月別アーカイブ: 2009年12月

今年もまた

 jyosi                               
2枚の写真は 昨日の高校駅伝の様子。そのテレビ画面です。上が男子、下が女子。
右上のタイムや区間距離が書いてあるバックあたりにクリニックの姿。

冬の風物である駅伝は京都の西京極球場がスタート・ゴールになります。
その西京極球場はクリニックから2~3分のところ。選手もまだスタートしたところで、みんな、だんご状態であって、カメラも誰かをアップで撮るのではなく、かなり、引いて全体の選手軍団を捉えています。
だから、クリニックの姿が大きく映ることがあるのです。
毎年院長は、ひそかに楽しみにしています。(もちろん、映らない年もありますが・・。)
なぜなら、全国バージョンで細田クリニックが映るなんて、このときしかないのですから。                     
               dannsi
遠い親戚や友人からは「映っていたね」と連絡が来たり、まだ、クリニックに来た事のない知り合いからは「あの白い建物がそうだよね?」と電話連絡が来ます。
ある人から、「今度は白衣を着てクリニックの前に立って手を振ったらどう?」と言われました。「さすがに恥ずかしいしなあ。やめとくわ。」と答える院長。別に、そこに白衣の男性が一人立っていても、院長を知っている人は「今の先生?」と一瞬思うくらいで、全国の大多数の視聴者は、「白衣の人」と思うことなく、たとえ思っても、走者の救護員かな?くらいにしか思わないと思うのだけど・・。
クリニックに入院中の方は窓から生で観戦し、「一瞬の早さですね」と感想を話しておられました。
本当に、一瞬。走る姿は、駅伝と言っても短距離並みの速さです。そのまた、一瞬に映るクリニックの建物。
毎年、いくつかの駅伝がクリニックの前を過ぎて行きます。その合計を足しても、10秒にもならないくらい一瞬です。
遠くから里帰りだったお母さんも、駅伝を見て懐かしんでください。懐かしいクリニック前の五条、駐車場のフェンス、そして、白い建物が映ります。


eri.hosoda

ここ数日・・

この1週間、またまた赤ちゃんラッシュ。
今、お母さんのベッドが満杯状態。
そのうち、殆どの方が、入院から数時間。陣痛がはじまってからも世間でいう平均時間よりは、うんと短時間だ。
昨夜のお産の方は 陣痛が始まって2時間弱、入院されて15分で出産だった。でも、お着替えもできたし、お産の準備も何一つ欠けることなくできたし、問題なくお産できた。クリニックに来られたときの第一声が「生まれる~」で、生まれたあとの第一声が「早~」だった。いっしょについて来た上のお姉ちゃん、(当クリニックで生まれている)もパジャマで登場。本当にいい光景。お父さんは出張先から向かわれていたけど、到底間に合わず・・。
そのあと3時間後にお産になったもう一人の初産婦さんも、入院されて7時間、ご主人が仕事を終えてすぐに駆けつけられて、不思議とそこから本格的な陣痛が来て2時間で出産だった。
お産は危険と隣り合わせ。先週最終回を迎えた「ギネ」という番組を見ておられた方は、恐怖とさえ捉える光景もあったと思う。あの番組は、大げさ過ぎる表現をしてあることは間違いないし、あんな状況になる妊婦さんは数%もいない。でも、50分の番組の中に私たちの経験する10年間分くらいの出来事を集約してあるだけかも、とも感じた。
異常が予測なしに起こることもあるのが、お産。
クリニックでの毎日の中、何事もなく出産が終わり、育児が始まり、退院されることは、何より幸せなことなんだと切に思う。
そう思いつつ、ここ数日を過ごす。
いろんな会話があり、いろんな立会いがあり、いろんなお兄ちゃんお姉ちゃんに会い、いろんな形の出産があり・・、そんないろんな場面(もちろんいろんな危険を踏まえた上で)をうまくコーディネートできるスタッフがいてくれて、何があっても一生懸命の姿があって・・。
そんな環境で働ける自分は、すごく忙しく、くたくただったけれど・・何だかいい感じ・・。家族を100%後回しにし、お産=仕事に突入した私を、理解してくれている・・と勝手に信じて・・。(それって本当に勝手かも?いやいや院長が家事をかなりこなしてくれていること、家族が何も文句言わずにいてくれることには感謝してます)
さすがに、ここ数日、睡眠時間がゼロの日もあり、何年かに1回くらいしかかからない風邪を引いてしまったことに反省反省・・。スタッフのやさしい一言や会話が何よりの薬です。

            eri.hosoda

名所


turi-もう12月。早い早い・・。
外来に来られる妊娠おめでとうございます、とお伝えする方は、もう7月予定日の方。
寒い冬を越えて、春を越えて、夏本番がきて出産、という方が来ておられるのだ。
何度こんな風に時間の経過を目で見てきたことか・・。何度経験しても、早いしか感じない。
二人目さんや三人目さんを出産に来ていただく方が増えてきた中で、上のお子さんが、キッズコーナーで遊んでいたり、シールを喜んでくれたり、成長に驚くばかり。この子どもたち、この前おむつを替えてあげたよね・・や、ミルク上げたはず・・、と驚く。その分私たちも年を同じように重ねているはずなのに、年を取ると認めたくない・・という思いが、120%である。私だけでないはず。
外は、ここ数日晴天。
どこか、行きたい!!!!と思う気分。何も考えず、京都の名所やクリスマス一色の街に繰り出したい。そういう自由が欲しくて、イライラする一瞬もあるけれど、その分わずかな時間や些細なことに感動することも覚えた。
トップの写真。この紅葉は春の天神川の桜並木の秋バージョン。
真っ赤な紅葉がこんなにきれいなんだ・・と最近気付いた。
今日も、また眺めようと天神川をのぞいたら、この真っ赤な紅葉はすべて散っていた。ショックというか、残念というか、早いというか・・。
でも、三か月後のこの景色は、桜が満開になっているはず。
たった、三か月で様変わりする。桜並木を見るだけで、時間の早さを感じる。
koyou


そして、これはクリニック待合のクリスマスツリー。
夜のツリー。
真っ暗の待合に、キラキラ輝いている。
小さな小さなイルミネーション、夜は誰が見るわけでもないけれど、いい感じでクリスマスの雰囲気だ。
クリニックのあちこちに、秘かに小さなクリスマスがある。
街がきらびやかにクリスマスを演出しているけど、クリニックの中の隅々に小さなクリスマスを演出して、忙しさの中でほころんでいる。


                                 eri.hosoda