細田クリニックのひとりごと

産婦人科

肌寒い4月1日。
天神川の桜もきれいに咲き並んで、春が来た!と思える季節になった。

昨日、院長の大学時代の友人が香川県から京都に来られた。
まさに、4月1日で、お子様が京都の大学にこの春から入学との事で来られた。
何十年ぶりに会った、とのことらしいが、
「全然昔と変わってないな~」の会話から始まり・・(傍からみたら絶対学生には見えないのに・・・(笑))
お互い産婦人科の開業をしていることから、話は弾んだらしい。
そこで、話になるのは世間の産婦人科医不足、助産師不足の話。
四国のほうでも産婦人科医は減る一方だそうだ。
その先生も、ずっと一生産婦人科をやっていく自信はない、もちろん、子供に今の産婦人科医院を継承してほしいとも思わない、との話だった。
医学部を卒業しても、産婦人科希望の医師はゼロという大学も多く、
このままだと、5年後には産婦人科(お産をする医師)はさらに、3割は減るという予測だそうだ。
助産師も、どこも、不足状態。
細田クリニックに来られる経産婦さんに、前回のお産の状況を知るため、上のお子さんの母子健康手帳を持ってきていただいている。その、お産の状況を記入するページに、医師の名前はあっても、助産師の名前が書いてあることは、半数以下である。・・ということは、助産師がその場にいないということだ。法律上、お産は産科医あるいは助産師がいれば、できるわけであるが、お産直前まで看護師が観察し、お産になれば医師が来るという状況なのであろう。だから、看護師の中でも、産科だけは嫌・・と、特殊な科に思う人が増えてきている。

こうなったら、5年先、10年先、そして、今、生まれた、子供たちがお産する頃、どんな、環境になっているのであろうか。
今存在している産婦人科が残っているとは保証できない。減るであろう。
京都市近辺でも、入院施設を閉鎖する、お産の予約を制限するという病院を、この1年で、3~4施設はある。閉鎖・お産制限すれば、回りの産婦人科は、さらに忙しくなる悪状況。
私の知っているお産をされていた先生が、一人二人とお産をしない分野にいかれる。何で?と思ってしまうが、昼夜24時間365日拘束となれば、仕方ないのかもしれない・・。
わかっていても、どうもできない現状・・・・。もどかしい・・・・・。
そんな中、あえて開業し、自ら24時間365日拘束の産婦人科に突っ込んでいった院長と私。
やるしかない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
                                   eri.hosoda