細田クリニックのひとりごと

次々と

明日オープン以来2組めの親子が退院される。
12月の第1号さんが女の子だったから、男の子第1号になる。
お産の入院は1週間。それはあっという間の1週間。私たち職員は不規則な交代性の仕事柄、1週間の入院のうち顔を合わせるのは2~3日間だ。
今回のお母さんはお産まで1日半かかったので入院期間としては9日間なのに、あっという間のような気がする。
すごく、いろんなことを教えてくれた親子で、単純に、すごく惚れてしまった。
お父さんもお母さんもどんなに、赤ちゃんを前にしてメロメロか・・・・。
特にお父さん。単身赴任で遠方からお産に駆けつけてくれていた。
陣痛の間中、呼吸法でお母さんをサポートされていた。お母さんよりうまい。
思わず、「お父さんもお産できそうですよね~」と声をかけてしまった。
お父さんとお母さんがいっしょに呼吸法をして、手を握り合ってがんばって、やっと生まれてきた。
生まれてきて、そこにいたみんなの第一声は「お父さん、そっくり!!!」だった。本当にそっくりだった。コピーしたみたいに・・・・。
そのあと、お父さんは大切に抱っこして、たくさんたくさん話しかけていた。
数日後のお父さんは、もっともっとわが子を愛していたし、もっともっと話しかけていた。そして、授乳や育児で疲れたお母さんを愛情たっぷり接しておられた。
わが子と妻を愛するのを惜しみなく表すお父さん。
そして、また、仕事のために遠方に帰っていかれた。
私たちにはすごくクールなお父さん。でも、家族3人で語る姿は、すごく自然でいやみがない。赤ちゃんを抱くお母さんをお父さんがキュッと後ろから支えていろいろ話しかけている姿を見て、私もいっしょにニコニコしてしまった。
どんな方法でも元気に生まれて、お父さんとお母さんに最大限に愛される事は一番幸せに思う。これこそ、自然分娩と言えるだろう。


そして、この数日中に4~5人の新しい親子に会えそうだ。
すごく楽しみで待ちどうしい。


                               eri.hosoda