息つく間もなく、あわただしく過ぎていった6月。
お産、予定の帝王切開、緊急の帝王切開、母体搬送、、、
昼夜関係なく、平日休日問わず、ありました。
本当にハードで、寝る前には無意識に、
「日々修行!」とつぶやく院長と
「いつまで続くこの修行」とつぶやく私でした。
でも、風邪もひかず、スタッフ誰一人、健康を害せず、
働いてくれたこと、感謝です。
そんな過酷な日々の中、
新生児蘇生法の認定の講義と試験をスタッフとともに受けました。
スタッフの紹介で、大病院の師長さん自らクリニックに来ていただき、
楽しい講義、わかりやすい説明をしていただくことができました。
もちろん、スタッフも院長も、現場(分娩室)では、
目の前に蘇生が必要な新生児がいる症例に関しては、
体が動き、実践しています。
慌てるし、うわぁ・・!と緊張感が全身を襲いますが、
どんな状況でも、実践しなくてはいけないのが、国家資格だと、自覚しています。
とくに、院長は、総合病院の医長時代には(若かりし頃)、お産をしつつ、状態の悪い新生児の蘇生も自ら行う、という古い時代に生きてきたので、新生児の蘇生は、数えられないほど、やってきた過去があります。
でも、改めて認定試験という、理論の復讐や確認を兼ねて、
スタッフと講義を受けました。
数日前から、みんな新生児蘇生のテキストを片手に、少しでも時間があれば、開いて覚えようとしたものの、前述したように、かなり、忙しい勤務状況で、テキストを開くことすらできない毎日。
そうして、講義の日を迎えました。
ドキドキしながら、一番最初にプレテスト。
緊張感のまま、講義に入り、一応は現場で知ってはいることなのですが、
文字や数字を講義として聞くと(?)マークーが頭の中に。
それでも、フンフンとうなずき、
頭の中に入っているのか、どうか、、、
不安なまま、実践の時間となりました。
2つグループに分かれて、テーマをいただき、実践をします。
分娩の様子、生まれてきた新生児の呼吸状態、色、心臓の動き、など、
設定を聞き、体に覚えさせること、1時間ほど。
講義していただく先生が、どこがポイントか、わかりやすくヒントを下さったり、
大切なところを何度も唱えてくださったりで、助かりました。
実際、お産の現場で、鬼気迫る状況では、笑顔など誰もありませんし、必死です。
スタッフ間の声も違います。動きも違います。
数秒単位で、変わっていく新生児の状態なら、
私たちも数秒単位でアセスメントできなければなりません。
慌てながら、冷静さも必要で、行動も伴い、声も掛け合い、
そして、人として、祈りながら、、、、、
蘇生することが全てです。
その現場を再現しながらも、講義では、、、、、人形相手。
みんな、人形相手だと、やや甘いところと、周りに人がいる安心感と
・・・・で、こんな写真の状況です。
なぜか、院長と私の蘇生光景が写真に!
((私、にやけてるやん!真剣じゃないみたいに見えるやん!))
と、スタッフにこの写真以外ないの?と問いましたが、
結局、この写真のみ・・。笑ってますが、まじに必死です。
このあとすぐに、本テスト。
久しぶりの、カリカリ鉛筆の音とページをめくる音の中、受験しました。
余談(私が、問題をちょうど半分くらいやっている頃に、
院長は全部終了したようで、鉛筆を机に置く音が聞こえました。
腹が立つやら、焦るやら・・・。
さらに、見直しすらしていない雰囲気。
そりゃ、院長はわかっていて当然なのですが・・・・。)
そして、数日後、受講スタッフ全員、合格しました。
講義の後も、講義で知ったことを会話したり、
うちのクリニックでは、ここはこうで、こうしよう、とか、
こういう場合はこうだよね、とか、
すごく、前向きなみんな。かっこいいみんなです。
さらに、この日以外に、ステップアップしたコースの合格者が2名います。
自ら、受講のため他病院に行き、勉強して合格して、、、、すごい!
基本、認定試験を受けていなくとも、実践でできることが当然です。
が、ほとんど日常では、蘇生が必要な新生児の出生はありません。
だから、いざ、蘇生が必要!という時のために、
日ごろから、蘇生のイメージをお互いに口に出すことが必要なのかな?
と思います。
貴重な1日でした。
お忙しい中、講義をしてくださった、M師長さん。
本当にありがとうございました。すごく、わかりやすかったです。
eri.hosoda