細田クリニックのひとりごと

糖分

この写真、見てどう思われますか?(O先生、シェアさせていただきました。) ジュース     

母親教室で、いつもお話しています。
「たまにはいいですが、体にいいと思って飲んでいる野菜ジュースにもたっぷり、糖分が含まれていますよ。水分補給は、お茶かお水にしてくださいね。」・・・と。
この砂糖スティックの糖分を一気に体内に流し込むわけです。
42キロ走るマラソン選手など、激しいスポーツ選手、一般人でも、たま~に・・ならともかく、クーラーの効いている室内で汗をかかない時間の水分補給は、お茶かお水で充分なのです。
じゃあ、ミネラルはどうして補うの?と思われますが、3食バランス良い食生活なら、その3食の野菜や果物で充分補えるわけです。
最近、ある記事で、読んだことがあります。
糖分の取り過ぎによって、血糖値が乱高下することで、興奮状態になったり(キレる)、不安感の増大、不定愁訴の増加、未知のアレルギー症状の出現、・・そうしているうちに、糖尿病に発展してしまう、ということです。
納得できますよね・・。
去年の夏には「ペットボトル症候群」という言葉もよく耳にしました。常に、コンビニなどでペットボトルの飲料が手に入り、糖分を補給しているので、急性の糖尿病になることです。また、カバンにペットボトルの飲み物がないと落ち着かない若者が増えているというのも、ある意味、ペットボトル症候群の1つでしょう。
また、ある小学校で
「熱中症予防のため、児童は、お茶かお水持参OKです。ポカリスエット、アクエリアスもOKですが、それらは薄めてもたせて下さい。」というプリントが配られたそうです。
それを聞いて、私も、そんなバカな・・と思いました。ポカリやアクエリを薄めて、飲む子どもがいるはずがありません。親も、それらが良くないものと認識しなかったら、薄めずにそのままの濃さで持たせてしまうはずです。たとえ薄めたところで、糖分は消えませんし。
即、その学校の保護者が抗議し、(校医にも相談なしで決められたことらしく、)近く、見直される様子です。
おそらく、健康を考えると、お茶・お水のみになることでしょう。スポーツドリンクは、薬ではありません。
私が高校生の時の部活動の顧問は、どんなに汗をかいても、練習中はお水しか飲むことをOKしてくれませんでした。
スポーツドリンクも、練習終了後の缶コーヒーすら、「砂糖がたっぷり入っているからダメ。将来も、今の体をそのまま持って大人になるのでしょ!」と言っておられました。その時は、意味がわからず、影で文句を言っていましたが、大人になってみると、よくよくわかります。
ジュースやスポーツドリンクを100%ダメとは言いませんが、考えて口にしてほしいということです。
お腹の赤ちゃんを糖尿病予備軍にしないように。
親族で糖尿病の持病を持っておられる方は、更に意識して欲しい。
そういうことです。
妊娠中のママが口にするものは、おなかの赤ちゃんに直結です。生まれた後の子どもは、ママが与えたものを口にするわけです。
子どもの将来の体にしっかり責任を持って、ママが考えてあげてください。
eri.hosoda