診察室にある超音波装置、内診室にある超音波装置。
開業以来、毎日毎日、ONにしない日はないくらい活動していました。
現在の医療で超音波は不可欠なもの。
昭和の時代には、出産予定日などは、最終の月経から算定することがほとんどで、生理不順の方の場合、
あてにならに出産予定日になっていました。
今では、経膣超音波を使い、まだ、1cmほどの赤ちゃんのサイズから計算するため、大きなズレがなく、出産予定日が決められます。
婦人科疾患の場合も同じ。子宮筋腫なんかは、触診でサイズを確認したものです。
そうした時代があって、少しずつ、MRIやCTも普及し、外来にも超音波装置が当たり前のように置かれる時代になってきたわけです。
でも、高度な超音波装置であっても、万力でないこともあります。
ガスがたまって超音波が反射してその奥が見えなかったり、妊娠後期の子宮の裏側なんかは超音波が届かず見にくかったり。臓器によっては、超音波ではわかりにくい部位もあり、膵臓なんかは全体像はとらえにくい・・ということがあります。
さて、クリニックの超音波装置。
開業以来、機種変更なしで頑張っていましたが、故障が発生した時に、修理不能と言われました。つまり、故障発生となったとき、数日、場合によって1~2週間超音波なしの外来。
それは、たちまち困るであろうこと想定で、新しい機械に買い替えました。
見た目もスタイリッシュになりました。
3D4Dの画像も以前より、クリアな画像になりました。胎児診断もレベルアップします。(あっ、院長の技術と腕にかかっているのですが)
機械の作動の際に発する熱もかなりましになり、診察室の温度調整がやりやすくなるのでは?と思います。
今どきVHSのビデオ録画!?を行ってましたが、USBで保存することができるようになりました。
何分、高価な購入。大切に使い、かつ、さらに活躍してくれることを期待する超音波装置です。
こうして、開業したころより、少しずつ変わっていくクリニック。
変えたくなくても、変えないといけない現状があったり、逆に、変えたいけれど変えられない現状があったり。仕方ないなあ・・と思うことあったりもします。
それと平行に、機械や物だけでなく、いろんな気持ちやモチベーションはどうなのか、考えてみたり・・。
気持ちやモチベーションを180度変えることはないけれど、数えられない場面、多くの人、あらゆる環境、いくつかの立場、の中で、変化してきているかもしれません。
私も院長もスタッフも患者様も、人です。物ではなく、感情があり、言葉があり、とらえ方が違い、動き、表情があり。
超音波装置もすごく高価であっても、感情はありません、言葉を発しません、私たちは破棄と思っても捨てないで欲しい・・と超音波は感じているかもしれません。
そこが、人と違うところ。
私たち人の気持ちやモチベーションも、いい風に変化、更新できればいいのですが・・。
新しい超音波装置を見ると、古い超音波装置の姿を忘れつつあります。
そんな自分に気づき、嫌だな・・・・と感慨深げに思ってしまいました。
100年前に超音波で体の中を見ることなんて、想像すらしていなかったのだから、これから100年先には、体の中だけでなく、気持ちを映し出す装置が普及しているかも!!!!
eri.hosoda