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2010年

明けましておめでとうございます。
今年もたくさんの方々とお会いできること、たくさんの元気な赤ちゃんが生まれて来てくれることを願います。

今年の年越しは、クリニックの中で迎えました。
31日は、朝から、未分娩の方が3人いらっしゃって、かつ、1部の外来の方が来られたのです。スタッフは まるで年越しソバに追われる31日のおそば屋さんの状態。
私も少しお手伝い・・の気持ちが、結局、気づいたら元旦の朝8時。(ぶっちゃけの話、31日お風呂に入れませんでした、すいません。)
31日の17時にお一人、23時52分!!にお一人、元旦の午前中にお一人。元気に生まれてきてくれました。大変なお産もあったけれど、みんな第一声におぎゃーと泣いてくれて、そして、お父さん、お母さんの涙を見て、やっと元旦のお昼にほっとした気分になれました。
さて、我が家は・・というと、年末年始の雰囲気は全くなし。
今年は たくさん料理を作ろう・・と数日前に材料だけ買ったけれど、冷蔵庫にそのままで年を越してしまいました。掃除も、はっきり言って…適当。
でも、これが産婦人科の宿命。しかも、夫婦で拘束状態となれば、こんなんでいいの!!何で私は仕事がどんくさいの!!と自分が嫌になってしまうときもあった2009年でした。どんどんお産を扱う産婦人科がなくなって、外来だけの産婦人科になっていく現実。その意味は、残されている産婦人科の私たちが一番理解しているものです。
でも、救われる一瞬があるからこそやっていられるのです。
それは、一緒の環境にいる、スタッフとのやりとり。ちゃんとした話もしますが、しょうーもない話をしたり、まるで主婦まるだし!の井戸端会議状態の話をしたり。私なりの、不満や愚痴を聞いてもらって、スタッフみんなが、受け皿になってくれています。
それから、全く家事ができないときであっても院長がほとんど家事を助けてくれること。そして、どんな家庭環境であっても子どもたちは不満を一切言わないこと。(いない方が怒られなくて済むしね(笑))
家族に理解がなかったら、絶対にできない仕事です。31日の大みそか、数日すれ違いで会ってない娘から、「年越しの日までお疲れ様・・がんばれ・・」と、激励のメール。いつも、怒ってばかり怒られてばかりの親子でも、こういうメールをもらうと救われます。面と向かっては、言えないでしょうから・・。
そして、何といっても、元気な赤ちゃんが生まれてきてくれること、それは、数えられない数のお産に携わってきても、その度嬉しいことです。
元旦の午前中に生まれてきてくれた赤ちゃんのお父さん。そのお父さんの涙に、こちらも涙をもらいました。赤ちゃんもお母さんも、お父さんも一生懸命頑張られていました。
こうして、2010年を迎えました。
今年はどんな1年が待っていることでしょうか。
明日のことどころか、数時間後のこともわからない生活ですが、毎日毎日、しっかり、心の目を研ぎ澄まして、細田クリニックの一人として過ごして行こうと思います。
                eri.hosoda