細田クリニックのひとりごと

10周年を迎えて

1か月前にも触れましたが、クリニックの10才の誕生日を迎えました。

この10年間、ハード面は大きな変化はありません。

スタッフは、10年前のオープニングから頑張ってくれているスタッフが4名います。
ずっといっしょにいてくれていることは、私たちの大きな財産、宝です。
そして、10周年を迎えられるこの時を一緒に頑張ってくれるスタッフは、家族です。
楽しいスタッフ、厳しいスタッフ、ユニークなスタッフ、院長より年上の頼れるスタッフ、子供のような年齢のスタッフ、笑顔いっぱいのスタッフ、物知りさんのスタッフ、しっかり主婦のスタッフ、新婚さんスタッフ、子育て真っ盛りのスタッフ、それぞれの個性が合わさって、今、10年を迎えられる、大切な大切なメンバーです。
そして、多くの業者さん。仕事範囲を超えて、クリニックのために動いてくださいます。
多くのお祝いのことばやお花をいただき、そして、診察に来られた患者さまからも「10周年、おめでとうございます」と声をかけてもらいました。
そのたびに、10年の重みを感じています。

また、家族にもかなり、負担を負わせたと思います。
家族より仕事!でしたので、いろいろありました。
院長も私も翌朝までクリニックの中、という日は1週間に半分以上という時もありました。
息子は受験の日も一人で起きて、一人で鍵を閉めて受験に行きました。
夜帰れない日、しかも、連絡すらできない日には、テスト前であっても息子が私たちのご飯を炊いて味噌汁を作っていてくれたこともあります。
息子の塾の先生には、お母さんがもう少し受験に真剣になってください!とまで、言われましたが「受験は本人だから!」と言い訳をし、仕事の方を優先していました。
娘との約束、何度もドタキャンしました。
すれ違いで、メールだけでの連絡、という日々もありました。
家の家事は分担させていました。それでも、たまに顔合わせれば、日頃注意できない小言で怒ってばっかりのこともありました。

わかっているけれど、クリニック優先の日々。
でも、10周年記念のパーティーの日、スタッフが密かに考えてくれ、知らないところで連絡を取ってくれて、子供たちからサプライズの手紙が届いていました。そしてスタッフが代読してくれたのです。
こんなにビックリしたことないくらい、心臓が破裂しそうなくらい驚きました。
あんなに仕事仕事で、よそ様の親より半分も手をかけてあげられなかった子供たちが、感謝している、すごく尊敬している、すごいと思う、そんな内容の手紙。
私たちの仕事中心の姿は、そう映っていたんだと思うと、涙なくは聞いていられませんでした。

それが、この10年。

この10年は走り続けてきましたが、これから先の10年はどうなるのか、という、期待と不安と、考えても仕方ないかな、といろいろな思いがあります。
もちろん、院長も私も今以上に年をとります。もちろん、年の功という言葉があるように、生きてきて得たことを活かすことはできます。関わってきた人のありがたさを感謝しながらお返しすることもできます。
でも、体力はドンドン身に染みて厳しくなってくるし・・・・。
徹夜、夜中の行き帰り、食事作れなくてコンビニで済ます、、、、、だんだん、堪えるようになってきます。
それだけでなく、患者さまのために、と思う経営、人事、経理。詳しくは差し控えますが、難しい時代になってきます。それらの不安がゼロになることは恐らくないでしょう。

でも、昨日も元気な赤ちゃんが生まれてくれました。今日明日にも生まれそうな方いらっしゃいます。
それが仕事の現場。
その現場での思いは10年前と今、変わらない思いでいます。そして、これから10年先もその思いは、色あせることなく、それどころか、濃く濃くなっていくようにも思います。

頑張ります。頑張ってくれているスタッフと頑張っているママと、頑張ります。
ありきたりな言葉、頑張る!頑張りや~!頑張るわ~!頑張ったね!
その言葉は、簡単に誰もが使い、いつでも、どんな所でも使いますが、

でも、頑張る を辞書で見ると
「困難にめげないで我慢してやり抜く。」
我慢してやり抜かないと、頑張った!とは言えないのですね。
その意味の通り、本当の頑張り、正真正銘の頑張った、そんなこれからの10年になるようにします。

eri.hosoda