年別アーカイブ: 2014年

新旧交代

診察室にある超音波装置、内診室にある超音波装置。
開業以来、毎日毎日、ONにしない日はないくらい活動していました。

現在の医療で超音波は不可欠なもの。
昭和の時代には、出産予定日などは、最終の月経から算定することがほとんどで、生理不順の方の場合、
あてにならに出産予定日になっていました。
今では、経膣超音波を使い、まだ、1cmほどの赤ちゃんのサイズから計算するため、大きなズレがなく、出産予定日が決められます。
婦人科疾患の場合も同じ。子宮筋腫なんかは、触診でサイズを確認したものです。
そうした時代があって、少しずつ、MRIやCTも普及し、外来にも超音波装置が当たり前のように置かれる時代になってきたわけです。
でも、高度な超音波装置であっても、万力でないこともあります。
ガスがたまって超音波が反射してその奥が見えなかったり、妊娠後期の子宮の裏側なんかは超音波が届かず見にくかったり。臓器によっては、超音波ではわかりにくい部位もあり、膵臓なんかは全体像はとらえにくい・・ということがあります。

さて、クリニックの超音波装置。
開業以来、機種変更なしで頑張っていましたが、故障が発生した時に、修理不能と言われました。つまり、故障発生となったとき、数日、場合によって1~2週間超音波なしの外来。
それは、たちまち困るであろうこと想定で、新しい機械に買い替えました。
見た目もスタイリッシュになりました。
3D4Dの画像も以前より、クリアな画像になりました。胎児診断もレベルアップします。(あっ、院長の技術と腕にかかっているのですが)
機械の作動の際に発する熱もかなりましになり、診察室の温度調整がやりやすくなるのでは?と思います。
今どきVHSのビデオ録画!?を行ってましたが、USBで保存することができるようになりました。

何分、高価な購入。大切に使い、かつ、さらに活躍してくれることを期待する超音波装置です。

こうして、開業したころより、少しずつ変わっていくクリニック。
変えたくなくても、変えないといけない現状があったり、逆に、変えたいけれど変えられない現状があったり。仕方ないなあ・・と思うことあったりもします。
それと平行に、機械や物だけでなく、いろんな気持ちやモチベーションはどうなのか、考えてみたり・・。
気持ちやモチベーションを180度変えることはないけれど、数えられない場面、多くの人、あらゆる環境、いくつかの立場、の中で、変化してきているかもしれません。
私も院長もスタッフも患者様も、人です。物ではなく、感情があり、言葉があり、とらえ方が違い、動き、表情があり。
超音波装置もすごく高価であっても、感情はありません、言葉を発しません、私たちは破棄と思っても捨てないで欲しい・・と超音波は感じているかもしれません。
そこが、人と違うところ。
私たち人の気持ちやモチベーションも、いい風に変化、更新できればいいのですが・・。
新しい超音波装置を見ると、古い超音波装置の姿を忘れつつあります。
そんな自分に気づき、嫌だな・・・・と感慨深げに思ってしまいました。
100年前に超音波で体の中を見ることなんて、想像すらしていなかったのだから、これから100年先には、体の中だけでなく、気持ちを映し出す装置が普及しているかも!!!!
eri.hosoda

バレンタイン

世の中の男の方にとったら、嫌な日であるかもしれない2月14日。
義理チョコを心のどこかで期待している一般男性陣が多いことは、週刊誌でも情報番組でもあからさまになっていない。照れだろうか・・、見栄だろうか・・(笑)
さて、院長も愛するスタッフからチョコを頂きました。
13日の夜は2つの出産があり、小刻み睡眠であり、夜が明けたその日が14日でバレンタインであることは、全く忘れていた様子。
お昼すぎ、勤務しているスタッフ全員が院長の傍らへ。
そして、頂いたチョコをお披露目し、その日の勤務者と記念撮影。
いつもの光景ながら、ありがたく、幸せに感じる院長です。
今年のチョコの味は・・・。
(私の口から語るのも、変ですが、みんな公認ですので・・。)
ちょこ

白いところがチョコで、その上に金粉が置かれています。
スプーンも付いていて、チョコが入れられている器は升をあしらってあって。
味は・・・・・・・・・。
びっくり・・・・・・・・・・・・・・・。
スプーンですくい、口に入れると、チーズケーキとホワイトチョコの味がして、それらが自然に溶けるその後に、日本酒の味がプワ~ンと広がるのです。絶妙な味で、しかも、一番おいしいチーズケーキと一番人気のホワイトチョコと、嫌みの全くない日本酒の香りとその香りが口に広がるタイミング!
私が全部食べてしまいそうなおいしさでした。
もちろん「半分食べていいよ」という院長でしたが、気付いたら私の口には4分の1、残り4分の3は院長の口に溶けて行きました。
でも、これだけは文句は言えません。院長の頂き物ですから。
毎年、義理チョコではないスタッフからのチョコをかみしめています。
14日、クリニックから自宅まで数分の距離を雪の為、歩きで帰宅してきた院長。
数人のサラリーマンとすれ違ったようですが、帰ってくるなり
「チョコが入っていそうな紙袋をいくつか提げてる人もいれば、1つも持ってない人もいたわ!!」と院長。
「僕はチャンとこれもらったよ!」とばかりに、紙袋をわかりやすく手に持ち、見知らぬサラリーマンに対抗するように帰ってきたようです。
家でも、毎年ながら、息子にこのチョコを自慢し、息子のノーゲットの様子をフォローすることもなく、男の勲章かのようにスプーンを進める院長。
うれしいうれしいハッピーバレンタインな14日でした。
eri.hosoda

雑感

もう2月!
お正月が終わったところ、と思っていたのに、もう2月になっていました。
2月は28日で終了。これまた、早く感じてしまうのでしょうか。

いくつか思うことを書き記します。

先日、テレビでおれおれ詐欺のニュースを特集していました。
こんなに、話題になっていても、つい騙されてしまう・・、わかってても騙されてしまう・・。
それが、おれおれ詐欺なんでしょうけど・・。
我が家にも、数年前、かかってきました。まだ、主人が市立病院に勤務していた時のことです。
犯人「すいません、弁護士の〇〇と申します。あの、ご主人様が手術のミスを犯されまして、今、市立病院の院長先生から依頼を受けました。公立病院なので、公にしたくないので、示談にしたいようです。つまり、費用が掛かってくるので、その件で、お話したいのですが・・。」
その会話だけで、私は、「ひゃー、うちにもおれおれ詐欺かかってきた!!!!」と直感!
おれおれ詐欺は息子や孫からかかってくることを総称していますが、振り込み詐欺も同じです。
私「え?いや~ん、どうしましょ。(←わざと慌てたふり)院長先生(市立の)に代わってください。私も、院長先生を存じてますので(←本当に知っていました)、直接お話ししたいです。」
犯人「、あっっっ、今ぁぁぁ、院長先生は席を外さっれっ・・ていまして・・」
私「そうですか。でも、私と話すより、今日主人は年休で休みをとっています。主人に代わりますね。・・・・ちょっと~病院からの弁護士さんから電話!!!!手術ミスしたのぉ??」と誰もいない2階に向かって、大きな声で主人を呼ぶ私。もちろん、主人は、仕事に行っており、家にはいません。私の一人芝居。
その瞬間に電話はガチャンと切れました。
あとで家族に話して、大笑いでしたが、役者をした私でも手は震えてました。
これが、何か月も話していない孫や息子の件だと、あわててしまう人がいてもおかしくないなあ・・と常日頃思っています。

インフルエンザが、大流行です。
京都は、いつも、国内で流行っている感染症は下火傾向ですむことが多いのですが、今年のインフルは違います。
連日、インフルの症状の患者さん、妊婦さんから電話がかかってきます。
どうか、お子さんがインフルの方、お子さん連れでのご来院はご遠慮ください。時々いらっしゃるのです・・。
どうか、咳、熱の症状の方、インフルでなくても、マスクを着用してください。マスク、コンビニでも売ってます・・。
どうか、症状がインフル?という方、直接来られるのではなく、まず、電話でご確認してください。
どうか、症状がインフル?風邪?の方、面会をご遠慮ください。ママさんは、産後は抵抗力落ちてます・・、ましてや赤ちゃんも・・。
どうか、うがい、手洗いを徹底してください。基本です・・。
きっと、ピークは今だと思いますが、もう少しの間、ご協力お願いします。

妊婦になったスタッフがお産しました。
毎日、2時間の散歩、体重管理、ほぼ合格で出産。みごとに、安産。
しかも、陣痛開始の21時ころ「明け方に出産しますよ!絶対に!」と宣言し、バッチリその予想通り、朝、5時32分男の子出産!!でした。
おめでとう!!本当にいいお産でしたよ!!
eri.hosoda

新年

2014年がスタートしました。
今年もよろしく願いします。
この1年も無事、過ごせますように・・。

お正月はたまたま、出産がなく、穏やかなクリニックで年を明けたのですが・・・。
4日からスタートした外来。本当に満員電車のようで、待合室にプラス10個以上の椅子を補充したのですが、それでも、パパさんやお子ちゃまたちは、待合室でウロウロしていただく状態。
診察にお呼びする私たちの声も、人の壁で揉み消されてしまっていました。
6日の夜診くらいまでは、本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

出産も、お正月は赤ちゃんもお腹の中でのんびりしていたかったのか、三が日が終わったと同時に
「おめでとう」の連続です。

たくさんの年賀状もいただきました。
ついこの前、出産じゃなかったっけ?と思うけど、つかまり立ちしている赤ちゃんの写真付きの年賀状や
今年は幼稚園の年長です!と書かれていて、ビックリの年賀状などなど。
休憩中に見させていただき、みんなで話に花咲きました。
今年の年賀状で思ったこと。
細田クリニックに32週あたりまで通われていて、そのあと、関東や北陸、九州、東北、全国あちこちに里帰りされたママさんからの年賀状が多かったのです。最後の妊婦健診では、「里に帰っても頑張って!」とエールを送り終了ですが、その方々は、出産だけでなく検診時の一コマ一コマも覚えていてくださったのだなあ・・と、うれしく思いました。
どれも、うれしいお写真付き年賀状でした。

院長と私も、初詣に。
2日の昼から出かけたのですが、すごい人!お賽銭入れる前、人にもまれました。
松尾大社はクリニックのあたりの氏神さんなので、しっかり!たくさん!お願いしました。
(余談ですが、最近、初詣の神社では、混乱を避けるため、ガランガランとならす鈴?は取り外されているのですね)
松尾大社の境内では、何人ものママさんに出会いました。
1か月前に3人目さんを帝王切開で出産されたママさん。というか、1人目さんからのお知り合いなので人ごみの中、パパさんと最初に目が合い「あ~!!おめでとうございま~す!」と言った後、その後ろに、ママさんとお兄ちゃんお姉ちゃん。さすがに生まれて1か月の赤ちゃんはお留守番でしたけど・・。
クリニックでのお産1000人目さんのご家族にも会いました。赤ちゃんだったのに(そりゃそうだけど)、屋台のたい焼き(だったかな?)をおいしそうに食べていて・・。
あの時の赤ちゃんが、こんなに大きくなってる!!!!と、感動!
クリニックから松尾大社まで歩いて35分。ノンストップで早足で歩こうと決めていたので、汗が出るくらい頑張りました。帰りの後半10分は少々無言になった二人でしたが(笑)
歩いている間も、何人ものママさんやちびっこちゃんに会いました。

こうして迎えた2014年。
何があるでしょうか?
うれしいこと、たのしいこと、たくさんあってほしいです。家族にも、スタッフにも、患者さまにも。
でも、つらいこと、かなしいこと、いやなこと、あるかもしれません。でも、避けて通れないなら、仕方ない。みんなで頑張って、みんなで過ごしていくしかないのでしょう。
なかなか難しいですけど、生きているだけで感謝できる自分になれるよう、日々大切に過ごしたいと思います。
そうしたら、まだまだ、未熟な自分から、少しは大人になれるような気がするのですが・・・2014年。
eri.hosoda