細田クリニックのひとりごと

コウノドリ

数日前から、めっきり涼しくなりました。
朝晩は、エアコンOFFでも、過ごせるようになり、このまま秋になればいいなあと、期待したりもしますが、まだまだ、何日かは、「暑いなあ・・」と思う日があることでしょう。
油断せず、風邪などひかないように気を付けないといけませんね。

さて、近々、産婦人科医が主人公のドラマ「コウノドリ」がはじまります。
主人公(綾野 剛)は産婦人科医であり、ある時は、ピアニストである、という設定の中、リアルな産科医療の現場を描いてくれる、というドラマです。
産科の決して大げさではない、リアルな産科医療の現場を描き、妊娠・出産には、さまざまなリスクや危険があり、元気に生まれてくることは奇跡の連続であること、「命」の現場では、医療者としてさまざまな葛藤があること、などの人気漫画。それがドラマ化されると、どうなるか、楽しみでもあります。
過去、いろんな医療系のドラマがありました。それらを見て、おそらく多くの医療関係者が同じことを感じているのでは?(笑)、と思います。
屋上のフェンスにもたれながら、缶コーヒー飲み、医師と看護師が語らうシーン、ありえない!!
急患です!とか、状態が悪化した!という電話で、長い廊下を医師が走り続けること、ありえない!!しかも、ピンヒール10センチもあるパンプスで走るなんて見たことない!!
一人の医師が、今日は脳外科のオペ、次の日は婦人科のオペ、並行して整形外科のオペ、ありえない!!
大学病院で、「今日は婦人科のドクター全員学会で、誰もいません!」という設定、ありえない!!
ナース、ひざ上20センチの白衣、ありえない!!
・・・・・などなど、ありえないことだらけのドラマは見たくありません。
コウノドリ、評判では、リアル性を強くするために、医療現場での取材はかなり深くされているとのこと。
決して、美化することなく、産婦人科の中身を見てもらい、そして、命は簡単に生まれるものではないこと、変わりはないこと、妊娠も出産も奇跡であること、みんながおめでとうだけではないこと、産婦人科で働く医師、看護師、助産師はどんな思いで日々仕事しているのか、その思いをドラマで充分アピールしてほしいなあ、と思います。
大人も子供も、これから出産しようとされる方も、妊娠したくない方も、妊娠できない方も、男性も、いろんな人に少しでもわかってほしい、見てほしい産婦人科。
このドラマが何らかの影響を受けてくれることをすごくすごく期待します。

・追伸・
院長さっそく、コウノドリのコミック、買ってきました。入り込むのは構いませんが、自分を綾野剛にだぶらせることだけはやめてほしいです。綾野剛に、大変大変、失礼ですもん(笑)
eri.hosoda