数日前、スタッフの一人が誕生日を迎えた。
「ね~いくつになったの?」
何気なく、軽く聞いてみた。
「23です~」
すんなり、何のためらいもなく、満面の笑顔で答えてくれた。
23才か・・・・・・・・・。はあ~、懐かしい年頃だ。
いっしょにいた、もう一人のスタッフは
「若いですよね。だって、彼女は、阪神大震災のとき、まだ小学生だったんですよ。私なんて、もう、高校生でしたよ。」
と言った。
さらに、ショックであった。私は、もう、バリバリ社会人だった。
こんなに、年の差があるのに、いっしょに働いている。
彼女たちは、なんと思っているかはわからないが、私はこんな若い人たちと働けることがすごくうれしい。というか、あまり、年を意識していない。
年令が違うと、考え方が違うし、物の見方も違ってくる。
でも、無理して合わせようとしてはいないし、自然に会話している。
若い人たちに教えてもらうこともたくさんある。
それに、若いっていいなあ、と感じることも多々ある。
第一に体力。今じゃ徹夜すれば、顔や肌に出るし、機嫌も悪くなる。立ってることすらできなくなる。
20台前半のときは、徹夜で次の日も仕事に、夜も予定が・・・という日もあった。
眠くても、それができた時代だった。
若い時代を大切にいろんな経験をしてほしい。
仕事も、いろんな遊びも、たくさんの恋愛も、いろいろな旅行も・・・・・。
何年かして、23才の彼女も、私の年令になったとき、
「私の誕生日にこんな話をしたなあ、やっぱり、あの頃は、若かったな。」
と思い出してくれるだろう。そして、今日、生まれたばかりの赤ちゃんが大人になった姿を前に、彼女は、同じように、話をするのだろう。
ん??・・・?
今日、生まれた赤ちゃんが今の私の年になったときは、私はもう、おばあさんどころか、この世にいない人だろう。
そのとき、クリニックはどういう形になっているだろうか。
まったく、未知の世界だけど、いい形で残っているよう期待するために、今いっしょにいる若い世代の仲間を大切にしよう。
そのためにも、いい、おばちゃん(すでに、おばちゃん?)、いい、おばあちゃんになる努力をしよう。 eri.hosoda