細田クリニックのひとりごと

2007年スタート

少し遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
もう、新年を迎えて1週間。年賀状の数も日々減ってきて、お正月気分はなくなってきた。
今年のお正月は、我が家は、全く雰囲気なく、年賀状が届くことだけが、唯一の新年ムードだった。
年末から年始にかけて、クリニックは満床で、しかも、弛緩出血(←お産の後に子宮がもとに戻らず大出血を起こすこと)や、胎盤早期剥離(←まだ赤ちゃんが生まれてないのに先に胎盤がはがれてしまうこと。それによって、赤ちゃんに血液や酸素が行かなくなる)が、全く前触れもなく予測因子もなく、起こった。
すべて、緊急処置、緊急帝王切開の判断で、お母さんも、赤ちゃんも無事であった。本当によかった。何より、お母さんやご家族の方々がどんなときも、私たちの説明や行動に協力的で理解していただいたことは命を救う過程で一番助かることだったと思う。
産科は予測できる異常もたくさんあるが、予測できない異常もたくさんある。
それは、誰にでも起こりうる。つい、数分前まで「順調ですよ」といわれている方でも。
予測できないことがいつ起こっても、お母さんと赤ちゃんの2つの命は守らなくてはならない。スタッフには、そのとき、1分1秒待てない判断と行動と対応が即座に要求される。つまり、普段の何倍ものエネルギーとパワーを要する。
こんな、滅多に起こらない症例が、続けさまに起こった年末年始。
産科はいろんなことがある!がんばれ!最善を尽くして命を守れ!という天からの使命であろう。
ということで、やっと、1月7日にして、ブログを書く時間が出来た。最初から硬い厳しい内容になってしまった。
でも、元気なお母さんの笑顔とフロア中に響きわたる赤ちゃんの声が1月7日の細田クリニックだ。
                    eri.hosoda