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去年・・おととし・・・

久しぶりに 過去のブログを振り返った。
5回目の11月だった。
2005年の11月は オープン前の気持ち。
2006年の11月は 一周年経ってブログの本が発刊されたことの報告。
2007年の11月は 外来での出来事、院長がラブレターをもらった話。
2008年の11月は お世話になった社長さんの急死、命の重さの話。
そして、今年。大きなトピックスもないから、振り返りをしてみる。
あと、2週間ほどで、丸々4年。
いろんなことがあった。
泣いたことも何度も。
笑いすぎることはもっともっと。
そして、800人以上の赤ちゃんに出会えた。
800組以上の家族に会えた。
その800以上のお産には 800以上のエピソードがある。
お産は昔から 自然に、なるようにしかならない形態だけれども、医療がうまく加われば、危険なお産や命を落とすケースから救えることが増えた。
(注*100%助けられる・・というわけではない。どんなに的確に医師が診断し、120%医療介入を行える今の時代でも、出産や産後に命を落とすケースはゼロにはならない)
昔なら、早産しただろう、と思えるケースでも、今は、1日でも長く持たせることができる。
赤ちゃんがしんどくなり、胎児仮死になりそうだと、モニターが心拍の異常として教えてくれる。昔なら、生まれるまで赤ちゃんが元気かどうかなんてわからない。
早く赤ちゃんを出してあげなくてはいけないときは、吸引分娩や帝王切開という命を救う手段がある。昔は、それがないから、胎児死亡も多々あった。
お産は、必要な医療レベルを提供しているところであれば、どこの施設でお産しても、元気な赤ちゃんを抱ける。
そんな中、この4年間、細田クリニックに来てくださる方々の縁は、ありがたいことだし大切にしなくてはいけない。
もちろんお産された方の中には、「細田クリニックは私と合わなかったあ・・」と思っておられる方もおられると思う。あって当然。
外来も入院も、人と人の関わりだ。ことばとことばの表現しかできない。その人のため、と思ってやったこと、ことばをかけたことが心にどう響くかは、わからない。
それでも、連日、赤ちゃんが生まれてくれて、外来では、ここでお産を・・と希望されてきてくれる、「ありがとうございました・・」と、笑顔で退院してくださる。
ありがたいし、うれしいし、スタッフもイキイキがんばってくれてるし・・。
その反面、気を抜かないように、院長もスタッフも日々ここぞ!というときは、120%の力を注ぐことも忘れない。

5回目の11月ブログ。
心地よい気分で、書き込めたことに、患者さま、妊婦さま、スタッフに感謝です。
でも、決して自己満足にはならないように、肝に銘じて過ごします!!
  eri.hosoda






2つの写真を・・

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今日は、なぜか落ち着くことない1日だった。
今更・・という感じで、今日が、特別忙しかったわけではないけれども
外来の人数も多く、手伝おうと思ったけれど・・できなかった。
流産の処置が2つあったので、それくらい手伝おうと思ったけれど・・間に合わず。
10時にお産の方の入院があって、13時に分娩。今度こそ手伝おうと思ったけど・・あまりにも早いお産で間に合わず。
昼からの処置に、スタッフが介助で付いていて、まだ、食事が終わってないだろうから変わろうか?とスタッフに声をかけたところ、すでに、食べ終わっていて、「1番に食べたのでいいですよ。」と笑顔。うまく、時間配分考えて動いてくれている彼女。間抜けな私は、またまた空振り・・。


空振り続きの中、まだ、処理しなくてはいけない書類は・・山のようにある。
私の空回りばかり・・変な1日。
行動も、気持ちも、スタッフに迷惑かけてるな~と自己嫌悪・・。
なぜかな?・・
土曜日の夜、明け方まで、クリニックにいたから、疲れたのか、たった1日徹夜しただけで、心身ともガタガタの自分が情けなくも思う。
それでも、スタッフは許してくれて、たわいもない話や愚痴も聞いてくれて、仕事も手伝ってくれて感謝するとともに、自分の小ささも痛感・・。
さっき、20時に帰宅してきてからも、気分や疲れを発散する間もなく、夕飯の準備。今日は寒いし、洗濯物も全く乾かず。
今、やっと着席・・。
そして、今日の1日、反省だらけの中、嬉しいこと発見。
京都ファミリーや美容室やお店の前などに、たくさん置いてあるgo baaan (ご・ばーん)このあたりに住んでおられる方なら、目にしたことはある情報マガジン。もちろん、無料。
先日、買い物に行ったとき、1冊もらって帰ってきた。結構、近場でのお店などが特集されているので、たまに目を通す。
今日、家のテーブルの上に置いておいたら、娘が
「細田クリニック載ってたな。」と言う。
え!!!!広告なら許可が必要だし、そんな許可した記憶はない。
「どこに?」
!!!!あった、あった。
ある患者さんのインタビュー記事。左の写真、見にくいけれど、Q7のところ。
結婚のきっかけ、という特集のインタビュー。
その中で、「出産は地元で・・?」という質問で
「右京区の細田クリニックです。・・・すごくよくしていただきました」という一文。
こんなところに、細田クリニックが・・・。
お顔やお名前を勝手に記載できないのが残念。
たった1行だけれど、すごくうれしく思えて・・・。(こんな隅々まで見ていた娘にも驚き。私はグルメしか見てないから・・)
そして、もう1枚、右の写真は、先週の院長の誕生日のプレゼント。スタッフみんなから。
最近、ウオーキングを始めたし、耳が寒い、という院長の言葉からのプレゼント。
誕生日のその日の勤務の人たちが集まって手渡ししてくれた。
家に帰り、「ブランドもんやぞ」と自慢げに子供に見せる院長。
そして、翌日、当日いなかったスタッフに「どこのブランド?」と聞かれると、「えっと・・」とブランド名が出てこず、タジタジする院長。
そんな、嬉しいプレゼント。


このうれしい2つを写真に収め、今日の自分の力不足を癒した。
eri.hosoda

実行中

日々、妊婦健診&お産に携わっている中で、私たち医療者が思うこと。
それは、1にも2にも安産、元気な赤ちゃんを産んでいただくこと。
そのために、院長は、とにかく無理のない範囲で歩くことを推奨している。
こつこつ、ひたすらいいお産ができると信じて。
本当に、本当に、確実に安産になっている。
先週も木・金・土曜日、そして、今日月曜日、明け方お産があった。
この4人の方全員、入院から1時間から長くて2時間。陣痛発来から、2~4時間。
もちろん初産婦さんもいらっしゃる。
たまたま、安産の方が重なったと思うのだが、今、入院中の方、みなさん、入院、即お産・・という方だ。
もちろん、歩いた=100%安産の保証はない。体重もがんばって増やさず、毎日2時間歩いておられても、時間がかかってしまったっり、赤ちゃんがしんどいサインを出したりすれば、帝王切開になる。
でも、いいお産をしようと毎日努力されていたお母さんは、たとえ、緊急帝王切開になっても、時間がかかってしまっても、いいお母さん。素敵なお母さん。
がんばって歩こうということは、お腹の赤ちゃんのことを思う愛情でもある。だれも、お腹の赤ちゃんにしんどい思いをさせようなんて、思っていないはず。その行動が、日々の努力という形ではないかな、と最近よく思う。

そこで、本題。
毎日、「歩こうね、歩いて、お産のストレスを少なくして、赤ちゃんを楽に産んであげよう」と10回、いや、20回は言っている院長。
それだけ言うならば、自ら実行せねば・・・。
10月初旬から、夜、お産の方がおられなければ、二人でウォーキング開始。
携帯持参はもちろん、緊急で呼ばれたらタクシーに乗れるように2000円をポケットに入れて、ジャージ&パーカー姿。毎回、知らない道を歩く。
最初は、5000歩目標で歩き始めたが、最近は、気付いたら10000歩越える日も。
先週の金曜日の夜は、「今日は疲れたから、少しだけ・・」と決め歩き始めたにもかかわらず、10700歩、6.3kmも歩いた。1時間30分。
(ちなみに、万歩計の他の数値を参考に・・・これだけ歩いても230Kカロリーの消費、菓子パン1個のカロリーも消費していない!!脂肪燃焼量も、たったの32g!!そりゃ、歩いても体重減らないはず)
二人で歩いたいるから、ずっとしゃべりぱなし。だから、もう少し、カロリーは消費しているかもしれない、といい風に考えながら・・。
そして、その後、お産の方の入院があり、2時間の睡眠で仕事モードに入ったので、更にカロリー消費してるかも、とひそかに思う私。
夜歩くといろんなものが見えてくる。
私たちのような歩く人、ランニングする人の多さ。(結構ご夫婦多いです)
コンビニや食べ物屋さんの多いこと。(まだ、誘惑に負けてません。うそでした。1回だけタクシー代のお札がアイスに・・)
バイクや自転車のマナーの悪さ。(自らの命も危険じゃない?と思える)
それから、1日のうち殆ど、同じ空間にいる私たち夫婦なのに、よく、こんなに話す内容があるなあ・・と気付く・・。(口ケンカしても、息が切れてくると長続きしない。ケンカの内容はフェイドアウト・・これ案外いいかも)
昨日は昼間の間に10000歩越え。
先日、台風でもジョギングをする・・というスタッフのうわさを聞いた。
寒いから・・めんどくさいから・・と理由はやめよう、と、「今は」思っている。
ここで、公表したからには、継続せねば・・・・
eri.hosoda



運動会

先週の日曜日、クリニックおよび自宅がある地域の運動会が行われた。
毎年(と言っても、まだ、この地域に引っ越して5年めです)賑やかに、大勢の方のもと行われる運動会。以前住んでたところと全然雰囲気が違ってびっくり。
息子は、リレーで毎年出場させてもらっていたが、今年は、私たち夫婦にも白羽の矢が・・・。
院長3種目、私2種目出場。
本当は、二人で大玉ころがしぐらいなら・・と参加を承諾させてもらった。もちろん、出場する・・と言っておきながら、クリニックに緊急があったり、お産の方がおられたら欠席します、という条件をつけてもらって。
ところが、当日、お産の方もおられず、(競技の合間、緊急呼び出しが2回あったものの)会場とクリニックは自転車で1分。何事もなく参加できた。
役員の方に、他の種目も勧められ(お願いされ?)、たくさん出場したわけだ。
楽しんだ。必死で自分の町を応援し、久しぶりに息子の走りを応援し・・。
クリニックのスタッフ数人もこの地域。全員にあったような・・。
果たして結果はともあれ、もともと体を動かすこと、走ること大好きな院長も、賑やかなこと大好きな私も、リフレッシュできた。
町内の方が、「お医者さんも走れはるんや・・」と言われ、白衣着てずっと産科医だけ・・と思われてた??(笑)ということをくつがえした。
そして、何よりうれしかったこと。
クリニックでお産された方が数え切れないくらい声をかけてくださったこと。
「こんなに大きくなりました」「こんなところで会えるなんて・・」と、お互いジャージ姿で立ち話したり。
トラックをはさんで向こうの方から私たちのいるテントに子どもさんを連れて会いに来てくれたり。
「先生、この運動会終わったら、また妊娠します」と手を振ってくださったり。
お腹の大きなお母さんから「私は出てませんよ、この子が出るので・・」といつも診察に来て、「先生シールほしい・・」というお兄ちゃん連れの妊婦さんとしゃべったり。
同じテント(同じ町内)にもお産された方がいらっしゃって、「同じ町内!!」と笑って話、抱っこさせてもらったり。
そして、今週の外来は「先生~運動会に出ておられましたよね。」と、知らないところでも見られてたんだ!とびっくりしたり。
婦人科の方と、どの町内が強いか、など運動会の話で盛り上がり・・。
本当に有意義な運動会を過ごせたte
そして、綱引きで擦りむいた手を先日の手術のときの手洗い(手術前は消毒液を刷り込むのです)で更に痛くなった・・と自慢げに見せる院長の手を公開しておきます。
eri.hosoda

分娩費

10月1日より、出産育児一時金の医療機関直接支払い制度が開始された。
出産される方にとって、メリットは、出産一時金が38万円から42万円に上がったこと。
それは、これから出産をしようとされる方にとっては喜ばしいことに違いない。
しかし、このシステムの変更に伴い、いくつかの疑問点がある。
まず、このシステムを導入するに当たり、受付の事務作業が大きく変わる。コンピューターの設定や領収書の変更、それだけでなく、電話の問い合わせや妊婦さまへの説明も変えなくてはならない。
それなのに、国からのお達しは3週間ほど前。こんな大切なことを何の説明もなく、文字ばかり羅列された用紙が送られてきただけ。
産婦人科医会に問い合わせすれば、「東京の本部に聞いてください。」「そんなに知りたかったら、大阪の産婦人科医会が説明会をするのでいかれたらどうですか?」とまるで、投げやり。急遽、受付スタッフが大阪まで説明会に参加してくれることになった。
何度も何度も院長と私、受付スタッフ総動員で、カンファレンスを行い、やっと、システムや流れが整って、スタッフの中でシュミレーションが完成された9月30日の出来事、厚労省大臣からの、発表があった。10月1日からのシステムは6ヶ月間猶予をあげます・・あと、6ヶ月は以前のやり方でも構いません。とのお達しがきた。
何っ!!!一生懸命準備して、徹底できるようにシュミレーションして、さあ、明日から・・という時にこのお達し。
腹が立つと言うか、大臣さまの一言で現場がどんなに混乱しているか。
こんな大切なことを、前日に発言するなんて、現場で働く者のことをなんとも思ってないということだ。
もともと、このシステムは今から1年半だけ、という限定付き。その後のことは、そのときに検討します、という内容で開始が決まったわけで、また、何らかの変更が行われる、と予測している。
政党が変わっても、何も変わらない。分娩費用が値上がりして、生む側の方々にはすごくうれしいこと。しかし、新しいシステムは以前のシステムよりかなり複雑であり、そのため、窓口業務は妊婦さんに不安を与えることのないよう、説明や書類の準備に怠れない。
本当に心から、国のトップにたっておられる方に言いたい。
【ぜひ、現場に立ってください】と。
分娩費支給額を42万円にする、という、素晴らしくよいことをされるのに、いいことをするためにも、現場には相当の苦労があると言うことを認識してほしい。
簡単に、「はい。やりなさい。」みたいなやり方はしないでほしい。
産科医療補償制度の導入もそうだった。(妊婦さんみなさんが、入院費以外に3万円の掛け捨て保険に加入しなくてはならない制度。)
やることの意味、やり方の説明も不十分のまま、「お達し」だけを強制しないでほしい。

厚生労働大臣さんも、折角若い方になられた。
だから、1週間くらい、どこかの産婦人科に研修されて、受付の流れだけでなく、昼も夜も働く医師、助産師、看護師を見てほしい。一生懸命生もうとしているお母さんの姿を見てほしい。何も汚されていない純粋な生まれ立ての赤ちゃんを見てほしい。
そうしたら、「はい、42万円に上げたのだから、みなさんうれしいでしょ」みたいな感想で終わらず、他の必要なことも見えてくるはず。
それでもって、初めて、42万円になって本当によかったね~と言えるのではないか。

国会議員でもない私の意見なので、あくまで、一産科に携わるものの参考意見として記しておく。


eri.hosoda