年別アーカイブ: 2009年

今年もまた

 jyosi                               
2枚の写真は 昨日の高校駅伝の様子。そのテレビ画面です。上が男子、下が女子。
右上のタイムや区間距離が書いてあるバックあたりにクリニックの姿。

冬の風物である駅伝は京都の西京極球場がスタート・ゴールになります。
その西京極球場はクリニックから2~3分のところ。選手もまだスタートしたところで、みんな、だんご状態であって、カメラも誰かをアップで撮るのではなく、かなり、引いて全体の選手軍団を捉えています。
だから、クリニックの姿が大きく映ることがあるのです。
毎年院長は、ひそかに楽しみにしています。(もちろん、映らない年もありますが・・。)
なぜなら、全国バージョンで細田クリニックが映るなんて、このときしかないのですから。                     
               dannsi
遠い親戚や友人からは「映っていたね」と連絡が来たり、まだ、クリニックに来た事のない知り合いからは「あの白い建物がそうだよね?」と電話連絡が来ます。
ある人から、「今度は白衣を着てクリニックの前に立って手を振ったらどう?」と言われました。「さすがに恥ずかしいしなあ。やめとくわ。」と答える院長。別に、そこに白衣の男性が一人立っていても、院長を知っている人は「今の先生?」と一瞬思うくらいで、全国の大多数の視聴者は、「白衣の人」と思うことなく、たとえ思っても、走者の救護員かな?くらいにしか思わないと思うのだけど・・。
クリニックに入院中の方は窓から生で観戦し、「一瞬の早さですね」と感想を話しておられました。
本当に、一瞬。走る姿は、駅伝と言っても短距離並みの速さです。そのまた、一瞬に映るクリニックの建物。
毎年、いくつかの駅伝がクリニックの前を過ぎて行きます。その合計を足しても、10秒にもならないくらい一瞬です。
遠くから里帰りだったお母さんも、駅伝を見て懐かしんでください。懐かしいクリニック前の五条、駐車場のフェンス、そして、白い建物が映ります。


eri.hosoda

ここ数日・・

この1週間、またまた赤ちゃんラッシュ。
今、お母さんのベッドが満杯状態。
そのうち、殆どの方が、入院から数時間。陣痛がはじまってからも世間でいう平均時間よりは、うんと短時間だ。
昨夜のお産の方は 陣痛が始まって2時間弱、入院されて15分で出産だった。でも、お着替えもできたし、お産の準備も何一つ欠けることなくできたし、問題なくお産できた。クリニックに来られたときの第一声が「生まれる~」で、生まれたあとの第一声が「早~」だった。いっしょについて来た上のお姉ちゃん、(当クリニックで生まれている)もパジャマで登場。本当にいい光景。お父さんは出張先から向かわれていたけど、到底間に合わず・・。
そのあと3時間後にお産になったもう一人の初産婦さんも、入院されて7時間、ご主人が仕事を終えてすぐに駆けつけられて、不思議とそこから本格的な陣痛が来て2時間で出産だった。
お産は危険と隣り合わせ。先週最終回を迎えた「ギネ」という番組を見ておられた方は、恐怖とさえ捉える光景もあったと思う。あの番組は、大げさ過ぎる表現をしてあることは間違いないし、あんな状況になる妊婦さんは数%もいない。でも、50分の番組の中に私たちの経験する10年間分くらいの出来事を集約してあるだけかも、とも感じた。
異常が予測なしに起こることもあるのが、お産。
クリニックでの毎日の中、何事もなく出産が終わり、育児が始まり、退院されることは、何より幸せなことなんだと切に思う。
そう思いつつ、ここ数日を過ごす。
いろんな会話があり、いろんな立会いがあり、いろんなお兄ちゃんお姉ちゃんに会い、いろんな形の出産があり・・、そんないろんな場面(もちろんいろんな危険を踏まえた上で)をうまくコーディネートできるスタッフがいてくれて、何があっても一生懸命の姿があって・・。
そんな環境で働ける自分は、すごく忙しく、くたくただったけれど・・何だかいい感じ・・。家族を100%後回しにし、お産=仕事に突入した私を、理解してくれている・・と勝手に信じて・・。(それって本当に勝手かも?いやいや院長が家事をかなりこなしてくれていること、家族が何も文句言わずにいてくれることには感謝してます)
さすがに、ここ数日、睡眠時間がゼロの日もあり、何年かに1回くらいしかかからない風邪を引いてしまったことに反省反省・・。スタッフのやさしい一言や会話が何よりの薬です。

            eri.hosoda

名所


turi-もう12月。早い早い・・。
外来に来られる妊娠おめでとうございます、とお伝えする方は、もう7月予定日の方。
寒い冬を越えて、春を越えて、夏本番がきて出産、という方が来ておられるのだ。
何度こんな風に時間の経過を目で見てきたことか・・。何度経験しても、早いしか感じない。
二人目さんや三人目さんを出産に来ていただく方が増えてきた中で、上のお子さんが、キッズコーナーで遊んでいたり、シールを喜んでくれたり、成長に驚くばかり。この子どもたち、この前おむつを替えてあげたよね・・や、ミルク上げたはず・・、と驚く。その分私たちも年を同じように重ねているはずなのに、年を取ると認めたくない・・という思いが、120%である。私だけでないはず。
外は、ここ数日晴天。
どこか、行きたい!!!!と思う気分。何も考えず、京都の名所やクリスマス一色の街に繰り出したい。そういう自由が欲しくて、イライラする一瞬もあるけれど、その分わずかな時間や些細なことに感動することも覚えた。
トップの写真。この紅葉は春の天神川の桜並木の秋バージョン。
真っ赤な紅葉がこんなにきれいなんだ・・と最近気付いた。
今日も、また眺めようと天神川をのぞいたら、この真っ赤な紅葉はすべて散っていた。ショックというか、残念というか、早いというか・・。
でも、三か月後のこの景色は、桜が満開になっているはず。
たった、三か月で様変わりする。桜並木を見るだけで、時間の早さを感じる。
koyou


そして、これはクリニック待合のクリスマスツリー。
夜のツリー。
真っ暗の待合に、キラキラ輝いている。
小さな小さなイルミネーション、夜は誰が見るわけでもないけれど、いい感じでクリスマスの雰囲気だ。
クリニックのあちこちに、秘かに小さなクリスマスがある。
街がきらびやかにクリスマスを演出しているけど、クリニックの中の隅々に小さなクリスマスを演出して、忙しさの中でほころんでいる。


                                 eri.hosoda

去年・・おととし・・・

久しぶりに 過去のブログを振り返った。
5回目の11月だった。
2005年の11月は オープン前の気持ち。
2006年の11月は 一周年経ってブログの本が発刊されたことの報告。
2007年の11月は 外来での出来事、院長がラブレターをもらった話。
2008年の11月は お世話になった社長さんの急死、命の重さの話。
そして、今年。大きなトピックスもないから、振り返りをしてみる。
あと、2週間ほどで、丸々4年。
いろんなことがあった。
泣いたことも何度も。
笑いすぎることはもっともっと。
そして、800人以上の赤ちゃんに出会えた。
800組以上の家族に会えた。
その800以上のお産には 800以上のエピソードがある。
お産は昔から 自然に、なるようにしかならない形態だけれども、医療がうまく加われば、危険なお産や命を落とすケースから救えることが増えた。
(注*100%助けられる・・というわけではない。どんなに的確に医師が診断し、120%医療介入を行える今の時代でも、出産や産後に命を落とすケースはゼロにはならない)
昔なら、早産しただろう、と思えるケースでも、今は、1日でも長く持たせることができる。
赤ちゃんがしんどくなり、胎児仮死になりそうだと、モニターが心拍の異常として教えてくれる。昔なら、生まれるまで赤ちゃんが元気かどうかなんてわからない。
早く赤ちゃんを出してあげなくてはいけないときは、吸引分娩や帝王切開という命を救う手段がある。昔は、それがないから、胎児死亡も多々あった。
お産は、必要な医療レベルを提供しているところであれば、どこの施設でお産しても、元気な赤ちゃんを抱ける。
そんな中、この4年間、細田クリニックに来てくださる方々の縁は、ありがたいことだし大切にしなくてはいけない。
もちろんお産された方の中には、「細田クリニックは私と合わなかったあ・・」と思っておられる方もおられると思う。あって当然。
外来も入院も、人と人の関わりだ。ことばとことばの表現しかできない。その人のため、と思ってやったこと、ことばをかけたことが心にどう響くかは、わからない。
それでも、連日、赤ちゃんが生まれてくれて、外来では、ここでお産を・・と希望されてきてくれる、「ありがとうございました・・」と、笑顔で退院してくださる。
ありがたいし、うれしいし、スタッフもイキイキがんばってくれてるし・・。
その反面、気を抜かないように、院長もスタッフも日々ここぞ!というときは、120%の力を注ぐことも忘れない。

5回目の11月ブログ。
心地よい気分で、書き込めたことに、患者さま、妊婦さま、スタッフに感謝です。
でも、決して自己満足にはならないように、肝に銘じて過ごします!!
  eri.hosoda






2つの写真を・・

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今日は、なぜか落ち着くことない1日だった。
今更・・という感じで、今日が、特別忙しかったわけではないけれども
外来の人数も多く、手伝おうと思ったけれど・・できなかった。
流産の処置が2つあったので、それくらい手伝おうと思ったけれど・・間に合わず。
10時にお産の方の入院があって、13時に分娩。今度こそ手伝おうと思ったけど・・あまりにも早いお産で間に合わず。
昼からの処置に、スタッフが介助で付いていて、まだ、食事が終わってないだろうから変わろうか?とスタッフに声をかけたところ、すでに、食べ終わっていて、「1番に食べたのでいいですよ。」と笑顔。うまく、時間配分考えて動いてくれている彼女。間抜けな私は、またまた空振り・・。


空振り続きの中、まだ、処理しなくてはいけない書類は・・山のようにある。
私の空回りばかり・・変な1日。
行動も、気持ちも、スタッフに迷惑かけてるな~と自己嫌悪・・。
なぜかな?・・
土曜日の夜、明け方まで、クリニックにいたから、疲れたのか、たった1日徹夜しただけで、心身ともガタガタの自分が情けなくも思う。
それでも、スタッフは許してくれて、たわいもない話や愚痴も聞いてくれて、仕事も手伝ってくれて感謝するとともに、自分の小ささも痛感・・。
さっき、20時に帰宅してきてからも、気分や疲れを発散する間もなく、夕飯の準備。今日は寒いし、洗濯物も全く乾かず。
今、やっと着席・・。
そして、今日の1日、反省だらけの中、嬉しいこと発見。
京都ファミリーや美容室やお店の前などに、たくさん置いてあるgo baaan (ご・ばーん)このあたりに住んでおられる方なら、目にしたことはある情報マガジン。もちろん、無料。
先日、買い物に行ったとき、1冊もらって帰ってきた。結構、近場でのお店などが特集されているので、たまに目を通す。
今日、家のテーブルの上に置いておいたら、娘が
「細田クリニック載ってたな。」と言う。
え!!!!広告なら許可が必要だし、そんな許可した記憶はない。
「どこに?」
!!!!あった、あった。
ある患者さんのインタビュー記事。左の写真、見にくいけれど、Q7のところ。
結婚のきっかけ、という特集のインタビュー。
その中で、「出産は地元で・・?」という質問で
「右京区の細田クリニックです。・・・すごくよくしていただきました」という一文。
こんなところに、細田クリニックが・・・。
お顔やお名前を勝手に記載できないのが残念。
たった1行だけれど、すごくうれしく思えて・・・。(こんな隅々まで見ていた娘にも驚き。私はグルメしか見てないから・・)
そして、もう1枚、右の写真は、先週の院長の誕生日のプレゼント。スタッフみんなから。
最近、ウオーキングを始めたし、耳が寒い、という院長の言葉からのプレゼント。
誕生日のその日の勤務の人たちが集まって手渡ししてくれた。
家に帰り、「ブランドもんやぞ」と自慢げに子供に見せる院長。
そして、翌日、当日いなかったスタッフに「どこのブランド?」と聞かれると、「えっと・・」とブランド名が出てこず、タジタジする院長。
そんな、嬉しいプレゼント。


このうれしい2つを写真に収め、今日の自分の力不足を癒した。
eri.hosoda