。

変わったところは、昔は東芝だけのコマーシャルでしたが、今は、他社も加わっている、てところ。

それから、一番変わったのは、私たちの子どものころは、一番最後の最後に、サザエさんが食べ物を投げて口でキャッチして飲み込む「ンガ、ン、ン」という声でした。

今は、サザエさんと視聴者とのじゃんけんです。

(食べ物を投げて食べると窒息する恐れがある、行儀が悪い、とのことで、

じゃんけんになったと聞いたことがあります。)

 

すべて、サザエさん、いいなあ、と思います。

今のちびっこたち、この昭和の時代を知らないから、このサザエさんがどう映っているのでしょう。何を思うでしょう。

見てないのでしょうかね。

でも、見せてあげてほしいなあ・・・・。

何年かぶりにサザエさんを見て、昔の家族ってこんなんだよな・・と思いました

良いも悪いも、ほのぼのします。

私たち人は、

夢を追うのも、人を好きになるのも、

子どものころ、全部「自分のため」でした。

それが、成長とともに、というか、大人になる中で、

「人のため」になってきます。

サザエさんの家族で、大人と子どもの違い、役割、昔は見えなかった深いものが見えた気がします。

自分のために生きる子どもたち・・・から、人のために生きる大人たち・・・

家族の中で作り上げられていたんですね。

サザエさんを見て、大人の視線で見入ってしまいました。

なんだか、今の時代に置き換えるには難しいですけれど。

 

私は、まだまだ、人のため・・・になれない大人だだなあ。

早く(遅いか?!)、私も、人のためになれる、大人にならねば(笑)

eri.hosoda

 

誕生日

今年も、ありがたいことに院長バースデーを スタッフみんなに祝ってもらいました。

今年は、お誕生日のその日が土曜日で、リアルお食事会。

外のお店で会をする年もありますが、たまにはお弁当でみんな顔をの見える位置で、、ってことで、クリニックの中で行ってもらいました。

その日の院長には「お誕生会してもらえるよ!」だけ、伝えてあり、何時からどこで、全く知らず。

準備万端となったところで、外来が終わってそのまま1日の外来復習中の院長をスタッフが、エスコート。

クラッカーの音で迎えてもらって、着席~。

誰もなんの催促してないのに(笑)、嬉しさ余って、院長自らあいさつをし、自ら高らかに乾杯(クリニックの中なのでお茶で)!!!

院長のあいさつは、毎年、同じなんです。
自分自身の生まれた年の事。
(私は、いつも同じ話で笑っちゃうのですけど)
自分の原点にいつももどる院長。
自分の存在が、その時から存在していることに潜在的に感謝しているのか、
生まれてきた原点を、無意識に、つらつらと話し出すのです。
少々長い(笑)

みんなは、ニコニコ聞いてくれています。
ありがとう。

そして
お弁当を食べ、おなかいっぱいだけど、ケーキも食べ、写真を撮り、
みんなの貴重な土曜日の午後の時間を割いてくれて、、、、祝ってもらいました。

プレゼントもいただきました。

ブルーの白衣。

何年か前に、プレゼントでいただいたブルーの白衣が他の白の白衣とは違って、締まった体に見えるらしく、今年もブルーの白衣をいただきました。

そして、黒のクロックス。
毎日、外来、病棟を動くため、1年もしないうちに、クロックスの底はツルツルです。
早速、その日のうちに古いクロックスはゴミ箱へ。

そしてそして、スタッフ全員からのメッセージカード。

毎年、こっぱずかしい、嬉しい言葉を書いてもらい、ほくほく顔の院長。

みんなの文字の特徴だけで、誰のメッセージかわかるけれど、それぞれの話口調で書いてもらい、読むだけで会話しているような、そんなメッセージ。
あったかい、て、こんなことを言うのでしょうね。

お誕生日は、大人になると、ついついお祝いすることを忘れてしまいます。

仕事が忙しかったり、年をとることを意味のないどうでもよい日になってしまったり。

でも、生まれてくることだけでも、奇跡だし、生まれてきた後も、命を全うするのが難しい時代。

こうして、祝ってもらえる誕生日は、本当にうれしいし、大事にしたいと思います。
生きている意味を考えるけじめということもあるし。

その日をみんなの拍手で「おめでとう!!!!!!」と言ってもらえる。

なんと幸せな、瞬間。

だから、また今から1年間、一生懸命生きることができるのかな・・と思います。

hakui プレゼントを開ける院長

 
ke-ki このホール×2個!ろうそくの数は年齢と関係なし(笑)

eri.hosoda

駐車場で・・・

9月にはいくつか、書きかけのブログがありました。
でも、最後まで書く間に、他の用事をしたり、日が立ちすぎてリアルじゃなかったり。

よって、削除!

10月6日、書き換えます。

 

さて、先ほど。警官4人の方に囲まれて、あるスタッフ事情聴取(笑)

それを読むと、何か悪いことしたみたいですが、全く違います。

昨日、一人のスタッフが出勤した時、クリニックの駐車場の一番奥に手で持てるくらいの段ボール箱を1つ発見。
ゴミも落ちていない駐車場なので目立ちます。

このご時世、中に何が入っているかわかりません。

そのスタッフ、恐る恐る近づき、傘の先でつついてみて、上の方の空いている蓋を傘でゆっくり開けてみると
中に、ビデオデッキとその取説のようなものが見えたそうです。

すぐに「処分しましょうか?」と連絡を受けましたが、、、

相談受けた私は、「単なる落とし物ではないかも!!警察に!!」と伝えました。
そして、今日、警察の方と時間を合わせ、駐車場で現場検証です。

やってこられた警察官の方4人!!!
こちらは、その発見したスタッフと私の2人!

おまわりさんに囲まれて、何してはるんだろう?と、歩道を歩く人の中には、立ち止まる人もありました。
知っている人もおられたかも、ですが・・・。
決して、悪いことしたわけではありませんので(笑)

 

発見したスタッフは、住所、名前、生年月日、発見した状況などまで、たっぷり聞かれ、その段ボールを指さしてるところを警察の方のカメラに数枚納められていました。

警察に連絡したところで、犯人逮捕までは可能性低いですけど。
恐らく、捨て場に困った持ち主が、クリニックの一番奥の隅に、置いて?捨てて?立ち去ったと想像します。


今は、ごみを捨てるにもお金がかかる時代。家電もリサイクル法で、お金を払って引き取ってもらわなくてはなりません。

私も、捨てるものにお金!?と、嬉しくはありませんが、仕方ないことです。
お金かかるから、といって、よそ様のところにこんなものを不法投棄!
許せません!!!!!!!!

現場検証のあと、そのスタッフと
「死体とか変なものじゃななくて良かったねーーー」と話ながら帰ってきました。
確かに、事件性はなさそうですけれど、、、、

こんなことで警察に電話するなんて、、と、警官の方も内心、思われたかも、ですけれど、
ちりも積もれば大変なことになります。
どう見ても、不法投棄だろうと思いますが、、、、、、
でも、怖いですし、そのビデオデッキに何かとんでもないことが録画されているかも!と思った私。(ちょっと刑事ドラマとだぶらせ過ぎたかもですけれど)
警察の方はそこまで見られませんでした。
でも、不法投棄は、犯人見つかったら、懲役何年か、何十万円以上の罰金です。
それに、不法投棄にを罰することに、時効もありません。

人として恥ずべき行為、絶対許されないことです。

 

その反対のうれしいできごともありました。

数か月前、駐車場に、クリニックのキッズコーナーに置いてあるはずの3cmほどの小さなおもちゃが落ちていたらしく、患者さんがクリニックに連絡して下ったことがあります。
見過ごしてしまうほどの小さな木の車でしたが、探していたので、すごく助かりました。
おそらく、小さなお子さんが握りしめていて、そのまま帰られ、車に乗るとき落とされたのかな?と想像しますが、その落ちていた小さな車を夜にもかかわらず、目にとめてもらって、連絡して下った方。
本当にうれしいかったです。
素敵な優しさをお持ちの方に見つけてもらえたこと、素直に嬉しかったです。

 

同じクリニックの駐車場での出来事。

正反対ですね。

eri.hosoda