細田クリニックのひとりごと

5年生

少し前になりますが、
10月末から11月はじめにかけて、葛野小学校の5年生の授業の一環、生命の誕生という単元で、
授業をさせていただきました。

最初、5年生という年令で、生命の誕生について、
どこまで知っていて、どこまで教えるべきなか、
それ以前に、私自身、大人には話したことあっても、子どもにどういう言葉のチョイスをして、
でも大切なことをどう伝えなければいけないのか、、、
考えました。
担当の先生と、何回か打ち合わせ・・・・
スタッフとちょこちょこ話し込み・・・・
私たちの子どもの頃の性教育、あったとかなかったとか・・・・
自分たちの子どもの性教育、どうっだったんだろうか・・・・
命の誕生は、スタッフ自身のお産時のビデオを借り・・・・
外来の様子は、趣旨をわかっていただいた妊婦さまが
健診の様子のビデオ撮影を快く受けていただき・・・・

そうして、迎えた授業。
4グループに分けて、クリニックの中で講義させていただきました。

学校の中で、という案もありましたが、
やはり、産婦人科という現場に来てもらい、
なんか、そこで、小学5年の時
近くの産婦人科に行って
【命の大切さの講義を聞いたよな】【命の奇跡を知った】、、
というぼんやりした記憶だけでも残れば
将来、いつかもう一度【命の大切さ】【命、生まれることの奇跡】を見直してもらえるのでは?
と思い、国語や算数の授業と同じ教室ではなくて、
クリニックまで来ていただきました。

講義は20分ほど。
赤ちゃんになる、成り立ち、
出産のビデオ、外来の妊婦健診の様子のビデオを見て、
あとは、クリニックの中を見学。
ママが入院する部屋、分娩室や新生児室を見て、
遠くから赤ちゃんとママの姿を見させていただいたり、
外来で超音波を実際触って実践してみたり。
最後15分ほどは子どもたちからの質問。
合計60分オーバーしてしまいましたが、
子どもたちの真剣な顔、鋭い質問、初めて見る、触る、知ることの驚いた顔、
うれしそうな笑顔。
そして、自分の命は奇跡なんだ、大切にしなくてはいけない、
がんばって生きていこうと思います、
という感想がたくさん聞かれたことは、講義して、1番伝えたかった事が伝わって、
よかった・・・と心から思いました。

 

帰り際、どのグループの中も、細田クリニックで生まれた子どもたちが、
何人もいてくれて、名前を教えてくれるのです。
「僕のこと覚えてる??」とか、
「お母さんのこと知ってる??」とか、
言ってくれました。
すごくお名前を憶えているママやお子様もいてくれましたが、
ほとんど、記憶はきえてます。
だからこう答えました。
「みんな、お風呂入れてあげたし、おむつも変えてあげたから、覚えていたいたいけど、みんな、片手で抱けるくらい小さかったんだよ。
こんなに大きくなってくれたから、ごめん、思い出せないよ。」
「大きくなって、ありがとうね、がんばってね」
と答えました。
「うわ、、、、先生僕のうんちも変えたん?」
楽しそうに、嬉しそうに、話してくれたり…(笑)

さようならの手を振りながら
「そっか、僕も奇跡の子か!やったー」
「私も奇跡の子なんか、お母さんに聞いてみるわ!!」って、言ってくれました。
この子たちは、絶対、命の大切さをわかってくれたなあ、と嬉しくなりました。

今振り返ると、
子どもに伝えることは、手探りで、
学校の指導要綱には、セックスや性交渉という言葉は使わずに、という基準がありましたが、
全てにおいて、こちらもすごく勉強になったなあ、、と思います。

 

葛野小学校の5年生のみんな、ありがとうね。
がんばって、食べて、遊んで、勉強して、一生懸命過ごしてくださいね。
大きくなって悩んだ時、クリニックでの話思い出してくれたり、
細田クリニックに駆けつけてくれたり、
してほしいなあ。

 

5年生に話す時のイメージを話してくれたスタッフ、
大切な出産ビデオを貸してくれスタッフ、
快く妊婦健診の様子をビデオ撮影をさせて下さったNさん、
本当にありがとうございました。助かりました。

 

準備段階から、たくさんお話させていただいた、k先生、ありがとうございました。

eri.hosoda
追記 講義の様子です

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