細田クリニックのひとりごと

ある1日

昨日、14日、知人を通じて、とある方のミニライブへ行って来ました。
知人の方は、クリニックを開業するに当たり、お世話になった方で、音楽家であり、会社経営者であり、母であり、日本を飛び回っていらっしゃる方。
その方の人脈から、今回のミニライブのお誘いを受けました。
その方も、チャゲ&飛鳥の飛鳥さんや、福山雅治さん、などなどと深いお知り合い関係。
そこから、の繋がりでしょう。
昨日のライブのメインは、井上艦さん。
井上艦(いのうえ・あきら)さんは、すごく有名な方です。
現在は、福山雅治さんの音楽プロデューサー・アレンジャー・プレーヤー、過去には、ピンクレディーや佐野元春さん、本田美奈子さん、杏里さん、などなど、だれが聞いても知っているアーチストの音楽監督、アレンジャーをなさっていました。何年か前、福山雅治さんのバックで、キーボードを奏でておられる姿をテレビで見たことがあります。
最近では、テレビ番組「泣くな、はらちゃん」(長瀬智也・主演)の音楽全般のプロデュース監督をされていらっしゃって、「僕の劇中歌サウンドトラックが、着うた1位になったんだよ!」と井上さん、語っておられました。

井上さんとお話したとき、「今井美樹がね・・」とか、「福山がさ・・」とか、「(アルフィーの)高見沢なんかさ・・」と、テレビの中の人のことを至近距離50cmの距離で語ってくださって、田舎者、ミーハーの私&院長は、ドキドキしてしまいました。
こんな井上さんが、小さなカフェで少人数のお客さんを前にライブをされたのです。
趣旨は、鳥の歌(http://thesongofbirds.com/)。
人間、生があったら死があります。産婦人科に携わる者は、そのスタートに立ち会う仕事ですが、
もちろん、院長も看護師も助産師も、神様でもないし、魔術も使えないし、占い師でもありません。
生まれてくる命の色、深さ、形、長さは、わかりません。単なるその命を迎える場面に立ち会う仕事。
でも、どんな命であっても、大切にしなくてはいけない、それは、産婦人科を通り越して、みんなが感じないといけないこと。そんな思いを鳥の歌(カザルス地方の民謡)を歌い、聞き、奏でることによって広めていこう・・というライブでした。
言葉では、難しいし、まだまだ井上さんが発せられていることを理解していないですし、理想を語るには、私なんて、みみっちい存在ですが、ライブの中で涙が自然にあふれ出て、どうしようもなく一人の人間としての無力さを感じました。
患者さまと私、患者様とスタッフ、患者さまと院長、スタッフと私、スタッフと院長、スタッフ同士、私と子供、私と院長、・・・・・など、言い出したら切がない繋がり。すべて、人・命あってのことです。

医療者でもなく、母でも妻でもなく、一人の人としていられたライブでした。
井上艦さん、本当にありがとうございました。
(補足・井上艦さん、ご存知でない方、ネットで検索してみてください。本当に有名な方ですよ。)
井上さん