つい先日、玄関の受付で、受付スタッフと話をしている親子が見えた。
「あ、○○さんだ。」
近づいて声をかけようと思ったが、何だか、ベビーカーに乗ってる赤ちゃんが違うように思う。
「ん?あんなに大きくないはず・・・。○○さんではないのかな?」
と思ったが、側まで行くと間違いもなく○○さん。
声をかけ、話しを聞くと、入院されている患者様とお友達でお見舞いに来たとのこと。
ベビーカーに目をやる。
もしかして・・・・。
「そうですよ~。こんなに大きくなりました。」
と言いながら、すぐにベビーカーから、降ろして抱っこさせてくれ、
「お世話になったよね。こんなに大きくなりましたよって。」と満面の笑顔で子供に語りかけてくれた。
ほんとに大きくなっている。
お母さんは、一ヶ月健診の頃とほとんど変わっていないのに、赤ちゃんは全く変わってしまい、成長している。首もしっかり据わっている。表情もある。
びっくりした。おっぱいだけのんでいた赤ちゃんが、もう、目をみてくれる。
赤ちゃんの雰囲気ではなくこどもの表情。
こんなに成長するんだ。すごい・・。かわいい・・。うれしい・・。
いろんな形容詞が頭にめぐった。
一生懸命おっぱいをあげているお母さんと赤ちゃん、退院する日のお母さんと赤ちゃん、一ヶ月健診のお母さんと赤ちゃん、その姿が印象深く覚えている。
人ってこんなに成長するんだ。当たり前だけど、すごく実感した。
何だか、すごくうれしくって、そのままギュッと抱いていたかった。
「何なの?このおばちゃん、何でこんなにきつく抱くの?」
きっと私の手に抱かれて、この子はそう思っていただろう。
eri.hosoda