月別アーカイブ: 2015年6月

お産ラッシュ

5月の末から、毎日、毎夜出産ラッシュです。
いろんな出産、いろんなママ、いろんなベビー、そして、スタッフのいろんなアイデア。
すべて、目まぐるしく動きます。 決して、教科書通りのお産なんて、1つもありません。 この人とあの人と同じ、というお産もありません。 帝王切開も吸引分娩もあります。 想定内の進み方だけでなく、想定外の進み方もあります。 そんな中、スタッフも院長も、「安全なお産」と「満足なお産」との狭間。 満足なお産イコール安全なお産、かもしれませんが、そこにたどり着くまでは、 日々、悩み、葛藤し、そして、話し合い、合図する。 スタッフ同士だけでなく、もちろん、パパやママとも話し合い、声をかけ・・・。
そうして、院長もスタッフも私も、一つ一つのお産の中で成長させてもらっている気がします。
こんなに、日本の医療が発達していても、まだまだ、妊産婦死亡がゼロにはなりません。 年間、数十人の死亡例があるわけです。 何の手も出せない不可抗力の出来事も確かにあります。どんな医療が発展していても救えない命もあります。日本一の東大や有名病院に行けば、100%命は保証されるということではないのです。それがこんなに発展している日本の、いえ、世界のお産の現状です。
連日、夜中にお産が続き、睡眠時間2~3時間が1週間ほど続く院長。
医局の冷蔵庫に並ぶ、「珉眠打破」(←商品名です)と濃い濃いエスプレッソを飲みながらの外来。
その最中に、私から院長に、こんな会話をしました。 「忙しいときほど、気を抜いたらあかんよ!どんな忙しくても、その人にとって、そのお産は自分だけなんだしね!!妊産婦死亡率がゼロにならん、ということは、明日は誰かに起こるかもしれないってことだしね~」と。 なんと鬼嫁(笑)って思われるかもしれませんけど、院長は 「わかってる~!お産で気を抜くことはない、ない!」とおっとり、いつもの口調で言葉にし、珉珉打破を飲み干していました。 決して、気を抜いて驕ってしまう院長ではありませんけど、改めて、声に出し、自分で自分の耳にいれることも必要。私にも。
スタッフは、すごい!どんなに満床で夜中にお産2件3件あっても、朝の申し送りが終わると、 きれいに終了。かっこいい~!!と思いながら「お疲れさま」と声かけます。

そろそろお産ラッシュは終わりそうな予感。
昨夜、夜中1時過ぎに帰宅した院長。
突然、 「運動不足だし、運動しなあかんわ・・・」と、つぶやいてました。
確かに・・。 昼間は、診察室と内診室の10歩くらい・・を100往復くらい。
2~3分ほどの家とクリニックの移動、しかも、自転車。
辛うじて、クリニックの中ではエレベーターはほとんど使わず、階段で昇り降りするくらい。
そりゃ、おなかも出てくるはず・・。
こんなたわいもない話をしながら、ベッドに入り、夜が明け始めたころ、またまたお産で出かけて行った院長。
その時の会話は、「今日は晴れそう・・」ですって。
eri.hosoda

6月突入

気が付けば6月。
春は、あっという間に過ぎてしまいました。
もっともっと、春を感じていたかったですが、気付けば、夏模様です。

私たちの、子供のころは、6月1日は衣替えでした。
制服も、この日を境にチェンジ。
でも、最近は、学校も会社も、5月の連休明けあたりから、クールビズと称して夏スタイルOKになっています。気候の変化が理由です。数十年の間に気候も変化していることが、衣替えという言葉でも、感じます。
すでに、夏必需品の、日焼け防止の手袋、日傘、が活躍し始めていますからね。

それから・・・
今年の6月1日からは、道路交通法改正もありました。
信号無視、酒酔い運転、携帯・音楽の、しゃべりながら、聞きながら運転、ヘッドホンで回り顧みず、聞こえず、堂々と突っ走るも、だめ!それらは、当たり前でしょ!!!って感じですが、
片手運転、歩道の運転、も、強化されるとか。
クリニックの前の五条通り、ここを自転車で車道を走りなさい・・と言われても、怖くて余計に事故の元になりそうな予感。かと思えば、ここの歩道は狭くて、歩行者と自転車の接触もよくあります。
自転車道をもっと整備して、それを徹底してから取り締まってほしいなあ・・と一市民として思います。
たとえば、クリニックから北に延びる天神川沿いの歩道も整備してほしい!クリニックにベビーカーで来られるママは冷や冷やものです。まっすぐではない上、路駐車は多し。
いろんなところに少しずつ、自転車道ができていても、そこを走っていない自転車多し。
その自転車道を歩いている人多し。
バス停が、自転車道のところにあり、危険多し。
この道、自転車は車道?歩道OK?まだまだ、標識が不完全。
これらを改善して、そして、法の強化を図ってほしいものです。

私の体験談。
短い短い5mほどの横断歩道。
その真ん中で、カバンを落とし、中身散乱。
一生懸命、拾っている間に、信号が点滅し始めました。
その横を自転車が猛スピードで通り過ぎ、軽く接触。拾ったものをまた落とし、しりもちをつきそうなくらい、不安定な私に
ある女性警察官の方が(その日は、皇室の方が京都に来られていたので、交差点に警官が立って警備中だったのです)、ピーーーーーーって笛を1回長くならし、
「そこの女性(私のこと)、信号変わりましたよ。見えないのですか?目~悪いのですか~?信号見えるでしょ!」と、大声で。
私は、さらに焦って、拾っていると
「あらあら、目が見えないだけでなく、耳も聞こえないのですか?私の言っている言葉、聞・こ・え・ま・せ・んか?」
と、さらに語尾を上げて言われたのです。
私は、目も見えます。耳も聞こえます。でも、カバンひっくり返して、かつ、自転車にはねられそうになって、この状況です、わかってくださいよ~!と、こころの中で泣いていました。
赤信号で、渡ったわけではありません。わざと、カバン落としたんじゃないです。それを拾っていたら、点滅になって、さらに、自転車にひかれそうになって・・・。
私、言い訳もせず、無言で立ち去りました。悔しかったし、悲しかったし、腹も立ったし。
それに、本当に目や耳が不自由な人だったら、どうするの!という、憤りも感じたのです。

私の横を横切った、そういう自転車こそ、その笛使って止めて、取り締まってほしいものです。

道路交通法改正で、思い出した、できごとでした。

先週は、1日6人出産の日がありました。
昨日も、4人の赤ちゃん誕生。
あわただしい日々で暑さまぎれる6月、スタートです!!!
eri.hosoda