細田クリニックのひとりごと

サザエさん

先日の日曜日、ふと、サザエさんが見たくなりました。

あるママと話していて、

「うちの子、わかめちゃんににてるでしょ?」って言われ、

「そう?似てる?」「みんな赤ちゃんは似てるかも(笑)」

という会話をしたので、急にサザエさんを見ようかな!と思ったのかもしれません。

子どもたちが小さいころは、あたりまえに日曜日の6時半はサザエさんでした。

もちろん、私が子どもだった頃も。

(あのテーマ曲を聞くと明日から学校だーーーと、若干現実に引き戻される、切なさもありましたけど。)

でも、いつの日にかサザエさんを見なくなっていたんですよね。

で、何年かぶりに見るサザエさん。

何も変わってませんでした。

着物を着ている波平さんフネさん。

ご飯を食べる時は家族全員、しかも正座。

わかめちゃんカット。

たらちゃんの2頭身。

ダイヤル式の黒電話。

その下にある電話帳。

勝手口から入る三河谷さん。

廊下を走る子どもたち。

そして、エンディングの曲とともに、家族が並んでおうちに入り、小さいおうちがビヨーンビヨーンと伸びる。

昔のまんま。

昭和そのものがそのまま残っています。

変わったところは、昔は東芝だけのコマーシャルでしたが、今は、他社も加わっている、てところ。

それから、一番変わったのは、私たちの子どものころは、一番最後の最後に、サザエさんが食べ物を投げて口でキャッチして飲み込む「ンガ、ン、ン」という声でした。

今は、サザエさんと視聴者とのじゃんけんです。

(食べ物を投げて食べると窒息する恐れがある、行儀が悪い、とのことで、

じゃんけんになったと聞いたことがあります。)

 

すべて、サザエさん、いいなあ、と思います。

今のちびっこたち、この昭和の時代を知らないから、このサザエさんがどう映っているのでしょう。何を思うでしょう。

見てないのでしょうかね。

でも、見せてあげてほしいなあ・・・・。

何年かぶりにサザエさんを見て、昔の家族ってこんなんだよな・・と思いました

良いも悪いも、ほのぼのします。

私たち人は、

夢を追うのも、人を好きになるのも、

子どものころ、全部「自分のため」でした。

それが、成長とともに、というか、大人になる中で、

「人のため」になってきます。

サザエさんの家族で、大人と子どもの違い、役割、昔は見えなかった深いものが見えた気がします。

自分のために生きる子どもたち・・・から、人のために生きる大人たち・・・

家族の中で作り上げられていたんですね。

サザエさんを見て、大人の視線で見入ってしまいました。

なんだか、今の時代に置き換えるには難しいですけれど。

 

私は、まだまだ、人のため・・・になれない大人だだなあ。

早く(遅いか?!)、私も、人のためになれる、大人にならねば(笑)

eri.hosoda